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2009年08月 アーカイブ

2009年08月02日

Attack! 299

サイクルハウスMIKAMIさん主催の自転車イベント、Attack! 299に参加させていただいた。

入間川の豊水橋スタートで主に国道299号線に沿って走り、3つの峠を越えてから最後に麦草峠に登り詰めてゴールするという、ツール・ド・フランスの山岳ステージ並の難度のコース設定。走行距離160kmに対して獲得標高3,200mってのは明らかに登りすぎ!

結果から書くと、4:30出走で12:15頃ゴールして無事完走。
休憩ストップは子鹿野のコンビニと上野村で、その後はほぼ単独&ノーレストで麦草峠まで走り続けた。コースという意味でも走りという意味でも、これまで走ったどのサイクリング/レースよりもタフなライドだったけど、その代償として得られた充実感は実に素晴らしいものがあった。

詳細なレポートは以下。

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3:00から5:00まで30分おきにスタートする組が分かれていて、5:00組はみんなガチっぽい走りをしそうだったので4:30スタートを選択。我らがチームDot3からはstさんが参加予定だったものの、予想された悪天候のために前日に不参加確定(残念)。前日は入間市周辺の祖父母宅に泊めさせてもらい、朝は3:00起きで豊水橋の集合場所へ移動。

ちょうど4:00スタート組が出るところだったのでこれを見送り、受付を済ませて食糧を補給し、4:30スタート組の総勢8名がスタート。走りはじめは市街地なのでのんびりペース。飯能市街を越えた辺りから先頭交代を回し、よいペースで山伏峠の登り口の名郷に到着。ここでO-vestの喜納さんと3UPの小松さんが先行したので合流し、峠で後続を待ってからダウンヒル。名栗村を越えたあたりからはパサパサと雨に降られてしまい、山伏峠の下りはヒヤヒヤ。299号に合流したあたりからは雨も止んでいたので、秩父方面への爽快な下りをこなしていく。

4:30スタート組は8人中6人までが3UPのメンバーなのでうち解けた雰囲気。足も意志もよい具合に揃っているので、秩父から先も先頭交代を回し続けて休憩スポットのコンビニでレスト。・・・と、早くも5:00スタート組に抜かれる。先頭はO-vestの島田さんが単独で逃げていて、後続も約1分差で追いかけている。どうやら山伏峠の登りで差をつけたようだ。今年のAttack! 299では、5:00スタート組はサポートカーから補給を受けられるとのことで、やろうと思えばノンストップのレースモードで走ることも可能らしい。恐ろしや・・・。

4:30組も出発。次の志賀坂峠は途中までダラダラ登りでラスト3,4kmにまとまった登りがある。3UPの小松さんと一緒に峠まで先行して後続勢を待ち、次の補給ストップである上野村ふれあい館まで走行・・・と、このあたりからアップダウンで集団が分裂。先行の4名で休憩スポットに先着し、バナナをいただきつつトイレを済ませて十国峠への登りをスタート。

今年は299号沿いのルートに通行規制があるとのことで、矢弓沢林道を走行したのだけど、これが鬼の激坂。斜度10%+の壁が5,6km続き、299号に復帰してからも厳しいアップダウンが続く。先行していた人たちをここで大量にパスし、峠はそのままスルーして単独でダウンヒルを開始。佐久方面の平地が見渡せるあたりは長いストレートで最高に楽しいサイクリング気分。見上げると、うっすらと青空も顔を出している。

里が近づいてきたあたりで5:00スタート組の山本健一さん@自転車人編集部(元実業団選手)が後ろから来たので、後ろにつかせていただく。自分が先頭に出た際、左折すべき交差点で直進してしまい、後ろからこないな~といぶかしんでいると、道を間違えたのを後ろから見ていた大会のカメラカー(?)に正しい道を教えてもらって事なきを得る。助かった!

しばらく走ってから麦草峠への分岐点を右に折れると、26kmの長い長い長ぁ~い登りがはじまる。序盤の坂がキツくって、途中が比較的穏やかで、最後の5-6kmがまたキツくなる・・・というパターン。ハンガーノックになりかけだったので、積極的に補給を摂りつつ登るものの、心拍数は上がらずパワーも出ず、ゆっくりゆっくり減っていく残り距離だけを心の支えにしながら魂でペダルを踏み続ける。

途中の給水スポットでコーラをいただいてリフレッシュできたのが大きなパワーとなり、拍手に迎えられてどうにかこうにか無事ゴール。笑顔に溢れてる大会ってのは実に素晴らしい。ゴール後は荷物を受け取ってから軽く食糧を補給して休息。ゴール後しばらくしてから麦草の登り口でパスした山本さんが登ってきた。

今日は午後から天気が崩れるとの予報だったので、早々と麦草峠を後にして茅野方面に下る。一緒に走った4:30スタート組のメンバーともお喋りしたかったのだけど、ゴールした後に雨の中をダウンヒルするはあまりにも辛いので諦めた。

八ヶ岳での登山の帰りによく立ち寄る「縄文の湯」でさくっと汗を流し、茅野駅まで走行・・・と、突然の雷雨に襲われたので雨宿り。雨が降り止みそうになかったので、雨足が弱まるのを待ってから茅野駅まで移動して帰途についた。もちろん電車の中は爆睡。

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初参加となったAttack! 299は、途中で雨に降られてしまったもののこの時期にしてはクソ暑いということもなく、気持ちよく走りきることができた。ある程度走っていなければ完走さえも難しいタフなコース設定だけど、山間部を走り抜けて長野まで行ってしまうという、普段のサイクリングではできない貴重な体験ができるという意味でも、熱意のある大会主催者の皆様&参加者が作り出す自転車ラブな雰囲気といい、実にナイスなイベントだと思った。

今回の反省点としては、

- LSDが足りてなかったので集団の中にいる時も十分に休めなかった
- (結果として)麦草峠の登りまで足を残すことができなかった
- Edge 705のスタートボタンを押し忘れてた・・・

ってなところかな。

是非とも来年もお邪魔させていただきたいなぁというのが今の気持ち。もし今年と同じくらいのコンディションであれば、5:00スタートに挑戦してみるのも面白そう。山伏峠で振り落とされなければ上野村までノンストップで行って、あとは根性で走れば今年よりよいタイムで走ることができそうだ。

2009年08月04日

6/7月の走行距離

今さらながら6月の走行距離を調べてみた。

なんと、たったの300km・・・。
富士山のヒルクライム終了後に練習をサボりまくった挙げ句、後半は旅行に出ていたので全然乗れていなかったようだ。

7月は610km。
週末が潰れがちだったので、時間がなかったなりに効率的な練習ができたかなぁ、という印象。30-60分の中強度の練習がメインで、200kmのロングライド(山中湖往復)が一本。

理論上、高負荷状態を1時間程度維持できればよいヒルクライムは、中強度~高強度のトレーニングをやっていればある程度の結果は得られるような気がする。計画的に練習プランを組み立てることができれば、500km/month程度でもそこそこのタイムが出せる感じ。

これに対し、エンデュランス能力&回復力を鍛える必要のあるロードレースは、より長い時間をかけて低強度~高強度のトレーニングをじっくりやる必要があるように思う。少なくとも1000km/monthは最低ライン。

限られたトレーニング時間で結果を出すとなると、ヒルクライムのほうが有利なことは間違いない。でも、レース中に様々なシチュエーションに遭遇して、それを乗り越えていく必要があるロードレースのほうが個人的には好きだ。

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・・・で、去年の雪辱(落車->メカトラリタイア)を晴らすべく、今年はツール・ド・おきなわ参戦を考えていたのだけど、9-10月に自転車だけに注力できる体制が取れないことが判明しつつあるので、涙を飲んでパスすることにした。

- 秋のテニス実業団(9/10月はほぼ毎週)
- 秋の山登りシーズン(9/10月は月2回)

テニス、登山、自転車、と三足の草鞋をはき続けるのに限界が見えてきた・・・。
潰れるのが週末だけで済む山登りはまだしも、テニスの試合/大会シーズンは平日・休日共に練習時間にある程度時間を割かなければいけないので、自転車との両立が極めて難しくなる。

ツール・ド・おきなわに向けて、500km/month程度の練習量なら確保できそうだけど、そんな中途半端な状態で参加してもレースを楽しめないことは分かり切っているし、今年は自転車のピークを前半に持って来すぎた感があるので、10月以降はサックリ諦めて来年にフォーカスしたほうがよいのかなぁ、というのが今の気持ち。

来年はどうなるか分からないけど、やれる範囲でベストをつくせればよいかな。
なんと言っても、自分が楽しいと思ったことを長く続けていけるのが理想だ。

ツール・ド・おきなわ不参加記念(?)。ゴーヤーチャンプルー大盛り。

2009年08月05日

連光寺5本

乗鞍に向けてそろそろ負荷をかけねば!(もう遅い)、というわけで、連光寺坂を5本。
といってもフルコースははじめの1本だけで、残りは川崎街道沿いに登って交差点で折り返し。

1本目 5:22 265W 166bpm 98rpm
2本目 6:04 225W 161bpm 97rpm
3本目 5:25 255W 165bpm 95rpm
4本目 5:24 255W 168bpm 99rpm
5本目 4:55 298W 178bpm 101rpm

1-4本目はシッティング縛り。
1,2本目はインナーを使って、3,4,5本目はアウター縛り。

ラストの5本目は出し切るつもりで走っていたところ、強そうな二人組が途中から歩道側を併走していたので、ゴルフ場のフード手前のストレートまで彼らと同じペースで走行。ストレート区間に入って斜度が増したところで辛くなってダンシングに逃げて、そこでペースダウンになってしまって置いていかれてしまった・・・。無念。

嫁入りTIME号

8月一杯はクソ暑くて自転車通勤なぞやっていられないので、街乗りTIME号を知人のNさんに貸し出し。

年末の湘南国際マラソンでサブスリーを目指しているというアスリートのNさんは、COLNAGO Master X-Lightの購入を検討中とのことで前にも相談を受けたのだけど、初めてのロード選びに色々と迷っているご様子・・・。

ロードバイクは、乗るって意味でも管理するって意味でも、実際にやってみないと分からないことばかりなので、少しでも早くロードの特殊さに慣れてもらえればよいのかなぁ、と思った。

身長も股下も自分とほぼ同じ(で、3kg軽い!)で、「細身のホリゾンタル」が好みとのことだったので、カーボンであることを除けば我が家のTIME号はまさに適任。週末に車で自宅まで取りにきていただき、雨が降り止んだ隙をついて試しに皇居までサイクリング。初めてのロード体験は「下りが怖かった」とのことだけど、特に問題なく乗りこなせていたようだ。

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よい機会だったので、TIME号のハンドルとステムをCinelliのVaiに交換。ステムは73度の100mm、ハンドルは400mm。

これまで使ってたITM MilleniumとST-6600の組み合わせがどうもうまくなくて、前々から交換しようと思っていたのと、ステムを100mmに変更してより楽に乗れるようにしよう、というのが狙い。

CinelliのVaiは、深いアナトミック。
期待していたST-6600との相性は・・・あんまりよくなかった。
溝がふたつついているあたりからしても、カンパのほうが相性がよくなるようにできているみたい。やはり、この世代のSTIは、SHIMANO用のハンドルを使わないと駄目かも。

2009年08月07日

あちこちサイクリング

昨日は負荷をかけすぎずに長距離を走りたかったので、五日市のやまねこ亭と、飯能のサイクルハウス・ミカミにお邪魔するルートでのんびりサイクリング。
気分転換って意味でMaster X-Lightで出発。

多摩川->浅川->秋川街道->檜原街道で檜原村役場まで行って折り返し、五日市のやまねこ亭にお邪魔してランチ&漫画読書。秋川街道で東青梅に抜けて、成木街道->小木曽街道で飯能へ。サイクルハウス・ミカミさんにお邪魔して、Attack! 299の写真を見せてもらったりしながらお喋り。八高線沿いのルートと青梅街道を使って立川へ抜け、多摩川経由で帰宅。

157km/1269m
5:51
142bpm
82rpm

諸事情あってEdge 705の"Zero Averaging"オプションを有効にしているので、アベレージケイデンスがやけに低く計算されてしまうのがちょっと困る・・・。

ミカミさんとこのAttack! 299の写真、アナログカメラで撮ったものでどれもよく撮れていたので、参加者の方は是非足を伸ばしてみるとよいのではないかと思った。

2009年08月08日

Powertapホイール雑感

Powertapホイールを使いはじめて1ヶ月ほど経ったので、Edge 705との組み合わせ&ホイールに関して感じたことをメモ。

ホイールのスペックは、

F: Kinlin XR-270(20H) + Sapim CX-Ray + DT Swiss 240s
R: Kinlin XR-270(24H) + Sapim CX-Ray + PowerTap Pro+

で、主な用途はトレーニング。PowerTapハブでなかったら普通に1,500gを切れる組み合わせなので、ヒルクライム以外のレースであれば普通にこれを使う予定。・・・というか、マスドスタートのレースでFFWD F2Rを使う気はありません(きっぱり)。

PowerTapの信号は、Edge 705のSetting->ANT+ Devices->Accesoriesの設定をいじればあっけないほど簡単に拾うようになる。このあたりはワイヤレスの標準規格万歳、という感じ。

Edge 705上のパワー表示は、スピードやケイデンスの表示に比べてワンテンポ遅れて表示される印象。PowerTapのANT+信号は1秒ごとにまとめて送っているらしい(PowerTap独自の信号はもっと頻繁に送っている)ので、どうやらそれがネックになっているようだ。

Edge 705 + PowerTapの組み合わせで"Auto Pause"機能を使いつつ、パワートレーニングのためのログを残そうとすると、色々と問題が出やすいようなので、それを避けるためには「Data Recording設定で記録方式を"Every Second"にする」とよいらしい。

あと、「Data Recording設定で"Zero Averaging"を有効にする」ことでパワーの平均値にゼロが含まれるようになって、より正確な平均パワーが出せるようになる・・・のだけど、そうすると今度は逆にケイデンスの平均値が低く出てきてしまうが悩ましいところ。理想を言えば、パラメータごとに平均値の算出方法が指定できればよいのだろうけど、さすがにそれは面倒だろうしなぁ・・・。

パワーメーターのログ管理ではSportTracksを利用。Training Peaks WKO+をお試しで使ってみて、気に入ってはいたのだけど、今使ってるPCは5年半も使い続けていて、今購入してしまうとライセンスの再購入が必要になってしまいそうでイヤ(Training PeaksはPCごとのライセンス購入が必要)なので、購入はしばらく様子見。

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ホイール自体に関して、今のところ不満は全くなし。
既に1,000km近く走っているけど、フレも出ていないようだし走りも快調。

これまで使ってた練習用のFulcrum Racing 3に比べて50gも重くなっていないので、持った感じはほとんど変わらない。フロントに関して言えば100g以上軽くなっているので、ゼロ発進や急坂でトルクをかけた時に何度かフロントが浮いてしまうこともあった。

手組の20H/24Hってことで強度的な不安はあったのだけど、思いっきりパワーをかけてもロスしている感じはしないし、下りでガンガン飛ばしても特に怖い感じはしないので、どうやら心配は杞憂で済んだようだ。

リムに貼られていたwheelbuilder.comのステッカーは微妙。近いうちに剥がしてしまうかも。ただし、剥がしてしまうと完全なのっぺらぼうになってしまうので、それはそれで少し寂しい気もする・・・。

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全体的に見て、Edge 705+PowerTapの組み合わせは十分に実用的ということができそう。PowerTapはEdge 705との組み合わせで最も使われているパワーメーターだと思うので、Edge 705側のファームウェア更新で問題点や使い勝手が改善されていくことを期待したい。

それにしても、PowerTapは2009年モデルでANT+に標準対応したことで一気にシェアを拡大することに成功したんじゃないかな~と思う。さらなる軽量化や高機能化は難しそうな気がするので、2010年モデルではガガッとプライスダウンして、パワーメーターを身近な存在にしてしまっていただきたいなぁ、というのが個人的な気持ち。

パワーメーターを用いたトレーニングに関しては、長くなってしまうのでまた改めて・・・。

2009年08月11日

ヒルクライムのケイデンス

先日の連光寺練(5本分)でのパワー対ケイデンスの散布図を作ってみた。

2-4%程度の斜度が続く2.4kmのコース。
短すぎるし斜度もないのであまりよいデータとはいえないけど、ケイデンスが上がりすぎる(100rpm以上)とパワーが下がりがちなことと、90rpmあたりでうまくパワーが出せている傾向は見える。

実際、今年出したヒルクライムでのベストタイム時の平均ケイデンスを見ると

草津: 89rpm
ヤビツ: 90rpm
すばるライン: 93rpm

となっているので、やはり自分は90rpm前後で回すのが得意ということになるらしい。

このあたりは既に分かっていたことなので、何を今さら的な議論ではあるのだけれど、パワーメーターを使うことでさらに精度の高い情報を得ることができるなぁ・・・というお話。

問題は、パワーメーターのデータは精度が高過ぎて、この手のデータ解析をやり始めると止まらなくなってしまう・・・ということ。パワーメータを用いたトレーニングが一般サイクリストに普及するには、パワーに対する理解が深まると同時に、今以上に手軽な解析ソフトが普及していく必要があるんじゃないかなぁ、と思う。

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ついでなので、日曜日に走った大井埠頭での最速2ラップ分のグラフも出してみる。
1周14:30くらいのタイムで、平均35,6km/h@200Wくらい。

平地巡行の場合、102-112rpmあたりが自分にとって踏みやすくてパワーも出せるケイデンスってことらしい。

2009年08月12日

Elite V-Arionの負荷計測

Elite V-Arionの負荷をパワーメーターを使って計測してみた。

V-Arionは負荷が三段階まで設定可能なので、それぞれの負荷レベルで約5分かけてジワジワとパワーを上げていき、そのログを表計算ソフトに食わせてみる・・・というシンプルなテスト。

自宅で使っているOpen OfficeのCalcには、近似曲線を出す機能がなかったので(これは今回初めて知った)、職場のPCでExcelを使ってグラフ&近似曲線を求めたところ、

v = 速度(km/h)
P = パワー(W)

として、

負荷レベル0: v = 0.15P + 14
負荷レベル1: v = 0.1P + 19
負荷レベル2: v = 0.09P + 14

という結果が得られた。
いい加減なテスト方法なので、もう少し時間をかけて追試したほうがよさそうだけど、

- 「負荷レベル0=無負荷」なので負荷レベル0の傾きが急(軽い)
- 負荷レベル1/2の傾きはほぼ同じ

ということらしい。

まともな振動対策を取ってない我が家の設置状態では、40km/hを大きく超えたあたりからビリビリと共振が激しくなってしまうのだけど、負荷"2"設定であれば300Wまでのトレーニングが問題なくできるということになるようだ。300Wレベルになってくると、3本ローラーの上で安定して走り続けられるかどうかが問題になってくるような気するけど・・・。

何はともあれ、このデータさえあれば、パワーメータがなくても速度を目安にV-Arionを使ってパワートレーニング(もどき)ができるはず。

やはり、パワーメータは色々遊べて楽しいなぁ。

2009年08月13日

初めての Power Profile Test

パワーメーターを導入して以来、ずっとやろうと思っていた Power Profile Test を実施してみた。

Power Profileとは、5秒、1分、5分、60分(FT)の間にどれだけのパワーを出せるかを測定することで、サイクリストの特性を掴むと同時に、トレーニングによる能力の向上をトラッキングするための指標とする考え方。コンセプト自体は"The Bible"でも"Training and Racing with..."でも紹介されているのだけど、それぞれ中身が微妙に異なっているので、ここでは後者のものを採用。

"Training and Racing with..."によると、Power Profile Test は45分のウォームアップからはじめて、5分の全開走、1分の全開走x2、15秒の全開走(というかスプリント)x2を休憩を挟んで実行せよ、とある。これを Training Peaks WKO+ に食わせ、それぞれの単位時間で出せるパワーを体重で割った値を算出し、本の中の表を参照することで自分の能力を評価することができる・・・という仕組み。

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で、よく行く周回コースをグルグル回って計測してみたところ

5sec: 851W 14.6W/kg
1min: 456W 7.9W/kg
5min: 307W 5.3W/kg

と出た。
自分のFTPは約260Wなので、体重比は4.5W/kg。

これを"Training and Racing with..."にあるPower Profileの表に当てはめてみると、5sec/1minに関してはModerate(普通)。5min/FTに関してはVergy good(とてもよい)との評価。タイプとしてはタイムトライアリストに分類されるようだ。

なんとなく自分はアタッカーというかパンチャー系だと思っていたので、この結果は意外。自分の体重(58kg)で5secのVery goodの評価を得るには、1040W位出せる必要がある。1-2秒くらいまでなら1000Wは出せるけど、5秒平均で出すのは絶望的だなぁ。

とはいえ、冷静になって考えると、ロードバイクに乗り初めて以来、未だかつてきちんとしたスプリントトレーニングをやったわけでもないので、きちんと練習すればまだ強くなる余地はあるのかも。

2009年08月14日

鉄は熱いうちに叩け

諸事情あって参加を断念していたツール・ド・おきなわなのだけど、「今年積み上げてきたものを試せないのは勿体ない」とか「ベストなコンディションで挑めなかったとしても、楽しいものは楽しいはずだ」とかなんとか理由をつけて、130kmにエントリー。

自転車に時間が割ける環境が何年も続くという保証があるわけじゃないし、今やれることをやろうじゃないか、という感じ。
「鉄は熱いうちに叩け」ですね。

そんなわけで、今年の残りレースは今週末の成木、乗鞍、秩父宮杯、日産スタジアム、沖縄ということになりそう。

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で、今週末の成木

昨年の結果を見ると、年齢別の入賞を目指すには17分切りあたりが必要なのかな。必要な出力は約270W@17分だから、数値からすれば全く不可能ではなさそう。・・・って、オフィシャルページをよく見たら、入賞は「年代別男女1位」とのこと。

・・・それは無理な注文ですよ、奥さん。

ってわけで、気持ち的には入賞を狙ってた成木は練習レースに切り替え。FFWD F2Rは封印してPowertapホイールでパワー計測しつつ、ベストを尽くすことにしよう。

ここ最近になって、乗ってなかった6-7月のブランクからようやく回復してきた。体重も落ちてきて、「登れる身体」になりつつあることを感じる。よいイメージで踏めているので、これを約3ヶ月キープ&向上できればよいかな。

2009年08月15日

彩湖で練習

チームメイトのじゃむさんに誘ってもらい、彩湖での練習に参加。

「彩湖」は荒川のすぐ脇にある人口貯水湖。
6時スタートだったので、5時前に家を出て山手通りを北上して戸田橋を渡り、荒川CRをタラタラと走ってジャスト6時に到着。早朝の空気は涼しげで、道も空いていてなかなか気分がよい。

今日の朝練メンバーは、日本を代表する(?)CinQoユーザ、key3さんとその仲間達。
6人中5人がパワーメーター利用者なことに驚きつつ、3,4周ほどインターバル走。

1人の方が明らかに強く、平地スプリントでは全くといってよいほど歯が立つ気がしなかった・・・。家に帰ってTraining Peaksを見てみたら5secで960Wくらい出せていたので、スプリント能力は練習すればもっと伸ばすことができそうだ。

彩湖の周回コースは1周約4.5kmでそこそこ走りやすい。
普通に歩行者がいるので注意が必要ではあるけれど、早朝であれば人も少ないのでよい練習ができそう。

周回練習後、他のメンバーはしろくまパンを目指して荒川CRを北上したのだけど、自分は明日がレースなので離脱してそのまま帰宅。山手通り沿いでもインターバルっぽく走りながら帰ったので、全体的によいトレーニングになった。

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それにしても、彩湖といい荒川CRといい、道は広いし人も少ないし、東京東部のエリアは自転車遊びをする環境が整っててよいなぁ。
戸田公園あたりからなら秩父方面の山へも行きやすいし、多摩川CRの劣悪な環境にはウンザリしてきたよ・・・。

2009年08月16日

東京ヒルクライムNARIKIステージ

東京ヒルクライムNARIKIステージに出場。

5km弱のコースで平均勾配は約10%。
2本登って2本目のタイムを測定するという、ちょっと変則的なレース。
せっかくなら、1本目と2本目の合計とかだったら面白いと思うんだけど。

昨年の結果から見て入賞のチャンスはほぼなかったので、練習レースと割り切ってPowertapホイールでデータを取りながら走行。
タイムは手元の計測で17:24。

273W
178bpm
77rpm

予定通りのパワー(270W)は出せたけど、タイムはふるわず。
このパワーを1時間キープできれば乗鞍で入賞ラインを狙える計算。

さて、どうなりますやら。

2009年08月18日

成木ヒルクライム・メモ

東京ヒルクライムNARIKIステージの(レース以外の)雑多なメモ。

- 当日は4時過ぎに起きて軽い朝食を摂り、5:00に家を出て新宿から東青梅まで輪行。

- 東青梅からは、アップも兼ねて自走で会場入り・・・と快調に走っていたところ、新吹上トンネルを越えた先で松ノ木トンネル方面に右折し損ねて、軍畑のところに出てしまって焦る。何回も走っているルートなんだけど・・・。

- NARIKIステージの会場は民家の庭先で、作業場の下に座れる場所が準備されている。それにしてもこの日は暑くって、日陰にいないと辛い。

- コースは苔が生えててスリッピーと聞いていたのだけど、当日は完全なドライで路面コンディションは問題なかった。斜度は主に8%から12,3%あたりを上下する印象で、ギリギリ休む余裕がないこともないかな、という感じ。ただし、短いレースなのでセーブするより出し切った方がタイムは出せそう。

- 1本目をスタートして約40秒後、斜度がきつくなったところでアウターからインナーにシフトダウンしようとしてチェーン落ち・・・。走りながら直せなかったので一旦ストップしてチェーンを乗せてリスタート。焦ってしまったので約2分のロス。2本目じゃなくてよかった・・・。

- 今日は練習レースのつもりなので、1本目も準TTモードで走行。タイムは約19分(ストップ時間除く)。レースに向けてしっかり休息を取っていないので、調子自体はあんまりよくない。

- ゴール地点は狭いので、未舗装の林道方面に入っていったところでスイカを食べながらくつろぐ。先日Attack! 299で4:30スタート組でご一緒した方がいたのでお喋り。この近くに住んでいるとのことで、この坂にもよく練習しに来られるとのこと。いい環境だ。

- 1本目を終了して下った後、2本目までの時間は長いようで短い。会場で地元の方が豚汁を振る舞ってくださったのでありがたくいただく。ンマイ。日陰スポットをみつけてくつろぎながら休息。

- 2本目は2-3列目くらいからスタート。チェーン落ちが怖いのではじめからインナー。スタートダッシュにはついていかず、斜度がきつくなってからじわじわとパワーを上げていく。基本はシッティングで、辛くなったらダンシングを発動。最後は同じスタート組のナルシマジャージの人と一緒にもがいてゴール。手元の計測で17:24@178bpm。あぁ辛かった・・・。

- ゴール後は、1本目の時と同じ場所に腰掛けて休息。レース中、ずっと同じペースで抜きつ抜かれつしていた231番さんが近くにいたのでお喋り。毎年乗鞍に出ていたそうなのだけど、今年は落選とのこと。昨年のタイムは約70分だそうなので、やはり自分のレベルはそのあたりということらしい・・・。

- 夕方から用事があったので、2本目終了後はサクサクと準備して河辺駅まで自走。輪行モードにしてから駅のすぐ脇にあるビルに入っている温泉「梅の湯」で入浴。新しくてきれいな施設で、露天風呂&露天寝っ転がり場(?)もあったりして素敵。

- ちょうどよいタイミングで東京行きに乗れたので、渋谷まで輪行してから自走で帰宅。帰宅後は、代官山の莫莫居でディナー。ここは入口を入ったところにでっかい釜があってそこでご飯を炊いているのだけど、今日は鍋(赤鍋・辛い・ウマい)を食べたら満腹になってしまったのでご飯はパス。

2009年08月19日

乗鞍不出場

乗鞍まで2週間を切ったのにまだ資料が送られてこないので大会本部に確認してみたところ、ななななななんと、参加料の支払いがなされておらず、不参加扱いになっているとのこと・・・。

5月の前半に当選のお知らせが来て、支払いはマッハで済ませたと思っていたのだけど、どうやら思い過ごしだった模様。確か、セブンイレブンで払ったような記憶があるのだけど、物的証拠もないのでどうしようもないらしい。
・・・あぁ、やってしまったよ。

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ってわけで、今年の乗鞍は不出場。来年はシリーズ戦にエントリーする予定なので、抽選は気にせず参加できるものと思っているのだけど、せっかく当選したのに出られないのは日本中のノリクライマーに申し訳ない気分・・・(まぁ、自分の代わりに誰かが繰り上げ当選になっていると思うけど)。

8/29,30は予定通り乗鞍に行くけど、レースじゃないのでトレーニング&お遊びモード。前日に1人TTしたり、乗鞍岳の山頂を目指したり、Ozyさんを応援したり、温泉を心ゆくまで楽んだり・・・と、やれることはそれなりにあるはず。

ま~、暑くて練習する気が起きない7/8月にモチベーションを保ち続けられたのが唯一の救いかな。今のコンディションだと、どんなに頑張っても85分は切れない予感がするので、入賞ラインにも乗れないことだし、来年頑張るということにして気持ちを切り替えよう。


(奥穂高岳からの乗鞍岳(左上のピーク))

次のレースは、9月頭の秩父宮杯(市民B)。
関東では珍しい公道を使ったロードレースなので、存分に楽しむことにしよう。

2009年08月20日

近所の激坂

近所に17%の坂を見つけたのでメモ。

場所は目黒川沿いから旧山手通りのエジプト大使館の脇に登っていくところ。
Garminのログを見てもしっかり17%を記録していた。

家があるのが諏訪“山”。
会社があるのが青“山”。
自転車通勤の途中で越えていくのが代官“山”。

自分の生活圏にはやたらと“山”がつく地名が多い。

2009年08月22日

寝る子は育つ

自転車で強くなるためには、適度なトレーニングと質の高い休息をひとつのセットとして考える必要があるなぁ、ということを強く感じている。

「質の高い休息」ってのは、何も眠ったりぼ~っとしたりすることだけではなくて、トレーニングで失った栄養分をできるだけ速やかに補充することや、ストレスを受けない環境を作ることも大事な要素。

最近読んでいるトレーニング本で、「オーバーリーチング(Overreaching)」なる言葉を初めて知ったのだけど、これは適度なトレーニングによって意識的に身体を疲労状態にし、適切な回復期間を設けることでパフォーマンスの向上を狙うことを指すのだそうだ。過度なトレーニング&休息不足が原因で、効果的なトレーニングができなくなってしまうのが「オーバートレーニング(Overtraining)」で、オーバーリーチングとは区別して考える必要があるとのこと。

- トレーニングの効果は、適切な回復期間を経て初めて生まれる
- 十分な休憩なしにハードなトレーニングを続けることはできない

プロが強いのは、ハードなトレーニングをこなしていくための回復期間&環境が整っていることが一番大きいんじゃないかなぁ、なんて思ったりもする。

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最近読んだ睡眠本によると、人は(ほぼ)先天的に短眠型と長眠型とに別れるのだそうだ。長眠型の人が1日あたり8-9時間の睡眠を必要とするのに対し、短眠型の人は1日あたり5-6時間程度の睡眠で、問題なく1日活動できるとのこと。

自分は間違いなく長眠型で、毎日少なくとも7時間は寝ないと駄目だし、試合やレースの前日は9時間寝ないとよいパフォーマンスが出せないことが多い。

世の多くのアマチュアサイクリストは、フルタイムワーカーであると同時に家庭人だったりもするわけで、限られた時間&環境的リソースの中で、いかに効率的にトレーニング&休息をやりくりしていくかを考えることなしに強くなる&強さを維持することはできないんじゃないかと感じる。

自転車レースは、多くの人が思っている以上に、セルフマネージメントのスポーツなのではないか、と思った。

荒川&入間川サイクリング

戸田在住のS尾君とまったりサイクリング。

7時に戸田大橋集合。
荒川CR~入間川CR~豊水橋から根津坂上の交差点経由で越生へ移動。しろくまパンで休憩してから弓立山に登り、パラグライダーを見物。S尾君の同僚の実家の定食屋さん@ときがわ町で食事をご馳走になり、来た道を戻って帰宅。

走行距離は202km。
主にエンデュランスペースでの走行だったとはいえ、夏のロングライドは暑さで消耗するので帰ってから疲れがドッと出た。

荒川CRは車止めが定期的に現れるのが結構ウザい。
秋ヶ瀬公園の区間は気持ちよくスピードが出せるので37,8km/hでガシガシ踏む。

入間川CRを走るのは初めてだったものの、荒川CRからの繋げ方に迷うことはなかった。ただし、入間川CRは人が少ない代わりにあんまり走りやすくないので、移動手段と割り切って使ったほうがよさそう。物見山のあたりを経由したほうがよいのかな。

弓立山の登りは5,6kmと短いので気楽にスタートしたのだけど、山頂に登り詰める最後の2,3kmがなかなかハード。TTペースで登ったら最後の15%の坂で足がもげるんじゃないかと思う。

弓立山は独立したピークなので見晴らしがよく、堂平山と同じようにパラグライダーの離陸場がある。今日の昼頃は上昇気流に恵まれていたようで、みな楽しそうに準備して、空へと飛び立っていた。

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家からしろくまパンまで、多摩川経由だと3時間で、荒川&入間川経由だと3時間半。ちょっと遠いけど、まだ登ったことのない峠が山盛りあるので、今年の夏~秋はちょこちょこ走りにでかけることにしよう。

2009年08月24日

Power Profile Test:傾向と対策

先日のPower Profile Testで、"Moderate(普通)"の評価だった5secと1minの平均出力を最大化する試みにチャレンジ。

5secは、登り坂で思いっきりもがいて967Wを記録(16.7W/kg)。ほぼフレッシュな足だったので条件は違うけど、これで"Good"の評価ゾーンに入れたことになる(もう一歩で"Very Good")。

1minは、平地で20分テンポ走->5分流しの後に1minTTを実施して488W(8.4W/kg)を記録。これまた限りなく"Very Good"に近い"Good"の評価ゾーンに入ることができた。

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先日やったのが初めてのPower Profile Testだったわけだけど、よいスコアを得るにはコツがあるような気がする。FTPや5min TTはタレないようにペースを考えて出し切ればよいので、特に難しいことはないとして・・・

- 1min TTは「はじめにダンシングでガンガンいって、後はシッティングで踏み倒せ」と書かれているのだけど、1minの平均パワーを最大化する踏み加減がどうもまだよくわからない。

1min_tt_488W.png

成績のよかったログを見ると、20秒ダンシング@700W->30秒シッティング@350W->10秒ダンシング@500Wという感じの走り。もう少しはじめのダンシングの時間を長くして、残りのシッティングに集中したほうがよいのかも。

- 5secに関しては、「低速からはじめてありったけのパワーで15秒踏みまくれ」と書かれているのだけど、所詮評価されるのは“5秒”なので、いかに「ガツン」と加速できるかが全てを決めるように思う。やはり、5secに関しては、負荷をかけやすい登り坂で計測したほうがよいスコアが出せそう。

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"Training and Racing with..."のPower Profile Chart的に見て、少しずつオールラウンダーに近づいてきた。理想的には全部"Very Good"にもっていって、さらに上を目指していきたいところ。

次にPower Profile Testをやるまでに、もう少しコツを掴んでおくことにしよう。

2009年08月26日

Garmin Edge 705の使いこなし・あれこれ

Edge 705を使い始めて1年近く経ったので、溜まってきたノウハウをまとめてみる。

日常的な利用の流れ(野外トレーニング)は、

1. バイクにセットし、外に出てから電源をいれる(GPSはしばらくすると勝手に補足する)
2. 適当なタイミングでStart/Stopボタンを押してログ採取開始
3. 必要に応じてWorkoutsやRouteを選んでトレーニングを実行
4. 必要に応じてLapボタンを押してラップを切る
5. 走り終わったらStart/Stopボタンを押してログ採取終了
6. そのままPCにログをダウンロードする場合は、USBを繋げることで自動的にログ変換が行われるので、Training Center等でダウンロード&しばらく繋ぎっぱにして充電しておく
7. ダウンロードしない場合は、Lapボタンを長押しして(Reset)、採取したログを単一の走行記録として保存しておく

ってな感じ。

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自作のトレーニングメニューは、Training->Workouts->Advancedから"Create New"すれば作成可能。

ひとつのステップでターゲットゾーンをひとつしか設定できない(例えば「150-180Wとケイデンス100-110rpmを30分キープ」みたいなことはできない)のが惜しいけど、うまくメニューを作ればなかなか使える。

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GPSを活用したオートラップ機能を利用するには、Training->Auto Pause/LapでAuto Lap Triggerを"By Position"にし、Lap Atを"Lap Press Only"に設定すればOK。この状態で走っていると、走行記録がResetされるまでLapボタンを押した場所を覚えていてくれて、そこを次に横切ったときに自動的にLapしてくれる。周回コースでは重宝する。

オートラップの反応範囲はそこそこ広いので、例えば陸橋の上で押すと、後でその下を通ったりしたときに勝手にラップされて驚くことになったりする。

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デフォルトの記録方式のSmart Recording(=変化があった時のみ記録)だと、ログ解析ソフトやパワーメータ等との相性問題が出ることがあるので、Setting->Data RecordingのRecord Data Pointsは"Every Second"にしておいたほうが無難。Auto Pause機能を使っている場合は特に問題が出やすいみたい。ただし、"Every Second"設定だと、ログのサイズが大きくなるので注意は必要。

パワーメーター利用者は、Setting->Data RecordingのZero Averaginを"On"にしておくとより正確な平均パワーを計算してくれる(平均値計算にゼロを含めるようになる)。ただし、これまた平均ケイデンスが落ちてしまうという副作用あり(一般的なサイコンはケイデンスの平均値計算にゼロを含めない)。

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新規ルート開拓時に便利なalps labのルートを取り込むには、

1. ルートのページからGPXファイルをダウンロード
2a. GPXファイルを /Garmin/GPX/ 以下に置く(ナビ用ルート)
2b. GPXファイルをTCXファイルに変換し、/Garmin/Courses 以下に置く(トレーニング用ルート)

で、それぞれWhere to->Saved RidesやTraining->Coursesメニューから、ルート情報を参照/利用することができる。ただし、ルートをなぞらせながら長距離を走っていると、EDGE 705のハング率が上がるので要注意(これまでに発生したハングの80%はこれだ)。

ナビだとあっち行けこっち行けと言われてウザいので、TCXファイルを使うほうが個人的には好み。

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GPX<->TCXファイルの変換は、

- GPSiesのサイト
- TCX Converter

あたりが使える。

GPSのログを詳細に眺めるには、カシミール3D(Windows用の地図ソフト)が便利・・・だけど、普通は使うことないかな。
GPXファイルであれば走行ログをインポートできる。

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GPSのログを利用したサービスとしては、猛レースがなかなか面白い。ヒルクライムTT等のログを猛レースに登録することで、知らない人や過去の自分と対戦することができる。自分が開催しているヤビツ峠TT(コンビニスタート)を見れば、雰囲気は分かるはず。

最近はTCXファイルも解釈してくれるようになったようなので、TCXファイルをテキストエディターで開いてコピペしてやれば参戦できる。

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そのほか、細かいあれこれ。

- powerボタン短押しでバックライト
- modeボタン長押しでBike Profileをクイックチェンジ
- menuボタン長押しはキーロック(これはあまり出番がないかも)

- Edge用のバイクマウントは、台座の方向を変えることでハンドル用・ステム用のどちらでも利用可能

- /Garmin/History/以下に保存された*.tcxファイルが溜まりすぎると、Training Centerとのシンクが遅くなる。定期的にHDDにバックアップすることで高速化可能。コースの*.tcxファイルについても然り。

- Garminの心拍計&スピード・ケイデンスセンサーのバッテリーは持ちがいまいち。CR2032なので大抵のコンビニで入手可能だけど、いざという時のためにサドルバッグ等に忍ばせておくと吉。

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尚、手元で使ってる英語版@2.80をベースに書いた記事なので、将来的なバージョンアップで細かいところが変わってしまう可能性は大いにアリ。

Garmin Edge 705自体に関しては、前に書いた「Garmin Edge 705 のすゝめ」や「Garmin Edge 705を山で使う」が参考になるかも。

2009年08月27日

消耗品を交換

自転車の消耗品の類をまとめて交換。

- ブレーキシュー

今年はもうヒルクライム系のイベントがないので、カーボンホイールと共存するために使っていたSwissstopのYellowを7900Duraのものに戻す。

SwissstopのYellowは、5000kmくらい走った状態であと1000-2000kmくらい走れそうな減り具合(フロント)。トーインをつけすぎていた疑いがあるので、うまくセッティングしてやれば1万キロ以上使えそう。もう1セットあるので、次のヒルクライムシーズンがはじまったらまたこれを使おう。

7900Duraシューの型番はR55C3(7800DuraシューはR55C2)。
Kinlinリムとの相性やいかに。

- クリート

ずっと前にwiggleでまとめ買いしてあったTIMEのクリートを交換。
6000kmくらい使った計算。

TIMEのクリートはヤレてくると「カチッ」と気持ちよくはまらなくなるので、気持ち悪くなる前に変えておくのが精神的によろしげ。

- タイヤ

これはまだ未交換。
KinlinリムのPowertapホイールをレースでも使うことになるので、タイヤをOpen Corsa Evo-Cxに換装予定。

今使ってるRubino ProII Techは練習用としては最高なのだけど、レースコンディションで走る時は少しでもいいタイヤを使っておきたい。
秩父宮杯の前に変えておかねば・・・。

- チェーン

正確には「交換」じゃないけど、コネクティングピン部分が逝ってしまった7900Duraのチェーンをアンプルピンで結合して継続利用。

もともとノーマルドライブ利用時に長さをあわせたものなので、2コマ分短くなってもギリギリ使えている感じ。既に600kmくらい走ったけど、今のところ問題なし。

同じ条件のチェーンがもう1本あるので、当分チェーンには困らなさそう。

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実走メインで練習していると、消耗品の減りが早いのがちょっぴり痛い。ローラー台に1時間以上乗る精神力がないのだから仕方がないっちゃ~仕方がないのだけれど・・・。

2009年08月28日

Powertapホイールの振れ取り

約2ヶ月使ったPowertapホイールの後輪が微妙に振れてしまっていたので、ナルシマ原宿店に持ち込んでメンテしてもらった。

7月頭に入手して以来、走行距離は1,600kmくらい。
普段は悪路は走らないのだけど、先週末のサイクリングでデコボコ道や段差を気にせず走ったのがまずかったようだ。

振れ取り自体はマッハで完了。ただ、後輪のリムにクセができてしまっているとのこと。要はリム自体が軽く振れてしまっているということなのだけど、走りに問題が出るほどのものではないそうなので、一安心。メンテ後のチェックでもほとんど気づかない程度のものだったので、当面はこのまま使うことにしよう。

いくら剛性が高い(といわれている)リムとはいえ、普段からガシガシ使うホイールでF20H/R24Hはちと厳しかったのかもしれん・・・。次に同じ条件で組むとしたらF24H/R28Hあたりにしたほうが無難かも。まぁ、1,2ヶ月に1回程度の振れ取りであれば、ランニングコストとしては安いものなので許容範囲内と言えなくもないかな。

ついでに、ヒール部分が減っていたSIDIのリペアパーツを入手。もうしばらくは使えそうだけど、ここが減ってしまうとシューズのソール自体が痛むのでぼちぼち交換しないと。

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あと、タイヤをRubino Pro II TechからOpen Corsa Evo-CXへ交換。サイドがグレーのPro II Techに比べて、ホイール周りがシャキっとした印象になった。

さりげなく、この自転車のパーツは黒x赤カラーのものでそろえているので、次は黒x赤のOpen Corsa Evo-CXでもはかせることにしよう。

やはり、自転車の見た目はモチベーションアップに著しい効果があるナ。

2009年08月31日

乗鞍でサイクリング

チームDot3からの唯一にして初の参加者Ozyさんに同行する形で(間抜けな理由で出られなくなった)乗鞍へ。

土曜日は渋滞に巻き込まれるのがイヤなので、6:30西八王子集合でOzyさんの秘密基地に乗せてもらい、相模湖ICから中央高速でゴー。この日は天気がよければスカイラインを登ってみる(前日のエコーラインの試走は禁止なので)予定。

順調に松本周辺に着いたので、安房峠の下を走る有料道路を越えて岐阜側に入り、平湯峠の下を通るトンネルを越えてマイカー規制の基点である平湯峠へ・・・と思ったら、トンネル手前から侵入しても大丈夫だったみたい。峠の天気は悪くって霧が濃い。車を止めて自転車を組んだところで雨がパラリときたので、あっさりスカイライン・チャレンジを中止。

再度安房峠の下を通って乗鞍入りしてブースを見物
ブースで見かけた面白いものをメモ。

- Edge Compositesのリム

ご存知アメリカ製の超軽量リム。トライスポーツが輸入しているみたいだけど、プロの利用実績もない&リム売りしかしてないので、日本ではマイナーな存在。自分がいくとしたら1.45あたりかな。

- 2010年モデルのTREK MADONE

BB30になってフレームにAnt+対応のスピード・ケイデンスセンサーが内蔵されてる。いよいよもってGarminの天下だなぁ、という感じ。Edge 705以外のAnt+対応コンピューターの登場すると面白いのかも。

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大会当日は早朝に宿を出て、徒歩で乗鞍に登ってゴールシーンを見届けて自力で下山して・・・なぞと考えていたのだけど、ヘッドランプを忘れたことに気づいたので計画はキャンセル。朝4時頃の時点で雨がパサパサと降っていたので、装備が整っていたとしても決行はしなかったと思う。

朝は大会に出るOzyさんと一緒に出て、近所の林道を使って1.5hほどのワークアウトを実施。乗鞍くんだりまできてワークアウトかよ・・・という感じだけど、霧の中のサイクリングは楽しかったのでヨシとしよう。

ワークアウト後は宿の温泉でのんびり。ちょっと時間があったので、宿から徒歩で行ける番所大滝まで散歩。川沿いに遊歩道が整備されていて、軽いハイキング気分を楽しめてなかなかナイス。

帰ってきたOzyさんは無事ベストタイムを更新して目標に近いタイムで走れたとのこと。荷物をパッキングして早々に乗鞍を出発。昼過ぎに松本ICに乗れたので、中央道の渋滞は最低限で済んだ。

ちなみに、乗鞍ヒルクライムにはいわゆる「応援バス」がないとのことで、ゴールシーンを見るにはスカイライン側を徒歩or自転車で登るしかないのだそうだ。参加したOzyさん曰く、ゴール地点の畳平はカオス状態だったそうなので、応援者が混じってカオス度を増やす余地はないっつ~ことなのだろう。

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今年は残念なことになってしまった乗鞍だけど、来年は全日本ヒルクライムのシリーズ戦に出ることにしよう。

ロンドン自転車事情

7月頭に遊びに行ってたロンドンの自転車事情を忘れないうちにメモ。


(懐かしのマイ母校のユニオン(学生連合(=クラブ活動とかの母体)))

ロンドン中心部の自転車事情は、一言で言ってしまうと最悪。
たいして道が広いわけでもないのに交通量が多く、ドライバーの運転もアグレッシブ。さらには専門の自転車泥棒が多く、固定物にワイヤーで繋いでおいてもプロの手にかかれば一発でアウト。


(マトモなスポーツ自転車は頑丈にロックされているのが普通)

ただし、ロンドン中心部を離れれば、状況は大分マシになる。ロンドン中心部は東京の山の手線内よりも狭いエリアに凝縮しているので、その外側に出てしまえば交通量も減る。さらにもっと遠くまで出れば、気分のよい田舎道になってくるので、サイクリングを楽しむ余裕も出てくる。

大学に通っていた10年くらい前は、90ポンドで買ったシティーサイクルでBays WaterからSouth Kensingtonまで通学していたのだけど、当時のおぼろげな記憶と今の状況を比べてみると・・・

- 市内に自転車が増えた
- スポーツ自転車率が上がった
- ロードよりMTBをよく目にする
- 固定ギアも多い

ってな感じ。

自転車が増えた理由としては、公共交通機関の度重なる値上げ&それでも減らない混雑っぷりと、ロンドン中心部を通る車にもれなく課せられる交通混雑税(congestion charge)あたりが挙げられそう。結果、比較的遠方から通勤・通学する人が増えたことで、自然とスポーツ自転車が増えたのではないかと思う。

クールな乗り物としての固定ギアは、日本と同じように若者の間で人気らしく、ノーブレーキが問題になっているのも同様。

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ロンドン市内を走る自転車を見ていて、日本との違いを一番強く感じたのは、サイクリストが手旗信号を徹底していること。当たり前過ぎるほどに当たり前だけど、「自転車は車道を走るもの」という前提がきちんと共有されているので、車道を走るためのマナーはみんなが守っているようだ。

自転車雑誌を眺めていたら、「いかに車とうまくやっていくか」とか「ロンドンを自転車で走れるようになれば何だってできる」みたいなことが書かれていたので、混雑した道路をストレスをなく走りたい、という願望は万国共通のものらしい。

ロンドンでもバルセロナと同じようなレンタル自転車が導入される予定があるとのこと。ただし、パリやバルセロナに比べると、自転車用の道路インフラがあまりにも整備されていないので、そのあたりを改善しないと普及は難しいのではないかという議論があるのだそうだ。

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イギリス及びヨーロッパの大半の国では、自転車を電車にそのまま持ち込むことができる。さすがにロンドンの地下鉄はピーク時間の持込が禁止されているようだけど、ローカル線に至っては、自転車をかけるためのハンガーまで用意されていたりする。


(British Railのローカル線(NewCastle周辺)。自転車を吊す場所がある)

ターミナル駅から自転車を持ち込んで目的地まで移動し、好きな場所からサクッと走り出すことが気軽にできるのは大変ナイス。

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姉の旦那@トライアスリートに勧められて、Condorというお店に遊びに行ったのだけど、ここはロンドン市内では数少ないスポーツ自転車専門店。

パーツ・ウェアー類の販売から、自社ブランドのスポーツ自転車の販売からメンテまでやってくれるようで、改装されたばかりというきれいな店内にマニアックな完成車やパーツ類が並んでいる。

このお店には、姉の旦那オススメのサイクルアパレルブランド、Raphaの商品が置いてある。ここのウェアー類はシンプル&クールなデザインが特徴で、機能的にもなかなか優れているとのこと。大陸系のコテコテデザインがメインストリームなサイクルアパレル界にあって、こういうシンプルさは大いにアリだと思った。

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