7月頭に遊びに行ってたロンドンの自転車事情を忘れないうちにメモ。
(懐かしのマイ母校のユニオン(学生連合(=クラブ活動とかの母体)))
ロンドン中心部の自転車事情は、一言で言ってしまうと最悪。
たいして道が広いわけでもないのに交通量が多く、ドライバーの運転もアグレッシブ。さらには専門の自転車泥棒が多く、固定物にワイヤーで繋いでおいてもプロの手にかかれば一発でアウト。
ただし、ロンドン中心部を離れれば、状況は大分マシになる。ロンドン中心部は東京の山の手線内よりも狭いエリアに凝縮しているので、その外側に出てしまえば交通量も減る。さらにもっと遠くまで出れば、気分のよい田舎道になってくるので、サイクリングを楽しむ余裕も出てくる。
大学に通っていた10年くらい前は、90ポンドで買ったシティーサイクルでBays WaterからSouth Kensingtonまで通学していたのだけど、当時のおぼろげな記憶と今の状況を比べてみると・・・
- 市内に自転車が増えた
- スポーツ自転車率が上がった
- ロードよりMTBをよく目にする
- 固定ギアも多い
ってな感じ。
自転車が増えた理由としては、公共交通機関の度重なる値上げ&それでも減らない混雑っぷりと、ロンドン中心部を通る車にもれなく課せられる交通混雑税(congestion charge)あたりが挙げられそう。結果、比較的遠方から通勤・通学する人が増えたことで、自然とスポーツ自転車が増えたのではないかと思う。
クールな乗り物としての固定ギアは、日本と同じように若者の間で人気らしく、ノーブレーキが問題になっているのも同様。
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ロンドン市内を走る自転車を見ていて、日本との違いを一番強く感じたのは、サイクリストが手旗信号を徹底していること。当たり前過ぎるほどに当たり前だけど、「自転車は車道を走るもの」という前提がきちんと共有されているので、車道を走るためのマナーはみんなが守っているようだ。
自転車雑誌を眺めていたら、「いかに車とうまくやっていくか」とか「ロンドンを自転車で走れるようになれば何だってできる」みたいなことが書かれていたので、混雑した道路をストレスをなく走りたい、という願望は万国共通のものらしい。
ロンドンでもバルセロナと同じようなレンタル自転車が導入される予定があるとのこと。ただし、パリやバルセロナに比べると、自転車用の道路インフラがあまりにも整備されていないので、そのあたりを改善しないと普及は難しいのではないかという議論があるのだそうだ。
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イギリス及びヨーロッパの大半の国では、自転車を電車にそのまま持ち込むことができる。さすがにロンドンの地下鉄はピーク時間の持込が禁止されているようだけど、ローカル線に至っては、自転車をかけるためのハンガーまで用意されていたりする。
(British Railのローカル線(NewCastle周辺)。自転車を吊す場所がある)
ターミナル駅から自転車を持ち込んで目的地まで移動し、好きな場所からサクッと走り出すことが気軽にできるのは大変ナイス。
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姉の旦那@トライアスリートに勧められて、Condorというお店に遊びに行ったのだけど、ここはロンドン市内では数少ないスポーツ自転車専門店。
パーツ・ウェアー類の販売から、自社ブランドのスポーツ自転車の販売からメンテまでやってくれるようで、改装されたばかりというきれいな店内にマニアックな完成車やパーツ類が並んでいる。
このお店には、姉の旦那オススメのサイクルアパレルブランド、Raphaの商品が置いてある。ここのウェアー類はシンプル&クールなデザインが特徴で、機能的にもなかなか優れているとのこと。大陸系のコテコテデザインがメインストリームなサイクルアパレル界にあって、こういうシンプルさは大いにアリだと思った。