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2009年09月 アーカイブ

2009年09月01日

Base Building for Cyclists

ロンドンの自転車屋さん(Condor)で入手したトレーニング本。

"Cyclist's Training Bible"を下敷きにして、ベーストレーニング部分に注力した本・・・というのが建前だけど、自転車競技ではトレーニングの大部分をベーストレーニングが占めるわけで、実質上この本があれば"The Bible"はいらないんじゃないかと思えるほど充実している。

"The Bible"がトレーニング&レースに向けたコンディショニングのためのシオレティカルな部分に重点を置いているのに対し、こちらはエンデュランススポーツにおけるエネルギー消費の話からはじまり、フィットネスレベルの評価方法からトレーニングプランの立て方、正しい休息の取り方、さらにはブレーキングやコーナーリング等の走行スキルまでカバーしていて、トレーニングをやっていく上で必要な情報が1段階深いレベルで詰め込まれている。

本のテーマは「ゆっくり走って強くなろう」で、"The Bible"で書かれている以上にベーストレーニングの重要性が強調されているのがひとつの特徴。"The Bible"の歴史的使命が「自転車競技にPeriodization理論を適用し、自転車向けトレーニングの叩き台を作った」ことだとすると、"Base Building for Cyclists"はその土台の上に自転車競技で強くなるために必要なノウハウをたっぷり詰め込んだひとつの成果物、ということができそう。

比較的新しい本なので、トレーニングにパワーメーターを活用することをほぼ前提にしているのだけど、トレーニングゾーンの定義に"The Bible"的なCritical Powerを使っていたり、"Lower/Upper Training Threshold"などといった(少なくとも日本ではポピュラーではない)考え方が採用されているのが独特っちゃ~独特かも。

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自分は情報の入出力の効率が悪い人間なので、トレーニング方法を学ぶにしても、何冊か読んで自分なりに納得できないと、前に進んでいくことができない(困ったもんだ)。

何冊かトレーニング本を読んできた中で、この本に書かれている内容が一番ピンときたので、来年度に向けたトレーニングはこの本をベースにやっていく予定。

2009年09月03日

8月の走行距離

8月の走行距離は1,280km。

最後の1週間は休息ウィーク・・・と思っていたら、風邪をひいてしまってほとんど乗ることができなかったので、その割にはそこそこマイレージを稼げた。
9月、10月は仕事もテニスも山登りも忙しいので、1,000km乗れればい~かな~という感じ。
ツール・ド・おきなわは、今週末のレースでどのくらい走れるかを見てから参加するかどうかを決めることにしよう。

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今日の朝錬は、週末のレースを意識して皇居を高めの負荷で周回。
外人さん二人組と走ってたら、7:27のベストラップをマーク。平均時速40km/hオーバーだから、ほとんどレーシングスピードに近いペース。Powertapホイールには13-25Tの練習用カセットをつけているので、50x34との組み合わせだと下りで踏んだときにギアが足りなくなることを実感。
週末のレースでは11-23Tカセットを使うことにしよう。

恐らく、今の自分がアップダウンのあるロードレースを走る場合、50x34に12-23Tの組み合わせがベスト。ノーマルドライブでも踏めるけど、ヒルクライムではケイデンスを上げるタイプなので、なんだかんだいってコンパクトが欲しくなるんだよな~。

昨日の朝錬は半袖+ショーツで寒かったので、今日は長袖ジャージにビブニッカー。
夏場は暑さを避ける意味で朝錬のコアタイムが5:30-7:00前後に早まっていたのだけど、そろそろ6:30-8:00くらいに戻そうかな。

2009年09月04日

Ant+ と愉快な仲間たち

Ant+対応機器が続々と登場しているようなので、適当にメモ。

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http://www.trekbikes.com/us/en/bikes/road/madone/6_series/technology/
2010年モデルのTREK Madone 4/6シリーズに搭載される、フレーム内蔵型スピード・ケイデンスセンサーは、DuoTrapっていうらしい。Di2への対応といい、TREKの先進性がよい方向で発揮されている印象。

http://www.bikeradar.com/news/article/first-look-trek-madone-6-series-22246
BONTREGERからはNodeとかいうAnt+対応のコンピューターが出るらしく、色々と情報が出始めている。コンパクトな外観はなかなかよさげ。

http://forums.roadbikereview.com/showthread.php?t=184159
このあたりを読む限りだと、

センサー類のつかないシンプルなNode1が$74.99
高度計・斜度計&心拍センサーがくっついてくるNode2が$139.99

で、Ant+のパワーメーターにも対応するみたい。

http://www.thisisant.com/pages/ant/interoperability-matrix
Antの互換表を見ると、さりげなくTREKのIncite ACH/Alpine/LinkコンピュータもAnt+を使っているらしいのだけど、オフィシャル系の情報にはAnt+という単語が一切出てこないのが謎。Ant+のスピードセンサーのことをSpeed Trapと呼称している(っぽい)のだけど、これはAppleがIEEE 1394をFireWireと呼んでるようなもんなのですかね~。

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http://garmin.blogs.com/my_weblog/2009/09/new-edge-500-cycling-gps-is-highpowered-for-the-pros-lowpriced-for-the-people.html
GarminからはEdge 500なる新機種が登場。
Edge 705からカラー液晶と地図表示、それにワークアウト機能を取っ払って小型軽量化したもので、本体価格が$249。センサーつきのキットで$349とのこと。

ワークアウト機能がなくなってしまうのは微妙に痛い。Nodeみたいなコンピューターが$100前後で買えてしまう状況の中で、GPSがついてることしかウリがないAnt+サイコンに$249出すかっていうと・・・微妙かも。

Edge 500が誕生した背景には、「Edge 705は必要以上にリッチすぎるし、重いからなんとかしてくれ」というプロ選手からの要望があったようなのだけど、レースオンリーなサイコンを買う余裕のある人以外には、中途半端な製品と言えなくもない。

っていうか、それよりもEdge 500の新機能の

- 心拍数を基準にした(まともな)カロリー計算
- 走ってるのにタイマーをスタートさせてないことを通知してくれる機能

あたりはEdge 705でもファームアップだけで対応できそうなので、是非とも対応して欲しい。前者はまだしも、後者はよくやらかしてしまうんだよな~。

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http://www.cyclingnews.com/features/on-show-eurobike-2009-part-2
PowertapのCycleOpsからは、新しいコンピュータ2種が出るみたい。二つとも、走行ログをPCにダウンロードすることなくパワートレーニングの解析や診断をやってくれるのがウリ。要は、Training Peaks WKO+がコンピューターに内蔵されているような感じ。

Garminはある程度PCを使いこなしている人じゃないと+αな使いこなしが難しいところがあるので、こういうアプローチは大いにアリだと思う。

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各社のラインナップを見ていると、Ant+が標準規格であることのメリットが最大限に発揮されつつあることを感じる。
Garminの思惑通り、これから数年間はAnt+が天下を取りそうな雰囲気ですな。

2009年09月06日

第57回秩父宮杯 市民B

秩父宮杯の市民Bに参加。

関東では珍しい公道を使ったロードレースで、自分が参加したのはJCRCのC/Dクラスに相当する市民B。コースは秩父近郊のアップダウンのある周回ルートを2周半(約26km)。

[レースまで編]

先週ひいてた風邪が金曜日にぶり返してしまったので、土曜日は一日中家にひきこもって療養。結果、日曜日起きた時点で身体のダルさと頭のモヤモヤ感が大分よくなっていたので、予定通り参加することにして5:00に家を出発。渋谷から輪行し、池袋から西武池袋線に乗り、所沢から特急で西武秩父へ移動。

頑張れば7:40に秩父に来られることは、ちょっとした発見。この周辺は、登ってない峠が山盛りあるんだよな~。

西武秩父駅でチームメイトのじゃむさんと合流し、受付のある秩父ミューズパークの展望台駐車場へ。ここまではちょっとした登りなので、よいペースで登っていったらちょうどよいアップになった。受付を済ませた後は、スタート地点の秩父駅へ。同じカテゴリーにエントリーしていた70番さん(山本さん)と、受付から秩父駅までご一緒しながらお喋り。白石峠のタイムが25分とのことで、クライム能力は自分と同じくらいっぽい。市民Bにはこのレベルの選手が集まってるのかな~という感触を得る。

開会式の後、10:00頃にレーススタート。といっても周回コースに入るまでは、先導バイクについていくだけのパレードラン。地元の人たちの声援がなかなか素敵。先頭から20-30人あたりのポジションをキープしてゆるゆる走行。

[レース編」

周回コースに合流するポイントで一旦停止してから本番スタート。
出だしは平坦基調なので、先頭から離れすぎない程度のポジションをキープ。登りが始まると集団がばらけるので、先頭グループに置いていかれなさそうなペースで適当に登る。登り自体は1km少々と短いのだけど、部分的にガツンとくる傾斜がある。下りに入ると先頭は見えないものの、同じカテゴリーの人が連なっているのでそれについていき、一旦下ってからもう一度ガツンと登るところでジワっと前に出て先頭グループに復帰。この時点で集団は30人くらいに絞られていたように見えた。ガツンとした下りを終えて、右折した先がゴール地点。

2周目は集団の中で適当に走っていたら前に出てしまったので、平坦箇所では先頭を引く。70番の山本さんも先頭付近に残っている。登りが近くなってきたあたりからは、意識的に集団の中に隠れて足を溜める。ちょこっとしたアップダウンのある区間でパインヒルズの人が1人飛び出していたのが見えた。2周目の登りは先頭が見えるあたりのポジションで進み、「下ってガツン」の箇所で強めに踏んで先頭集団についていく。

3周目は集団後方で大人しく・・・と思ったら、ペースが上がらないのでついつい平坦部分で前に出てしまう。偽TTポジションでガシガシ踏む・・・と、誰もついてこない。前を追うのは諦めて、入賞狙いのスプリントに切り替えたようだ。15-20人くらいに絞られた集団に戻ってから登りを開始。・・・と、登り口をクリアしたあたりでパワーが出ずに、ペースダウンして集団からチギれる。自分と同じようにチギれた人達と同じペースでチンタラ登り、できるだけ挽回できるようにと下りを一生懸命踏み、最後は前を走ってた人をゴール前で抜いてゴール。

順位は多分20位くらい。
体調不良だったわりにはよく走れたかな。

26.1km
41.44
37.4km/h
178bpm
104rpm
225W

反省点としては、

- 集団にいるときはもっと省エネ走行に徹すべき
- ボトルの水が途中で尽きた(スタート前にちょこちょこ飲んでたせいで足りなかった)

ってなところ。
まだまだロードレースの走りが下手くそなので、もっと頭をつかった走りができないといけませんね。

**

コース中唯一のまとまった登り(約1.3km)のデータを抜き出してみると、

1周目: 3:19/181bpm/96rpm/289W
2周目: 3:26/183bpm/95rpm/298W
3周目: 3:38/183bpm/94rpm/267W

ってな感じ。
周回を重ねるごとに、着実に遅くなっていることがよく分かる。3周目の心拍数が高いのは、登りの手前で単独で飛び出してしまったからで、あの無駄な走りさえしなければ集団についていけたかも・・・と思うと悔やまれるなぁ。

そういえば、カセットを練習用の13-25Tから11-23Tに変えるのを忘れてそのまま走っていたのだけど、特に問題なく走れた。自分は高回転系なので、下り区間で60km/h以上で踏み続けるようなことがなければ13Tでもなんとかなるようだ。今回のコースは下りがクネクネ曲がっていたので、最高速度も65km/hくらい。

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ちゃんとしたロードレースはまだ2戦目なので、まだまだレースの走りで学ぶことは多そう。秩父宮杯は、公道を広々と使えるところが何よりも素敵で、コースも変化に富んでいて楽しく、さらに運営もしっかりしていたので存分に楽しむことができた。

来年もまた秩父に走りに来ることにしよう。
楽しみだ。

2009年09月07日

オフシーズン入り

出ようか出まいか迷った挙句、エントリーだけ済ませていたツール・ド・おきなわは、レースに向けた準備を十分にやれる自信がないので不参加とすることに決定。

自分はまだまだエンデュランス能力が足りていないので、おきなわクラスのレースで「レース」をするには、これから2ヶ月間少なくとも1,500km/monthは走りこんで、摂生生活を続ける必要がある(と思っている)。・・・なのだけど、9/10月はただでさえスポーツのイベント(テニスの実業団、大会、山登り)が多い上に、仕事も忙しくなり始めているので、自転車ばっかり乗ってるわけにいかないという現実がある。

この現実を抱えたままおきなわに参加するとなると、自転車のトレーニングができないフラストレーションも溜まってしまうのがなんと言っても辛い。さらに、大した結果が期待できないにも関わらず、ひもじい思いをし続けるのも楽しいことではない。ここはひとつ、頭を切り替えるのも大事なのかな~という感じ。

そんなわけで、ちょっと気が早いけど、今年の自転車のレースシーズンは先週末の秩父宮杯で終了。12月くらいまでは、気ままなサイクリングを楽しみながら自転車と付き合っていくことにしよう。

とはいっても、しばらくは走れる身体を維持できそうなので、2009年の仕上げとしてヤビツのベストタイムを狙ったり・・・みたいなことはやろうかな。

2009年09月08日

バイクリボン ネオピッコラ

Extreme-Power号のサドルバッグをバイクリボンのネオピッコラに変えた。

これまで使っていたのはバイクリボンのネオグランデ。
ミニ工具、チューブ、パッチ、タイヤレバー、鍵、テールランプ、そしてウィンドブレーカーまでが一緒に入るデカさが気に入ってたのだけど、ルックス的にデサいのが許せなくなったので変更。

バッグのサイドが開く凝った作りで、ミニ工具、チューブ、パッチ、タイヤレバーが問題なく入るコンパクトサイズ。これだけ入れば普段のトレーニングでは問題なし。
やはり、サドル周りがすっきりしているのはよいですね。

2009年09月09日

25min workout

いつもの平坦コースで25分走。

流し1周~260-280Wで6周~流し2周~300Wで1周。
当面の目標はヤビツでのベストタイムなので、高めの負荷に慣れておく。

2周目にはいったところで六本木急行さんに遭遇したので前に出て走行。
流しの周回では軽くおしゃべり。
Graphite Designのフレームはすっきりしたデザインでなかなかよさげ。Edge 705はモニターで借りていたものらしく、既に返却済みとのこと。

前にブログで触れられていた、「Edge 705本体/Training Centerで表示されるLap情報と、Training Peaks WKO+で取得できるLap情報がマッチしない」問題は、WKO+のリリースノートを読んで謎が解けた。

Lap durations as displayed in Garmin Training Center can not be reconstructed based on the information included inside a .tcx fle

とのことなので、WKO+的には.tcxファイルに書かれた情報だけで同等の情報を取る事はできないっつ~ことらしい。Training Centerがタグの属性情報として書かれているラップ情報を利用するのに対して、WKO+はタグ内の走行情報を元にデータを取っている・・・とか、そういうことなんじゃないかと予想。

(自分を含む)マニア属性のついた人間は、機材を「使いこなすこと」を楽しみがちだけど、ピュアにトレーニングして強くなってレースで勝とうとしている人にとって、Edge 705のリッチ過ぎる機能は不必要なものなのかな~と思ったりする。動作も不安定なところがあるし、トラブルシューティングにかける時間も馬鹿にならない。
このあたりはGarminのよくないところ。

流しの後は、1周だけフルパワーのTTモード。
これがキツかった。

2009年09月12日

Training Peaks WKO+

以前の記事で購入をためらっていたTraining Peaks WKO+だけど、実は記事を書いて1週間も経たないうちに購入していたのだった・・・。

ゲットしたのはTrainingPeaks WKO+ Athlete Edition。今どきPCソフトに$99ってのはちょっと高いように思うけど、使えば使うほどよさが分かってくるソフトなので、結果的には悪い買い物ではなかった。2台目以降のPCで利用するには、追加ライセンス@$48.5の購入が必要になる。

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Training Peaks WKO+(旧Cycling Peaks)は、パワートレーニングの定番本である"Training and Racing with..."の著者が効果的なパワートレーニング理論を築き上げていく過程で生まれたソフト。現在市場に出ているパワーメーターに一通り対応していて、日々のトレーニングデータを記録していくことで、トレーニング量の変化やパフォーマンスの向上を分かりやすい形で見せてくれる。

WKO+で表示される、FTPやNormalized Power、それにTSSなどといったコンセプトは、"Training and Racing with..."で詳しく述べられているので、これらの数値を正しく理解するには必然的に"Training and Racing with..."を読んでおく必要がある。その逆もまた然り・・・というか、一般的には"Training and Racing with..."を読んだらWKO+が欲しくなって・・・というパターンのほうが圧倒的に多いんじゃないかと思う。

WKO+はよきトレーニングの友であると同時に、レースログの解析ツールとしてもよくできている。例えば、先日の秩父宮杯のログも、様々なグラフ表示機能によって、レース中のどのタイミングで何をしていたかが一目瞭然で分かる。


(レース全体の流れがよく分かる"Stacked Graph")


(選択した部分(今回のケースでは登り)をハイライトして見ることができる"Horizontal Graph")

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実用性を優先して作られたソフトなので、派手なところはないし、とっつきにくいところもあるけど、パワーメーターを使ってトレーニング&レースのログを解析するツールとしてはとてもよくできていると思う。

2009年09月13日

コンタクトレンズを変更

コンタクトレンズをデイリーズ アクアからボシュロムのメダリスト ワンデー プラスに変更。

自分の近視は「日常生活には困らないけど、PCを使ったり車を運転するのは難しい」レベル。仕事中や家でPCをいじる時はメガネで済ませて、外で身体を動かす時は使い捨てコンタクトレンズをつけるようにしている(ただし、朝練や自転車通勤程度ではつけない)。

で、これまで使ってたデイリーズ アクアだと、サイクリングの最中に外れてしまうことが多くって、ちょっぴり不便を感じていた。峠の下りやなんかで高速度で走ってる際にサングラスの脇から空気が入ってしまい、目が乾いてズレたり、「ポロリ」と落ちてしまう・・・というのが定番パターン。

ロングライドの時は、財布の中にスペアを忍び込ませたりしてなんとかしのいでいたのだけど、先週末の秩父宮杯ではレースの最中に外れてしまい、怖い思いをした(まぁ、最後までどうにか走れたけど)。

・・・で、眼鏡屋さんに相談したところ、「似たような製品で直径が大きくて外れにくい」というメダリスト ワンデー プラスに変えると改善されるかもしれないとのこと。デイリーズ アクアは直径が13.8mmと、他メーカーのもの(直系 14.2mm)に比べて小さいのだそうだ。

試しに装着させてもらったところ、

- 柔らかいので装着するのに手間取る(慣れの問題)
- つけてしばらく違和感が残る(少しすると慣れる)
- 外すのは楽になった

という印象。

サンプル品を何枚かもらったので、サイクリングで使ってみて、問題なかったら本格的にチェンジすることにしよう。週末のテニスの試合で一日中着けた感じからすると、特に問題はなさそう。

2009年09月16日

Raphaでお買い物

ロンドン発のサイクルウェアーブランド、Raphaでお買い物。

先日「ロンドン自転車事情」の記事を書いたついでにウェブページを眺めていたところ、ついつい悪い病気が発症・・・。クリアランスになっていた冬用のウェアーと小物をちょこちょこと買い揃えてみた。

オーダーを入れた翌営業日に発送されて、約1週間後に到着。
英国発送なのに支払いはドル建てで、$350以上のお買い物で送料無料。ウェブで見つけたクーポンを使ったら10%引きになった(ラッキ~♪)。

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Raphaの特徴は、なんといってもクールで都会的なデザイン。
大陸ヨーロッパ発祥のロードレースって、どうしても「目立ったもの勝ち」みたいな価値観があるような気がしていて、それはそれでかっこよいとは思うのだけど、控えめであることを美徳とする島国ニッポンの住民としては、同じく島国イギリス人が持っているさっぱりした感性には共感できるところが多いんじゃないかと思う。

・・・って、コルナゴの派手派手カラーの自転車に乗ってるやつが言うなと怒られそうですが。

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ちなみに、Raphaが出してる自転車雑誌「Rouleur」は大変かっこよいのでおすすめ。
なによりも写真がゴージャスだし、様々な角度から自転車レースのシーンを切り取ろうとしている姿勢もナイス。wiggleでも売っているので、面白そうな号があったらついでに購入するとよいかもしれない。

Raphaのブランド的立ち位置は、アウトドア/クライミング業界におけるHAGLOFSとか、ARC'TERYXあたりに相当するのかな。普及価格帯の製品はあえて出さない孤高の存在で、知っている人は知っているブランド・・・という感じ。とはいえ、マーケティング活動や売り出し方を見ていると、パタゴニア的なポジションを狙っているのかな~という印象も受ける。

冬用ウェアーは、これから秋~冬~春にかけての走り込みでたっぷり恩恵を受けることができそう。サイズはXSでほぼぴったり。伸縮性のないジャケットだとちょっと窮屈だけど、恐らくSだとゆるいので、こっちで正解だったと思う。

2009年09月23日

スポーツの秋

風邪ひいたりなんだりしていたところ、丸2週間自転車に乗らない日々が続いてしまった・・・。
もうヤビツでベストタイムとか言ってる場合じゃありませんね。
自転車は完全にオフシーズンに入りました。

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先々週の週末は、テニス・秋の実業団の第一試合@木更津。
シングルス#2のお勤めをきちんと果たして、チームとしても5-0の快勝。
ただし、プレッシャーのかかるシーンで自滅する悪い癖は直らず・・・。これは試合数を重ねて修正していくしかなさそう。

心拍センサーとEdge 705を使って試合中の心拍数のログを取ってみたところ、試合中は主に130-150bpm前後を推移していることが分かった。長いラリーとかネットダッシュで一時的に160bpm以上に上がることはあるものの、やっぱりテニスは瞬発力(&精神力)勝負のスポーツだなぁ~ということを実感。

シルバーウィークは北アルプスで山登り。
3泊4日のテント泊で、涸沢をベースにマニアックなバリエーションルートを使って普通じゃ行けない池巡り。まだ紅葉には少しだけ早かったものの、はじめの3日間はピカピカの晴天で、気持ちのよい山歩きを楽しめた。

最終日は山岳部の新人女性メンバー二人と合流して槍ヶ岳へ。
山頂付近は雨で寒くって、なかなか過酷な体験になってしまったようだけど、全体的に楽しんでもらえたようなのでよしとしよう。

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ここしばらく自転車にハマり過ぎていた感があるので、自転車から離れてみるのもよい刺激。
time consumingな自転車のトレーニングは年末あたりから復活することにして、今は精一杯やりたかったことをやることにしよう。

・・・というわけで、こちらのブログ(鈍行・中目黒の自転車メモ)の更新頻度はしばらく低空飛行となる予定です。
悪しからず。

2009年09月27日

都民の森~柳沢峠サイクリング

土曜日はLEGONな方々に混ぜてもらって山梨方面へサイクリング。
武蔵五日市集合で都民の森を越え、柳沢峠をパスして塩山まで・・・というコース設定。あらかじめ着替え&輪行装備を塩山周辺のクロネコヤマトの営業所に送っておくことで、ゴールに着いてからバーベキューと温泉を楽しんでしまおうという素敵プランだ。

先週の山登りによる筋肉痛が酷く、自転車にも乗れていなかったので木曜日の時点では不参加も考えていたのだけど、「ま~サイクリングだしなんとかなるでしょ」ってことで、予定通り参加することにした。
今回は、最近出番の少ないMaster X-Light号+Neutronで出走。

**

5:40に自宅発。まずはkenさんと7:15@荻原橋で合流(この時点で遅刻。ごめんなさい・・・)し、8:00集合の武蔵五日市へ。秋川街道経由で武蔵五日市を目指す際、山道区間に入る手前で右に折れることでトンネルに向けた登りをスキップするルートをシンボーさんに教えてもらった。う~む、これは便利。

武蔵五日市には10名のサイクリストが結集。
檜原街道をのんびり気味に走って都民の森を目指す。途中からペースが上がったのでそれについていき、どうにかこうにか先頭グループにくっついたまま都民の森へゴール。心拍数がアホほど上がる。う~む、やっぱり今日は調子が悪いようだ。

2名がここで離脱したので、8名で奥多摩湖岸まで下る。下りは非クライマーな二人組がガシガシ飛ばすので頑張ってついていく。下りの苦手意識は大分払拭できつつあるようだ。

丹波山村の道の駅に立ち寄って休憩した後は、長い長い登り基調の道を走って柳沢峠を目指す。都民の森への登りで完全に足が終わってしまっていたので、全然パワーが出ない。多分140-150Wくらい。結果、メインメンバーから大きく遅れてしまい、タレまくりの状態で柳沢峠へゴール。

柳沢峠~塩山への下りは快適。見晴らしもよいし路面もきれいなので、気持ちのよいダウンヒルが楽しめる。ヤマトの営業所で荷物をピックアップし、山の中腹にあるフルーツ公園内のバーベキュー場へ移動・・・と後輪がパンク。他メンバーには先に行ってもらい、パンク修理は後回しにしてハードな斜面を自転車を押して駆けあがる。途中からの階段区間はフレームを肩に掛けてガッツで登る。こんなところでクロモリフレームを後悔することになろうとは・・。


(ドーム状の建物があるのがフルーツ公園。バーベキューと温泉のためなら頑張って登ります(?))

無事バーベキュー場に着いたので、楽しい楽しいバーベキュー。身体が肉を欲していることがよく分かるので、ガツガツ食べる。焼きそばも美味。食べる合間にパンク修理したところ、ホッチキスのような鉄片が見事にタイヤに突き刺さっていた・・・。

バーベキューで腹を満たした後は、ちょっと上がったところにある赤松の湯「ぷくぷく」で汗を流す。疲れたときの温泉はとにかくサイコー。露天風呂からの景色もナイスで、ここは夜来たら面白いかも。

温泉後は山梨市駅までサクッと下り、電車に乗って帰宅。
日帰りの自走では行きにくい柳沢峠、とウマいバーベキュー、そして温泉を堪能することのできる、楽しい一日だった。

2009年09月29日

原動力

自転車競技に限らず、スポーツを続けていく上での原動力は人それぞれで違うように思う。

- 強くなっていく過程が楽しい
- 誰かにほめられるのが嬉しい
- 勝つのが好き(負けるのが嫌い)
- 目の前の目標(人、試合)に集中するのが好き

あたりが原動力を構成する主な要素と言えそう。
このうちのどれか一つだけが原動力になるわけではなくて、みなそれぞれの要素を何割かずつ持っていて、その人なりの「原動力」を構成しているんじゃないかと思う。

競技をはじめて2,3年のうちは、競技歴の中で最も劇的な上達を見込める期間なので、多くの人が成長していく過程を楽しめるし、身の回りに仲間がいて、その上達を認知してもらうのも大きな励みになる。レースやトレーニングで買った負けたということを意識する段階になると、燃え滾るような闘争心も、競技レベルを上げていくために重要な要素になる。さらに、知り合いの強い人だったり、狙っているレースがあったとして、その目標に挑んでいく過程を楽しむ人もいる。

スポーツを長く楽しみながら続けていくためには、それぞれの要素がうまいバランスで組み合わさって、ある一定以上の原動力として働いているのが理想なのかな~と思う。まぁ、根本的に遊んでいる時間的・経済的余裕&環境は必要になるわけですが・・・。

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自分の場合、子供の頃から球技ばかりをやってきたので、相手との駆け引きの中で「どうしても勝つ!何が何でも勝つ!」という精神状態にもっていくことに楽しみを覚えることが多い。

とはいえ、スポーツの中での「競争」は、スポーツを面白くする「スパイス」のようなものでしかないとも思っているので、必要以上に競争心があるのもどうかな~と思ったりもする。

例えば、テニスで身の回りの自分よりうまい人に勝つには、今もっている武器はそのままに、賢くて安定してプレーを徹底すれば勝てるかもしれない。でも、まだ見ぬ強敵に勝とうと思った場合は、サービスから何から全体的なブラッシュアップが必要になる。

ゴルフで上達することを考えた場合、100を切るだけであればセコいゴルフでも対応できるかもしれない。でも、もっと長い目で見て80台、70台を目指すためには、スイングをしっかり固めて、時間をかけて練習していく必要がある。

そういう意味で、勝ち負けや結果に捉われずに失敗したり、上達していける期間ってのはとても大切。と同時に、「強くなっていく過程を楽しむ」のを続けていくには、強い意志力が必要になるし、一定以上の強さを身につけてしまったあと(自分のピークパフォーマンスが読めるようになってしまった状態)は、モチベーションを保つのが難しくなる。

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結局のところ、自分なりの楽しみ方を何度も何度も再発見していって、様々な角度からそのスポーツを楽しむことで、長く付き合っていけるのではないかなぁ~と思う。

About 2009年09月

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