2010年07月21日

新装開店

誤ってデータベースを飛ばしてしまい、復旧できなくなってしまったので引っ越しました。

引っ越し先は鈍行・中目黒の自転車メモ 2となります

このブログは過去の記事の閲覧専用として残しておく予定ですが、今後記事の追加が行われることはありません。コメントも投稿不能です。

2010年07月04日

五日市基点で甲武トンネル-鶴峠-今川峠-風張峠

日曜日はBearBellのチーム練ってことで奥多摩へ。
来週末の東京ヒルクライム奥多摩ステージの試走も兼ねて(へろへろの状態でたどり着いて試走の意味があるかのか、という突っ込みはなしで)。

朝はポツポツと雨が降っていて路面もウェットだったので五日市まで輪行。
今年の傾向として、ダラダラになりがちな週末のロングライドでは、必要以上にマイレージを稼ぐよりも、ビシッと集中して中身の濃い練習ができるようにしているので、今後とも輪行は多用することになりそう。ただし、これからの季節は少しでも涼しい早い時間帯に走りたいので、そうも言ってられないのかも。

自転車を組んでいると、タマキさん、雨蛙さん、そして遅れてba-mosさんが登場。早速檜原街道を甲武トンネル方面に向けてスタート。

序盤はじっくりペースのローテーションで登り基調の道をクリアーしていく。甲武トンネルへの曲がり口で信号ストップし、先頭に出てペースを作る。雨蛙さんが「回していきましょ」というので、タマキさんと三人でローテ。「残り1kmないはず。5-600mくらい?」とタマキさんに教えると、がっつりいいペースで引かれてついていくのが精一杯。しばらく行くと、「まだ・・・ですか」という言葉を残してタマキさんが脱落。そこそこのペースで登っていくと雨蛙さんがついてくる。トンネルまで残り2-300mの地点でスプリントに向けて足を溜めていると「息整えてますね」と口撃を受ける。バレたか・・・。雨蛙さんが先に動かなかったので、トンネルが見えたところからスプリントして山岳賞ゲット。

五日市から甲武トンネル手前まで

19.8km/43:17/225W/159bpm/101rpm

下って鶴峠。
厳しいアップダウンが延々と続くこの峠に来るのは二回目。序盤は四人でローテっぽく走っていくものの、「ゆっくり行きましょう」宣言が無視されてba-mosさん脱落。しばらく行った先でタマキさんが強めに引いていて、頑張り過ぎているのが見て取れたので、斜度が高くなったタイミングで雨蛙さんと自分が前に出て「このペースを維持するとタマキさん離れますね」と分析。結果、予想通り。さらに10%の登りで300Wで踏み続けて雨蛙さんからもアドバンテージを得る。

そのまま下りと平地を飛ばして視界から消えて、工事中の迂回路で15%のわけわかんない道を走ったりしつつ峠までペースを落とさずに走り続けて再び山岳賞ゲット。いやー、それにしても鶴峠はキツい!

17km/49:43/224W/160bpm/85rpm

峠で集合した後は、途中の食料品店で補給してから「やばい激坂」と評判の今川峠へ。短いけど14,5%の斜度が続くので、足を休ませるタイミングがないのが厳しい。10%になると「フーッ」と一息つけるような感じ。例によって雨蛙さんとの対決になったので、ちょっと上げ気味に前を引いてもらった後でゆるやかにペースアップして差をつけて、そのままゴール。ダンシングを多用したので、激坂のクリアの仕方としてはそこそこうまく走れたと思う。

2.9km/14:05/249W/161bpm/67rpm

奥多摩湖方面に下り、奥多摩周遊道路の料金所脇でトイレを済ませてから東京HCの試走。試走っつってもこれだけ走ってる&気温が高くて蒸し暑いのでタイムを狙うというよりは一定ペースを走る練習というつもり。

序盤の平坦基調は雨蛙さんとローテ。斜度が出て来たあたりから自分が飛び出す形になったので、そのまま淡々と踏み続けてゴール。260W出せたらいいなーと思っていたけど、途中からは230W程度で精一杯。うーーん、暑さと疲れのせいもあるけど、イマイチな走り。他のメンバーも暑さにやられてパフォーマンス低下が著しい。

10.4km/32:51/241W/168bpm/80rpm

山の上は雲がかかっていて、今にも雨が降りそうな気配なので、サクッと五日市までの下りを開始。タマキさんと二人になってローテーションしていくと、今日は不調だと思ってたタマキさんが俄然飛ばす。短い登りもガシガシいくので「おお、ここに来て復活か?」と思いきや、五日市まで残り4,5kmのあたりで一気にペースダウン。あー、やっぱり無理してたのね・・・。途中、ブラインドの左コーナーでインベタのラインで突っ込んだタマキさんがコーナーに入ってから急減速したので教育的指導。違うラインで抜けようとしてた自分も引きずられる形でブレーキしてリアがロック。無事だったけど、後ろを走ってたba-mosさんがその影響で離れてしまった・・・。

五日市では山猫亭で遅めのランチ。
キーマカレーに紅茶。それに自分だけモンブラン。Mt.富士HCが終わってから甘いもの食いまくってますな、自分。そろそろ次に目標に向けて身体を絞り始めないといけません・・・。

自走で帰る三人と別れ、自転車を畳んで帰宅。
密度の高いよい練習ができたけど、ところどころダラダラ走る区間ができてしまったこと、休憩時間が長過ぎるのが個人的には不満。やはり、集団での練習は目的意識をしっかりもってメリハリをつけて走らないと駄目だなーと思った。

2010年07月02日

Specialized BG S-WORKS Road Shoe

1年半はいたSIDI Genius 6.6がボロくなってきたのでシューズを新調。

ゲットしたのは巷で評判のSpecializedのBS S-WORKSの43サイズ(白)。

軽さ優先でPearl IzumiのOctane SLにしようと思っていたのだけど、シュレック弟が履いてるウェブ記事を発見してかっこいいなーと思った&Specializedのコンセプトストアにフラッと立ち寄ってフィッティングしてもらったら思いのほかよい感触だったのでこっちに変更。

自分の足は親指がやたらと長い変わった足型で、SIDIだと44サイズ(Megaではないノーマル)でAdidas(現Mavicとほぼ共通)だと43.5サイズ。Specializedは43でジャストサイズなので、やや大きめのサイズ設定ということになるみたい。

Genius 6.6は冬場にオーバーシューズをつけっぱなしのまま脱着を繰り返していたところ、ヒール部分の靴の内側が破けてウレタンが出てきてしまっていて(縫って修理したけどイマイチ)、ソールのカーボン部分も削れまくっていたので、遅かれ早かれもう1年くらいで寿命かなーという感じ。デザインも気に入ってたし(SIDIが勝っているのはこれだけとも言う)、昨年作ってもらったカスタムインソールとの組み合わせも悪くなかったので、冬場の走りこみはこっちかな。

インソールは、標準でついてくるフラットな赤(+)、一般向けの青(++)、アーチの大きい人向けの緑(+++)、と3パターンが用意されている。偏平足の自分でも赤だとアーチの部分が余っていると教えられたので、青のインソールを追加でゲット。これに加えて、インソールの下に敷くシムによって足の内側を上げたり外側を上げたりといった調整ができる。このあたりのフィッティングはBG-Fitを使ってね、ということらしい。

重量はインソール+クリート(TIME RXS)込みで片足294g。Genius 6.6+インソール+クリートが404gだったので片足あたり100g以上の軽量化。自転車本体で200g軽くすることを考えると、ここでこれだけ一気に軽くなるのはなかなか凄い。

アッパーは全体的に薄くって、大胆にメッシュが使われていて若干頼りなげな印象。柔らかい素材が使われているのと、やけに凝った作りの分厚いベロの部分が絶妙なフィット感に寄与しているみたい。

**

そのほか、聞いた話をまとめると・・・

- ヒールソールは交換可能

SIDIだとけっこうな頻度(自分の場合1年ちょいくらい)で交換が必要になるラバーヒールソールは、この靴でも交換可能らしい。SIDIほど薄っぺらくないので、それなりに長持ちしそうなので当面は大丈夫とは思うけど。

- ワイヤーの緩めすぎに注意

このシューズの特徴になっているダイアルでワイヤーで引っ張るBOA SYSTEM。左回しで緩め続けていくとある時点からワイヤーを空で巻き上げてしまう問題があるらしく、その状態で右回しで締めようとするとワイヤーで折れて切断の恐れがあるとのこと。まだワイヤーの保守パーツがないので、修理がイレギュラーな対応になってしまうらしい。空で巻き上げてしまった場合はワイヤーを引っ張ってやればOK。テフロン系の潤滑剤を使うとよいとの情報あり(by tarmacさん)。さらに本家BOAからワイヤーをゲットして自分で交換できるかもという説もある。

2010年06月29日

三歩進んで

Mt.富士HCが終わって以来、不調が続いている状態。

レースとトレーニングを両立するためにトレーニング量は落とさないようにしていて、さらにロードレースに対応するための高強度練をいれているので、完全に疲れを抜くタイミングを失っているのが原因の模様。

三宅島のレース前日(島2周してた日)から違和感の出ていた左太もも(大腿四頭筋)の張りがまだ残っていて、ひょっとすると軽い肉離れの可能性もあるのでちょっと心配。

・・・ってなわけで、足が完治するまで自転車活動はしばらく回復モード。
奥多摩のヒルクライムは仲間の応援で遊びに行くつもり(あくまでレースをしにいく意識は持たない)にして、JCRC@群馬くらいでそこそこ走れるようになっていればよいかな。遅くとも鳥海山あたりから復活して、8月の乗鞍、9月の秩父宮杯に向けてまたコンディションを上げていくイメージ。

"The Bible"曰く、「1年で狙うレースは1つか2つに絞れ」ってことなので、Mt.富士HCのあとにもっと意識的にコンディションを落としてしまってもよかったかも。まぁ、まだ遅くないのでもう1つのピークを持ってこれるように・・・あえて・・・・・・寝るっ!

2010年06月27日

ツール・ド・美ヶ原

全日本ヒルクライムシリーズ第一戦「ツール・ド・美ヶ原」に参加。
「最強激坂」に登ってきました。


(職場繋がりの方々にいただいたおやき)

乗鞍目当てでエントリーしたシリーズ戦ということで、特に目標にしているレースではないけど「最強激坂」ってどんなもんかしら・・・とナメてかかったら痛い目見ました・・・。

結果は1:14:24という自分としては不満足なタイム。
数の少ない26-30代カテゴリーだったので入賞ラインギリギリの10位入賞。Mt.富士の時もギリギリ入賞だったけど、あの時は自分なりに充実した走りでもぎ取った結果だったのに対して、今回は残念な走りしかできなかったので素直には喜べないかな・・・という感じ。目標は1:10で、遅くても1:12くらいは狙えるだろうと思っていたのだけど、全然駄目でした。

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会場&スタート地点が松本市内からほど近い松本市野球場なので、今回は100%輪行で。宿はBearBellのタマキさん&KOHさん達とご一緒させてもらう計画。


(シンプル・イズ・ザ・ベストなレース装備)

土曜日は家でゴロゴロしてから恵比寿から輪行。貧乏クライマーの友(?)、あずさ回数券をゲットして新宿から特急あずさで一路松本へ。適当な格好のまま会場に移動して受付を済ませ、BearBellメンバーと合流。その後、職場繋がりのメンバーが野球場の脇で懇親会的なものを開いていると聞いていたのでお邪魔させていただく。チームCBのメンバーとも合流できたので軽くお喋り。

一旦宿に荷物を置いてから激坂を体験しに試走へ。温泉街を抜けて、斜度が最大になるあたりは18%くらい。路面がハーフウェットで、濡れてるところで不用意にダンシングしたらあっさりスリップ。激坂区間を抜けたところで折り返して試走終了。聞きしに勝る難コースだなぁという印象。


(長野平野の田園風景。いいですなー。)

宿に戻ってからpmaさんの車に乗せてもらい、同宿メンバーと一緒にカレーを食べにメーヤウ桐店へ。ここはカレーバイキングが有名なお店。前に山登りしに来た時に辛くてウマいカレーを沢山食べて癖になってたので、かねてより再訪のチャンスを伺ってた。結果・・・食べ過ぎてお腹パンパンになりました・・・。ヒルクライムレースの前日に来るお店じゃなかったです。反省。

宿に戻って風呂に入り、明日の支度をして10時前に就寝。

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レース日の日曜日は4:30に起床。アップやらない組の自分はまったりワールドカップを見ながら朝食を摂ったりして準備。宿を出るところで当日入りのタマキさんと合流に成功。ほとんど寝ないで車で来たらしい・・・。

自分のコンディションは、というとMt.富士が終わって以来アイス解禁&食餌制限なしの生活が続いていたので体重は高値安定。レースが続いてたのでトレーニングとの両立が難しく、全体的にオーバートレーニング気味で疲れを抜くタイミングを失い続けた状態でここ2,3週間きてしまっていた感じ。パワー値の計算からすると、そこそこの走りでも入賞ラインには引っかかるかなーと思ってたのでコンディショニングも適当で、金曜日も30分くらいそれなりの負荷をかける練習をしてしまってた。

小雨のパラつく中会場まで自走し、荷物を預けてレースに備える。
機材はいつものExtreme-Power+FFWD F2R。上の気温が14度(16度だったかな?)とのアナウンスだったので、ウェアーも半袖ジャージ+ショーツ。

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一緒の組のスタートのKOHさんはこれまでのレースで実力を発揮することに失敗し続けていたので、今回はアップもしっかりやって気合い十分。

最前列からスタートすると、1人が飛び出していくのでガシガシ踏んで追走。後ろの集団はじわじわ来る。走り出してからシューズのバックルを締め忘れていたことに気づいたので、カチカチ締める。緊張感ないなー。右折して温泉街を抜けて激坂がはじまると、元気な人たちがガンガン行く。自分は・・・というと、斜度が出始めたところで足が重くて踏めずついて行ける気がしない。三宅島の時と同じような感じ。今日は勝負に絡める足じゃないな・・・と早々に諦めモード。

苦しい状態でシッティングを続けていると、後ろにKOHさんがついてる。あとで聞いたら「やまけいさんのペーシングを信じてた」とのことだったらしいのだけど、「今日は全然駄目なんで先行って」と前に行ってもらう。この時点で同じ組の中で7,8番手くらい。一番厳しい激坂区間を抜けて、湖に向かっていく途中でKOHさんが視界から消える。ダンシングも混ぜながらペースを落とさないように頑張って湖の脇の平地へ。489番さんがよいペースだったので後ろについてしばらく休み、「引きますよ」と声をかけて前を引く。ヒヤヒヤしながら90度コーナーをスピードをのせたままをクリアし、登りに差し掛かると平地で追い抜いた483番さんがついてきた。

ここからの登りは、クライマータイプの483番さんのペースにあわせる形で淡々走る。斜度が厳しくなると彼が前に出て、斜度が緩むと自分が前に出て・・・という感じ。激戦区の30代カテゴリーを制したコオロギさんが快調なペースで追い抜いていく。平坦&下りのはじまる最後のチェックポイントの2,3km手前で、同じ組のエキノコックスジャージの人が後方から登場。まだ足が余ってるらしくてガシガシいくので、それについていった483番さんとはお別れ。

チェックポイント周辺で後ろの組のdiosジャージの人がパスしたので、斜度の緩いところで前を引いたりしながら気合いでついていく・・・と思ったけど、斜度が厳しくなったところであっさり千切れる。稜線に出ると霧が出ていたのでサングラスを外し、平坦&下りは根性で踏んでペースアップ。追い抜いていく人がみな足を止めている中、必死でペダルを踏み続ける自分。下りでdiosジャージの人をパスし、緩やかな登りに切り替わるところで483番さんに再合流。エキノコックスジャージの人からは離れてしまったみたい。ゴールに向けて斜度があがるところではdissさんと483番さんがグイグイいくのについていけず、淡々と走りってからラスト300mをダッシュしてゴール。

21.5km/74:24/166bpm/80rpm

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ゴールすると、会心の笑みを浮かべたKOHさんがいたのでお喋り。同じ組で2着とのことなので、入賞は間違いなさそう。喋っているとpmaさんが凄い勢いでゴールに飛び込んできたものの、タイムは不明。続々と知り合いがゴールして来る中、ションボリ気分で荷物をピックアップして補給を摂る。レース中はほとんど止んでいた雨がまた降り出したので、早々と下山。

下山して豚汁を食べつつ結果を見ると、なんと自分が入賞していることに気づく。なんという悪運・・・。KOHさんは4位。別の組だった3位とは2秒差だったので凄く惜しい。BearBellメンバー内では、1:10の好タイムだったpmaさんが一等賞。激戦区の30代カテゴリーでも7位に入る健闘っぷり。タマキさんとダジャさんも自分と同じくらいのタイムだったものの、層の厚い30代カテゴリーでは入賞に絡めず・・・。ヤマさんは直前になって替えたギアが不調で、目の前でハイサイド落車を目撃したり、と激しいレースだったみたい。

一旦宿に戻って温泉に入り、会場に戻って表彰式。来年からは激戦区カテゴリーなので、今日のような走りではここには立てませんな・・・。そもそも、ヒルクライマーとしての能力に限界を感じつつある今日この頃。ロードレースとの両立は難しそうなので、来年はある程度どっちかに傾けて活動することになりそう。

もう一泊して乗鞍の試走をするBearBellメンバーに別れを告げ、松本駅まで自走して、ちょうどいいタイミングのあずさを捕まえて帰宅した。

2010年06月22日

ツールドジャパン第2戦三宅島stage 参戦記

参戦を決めてエントリーした時点でオフィシャルツアーが定員オーバーだったので、往復の船&宿は自前で予約。

金曜日の夜に竹芝桟橋を出発。
出港が22:20で21:30くらいに行ってればいいだろうと考えて、家を20:30くらいに出発。運悪く雨がザァザァ降りだったので、中目黒から輪行して神谷町からタクシーで桟橋へ。低気圧が列島にかかる気圧配置で、「着岸できない場合はそのまま東京に戻る」という条件付き出港とのこと。

乗船券を受け取って自転車を船の甲板に置く。大量の輪行袋が船の甲板に並んでるのはちょっとした光景。一旦下船して改札をしてから改めて乗船。予約した二等座席は思ってたより居心地がよい。足をのせられる台があって、深いリクライニングが取れて、サイドもそんなに詰まってないので余裕がある。

甲板でレース&アースライド参加者の船上式があったので参加。JCRC、日刊スポーツ、そしてゲストのかたがた、なかなか賑やか&楽しげな雰囲気で、ストイックになりがちないつもの自転車レースとは違ったノリが新鮮で楽しい。大井埠頭のあたりでは、野球場のようなライト照らされた化け物みたいなクレーンが目に付く。海から見る東京もなかなか悪くない。受付を済ませてから座席に戻って眠りにつく。

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5時過ぎに三宅島に到着。
錆が浜港には着岸できなかったため、「危険地域」に指定されている(通過はできるけど滞在はできない)三池港へ。アイマスク+カナル型イヤホンでそこそこよく寝れたけど、最後の1時間くらいは結構揺れていたので気持ち悪くなった。船室はやけにクーラーが効いてて寒く、みんな毛布を借りてた。自分はパタゴニアのキャプリーン3着用で凌ぐことができた。

10kmほどバスに揺られてレース会場近くの宿へ。
「ザ・民宿のおばちゃん」という感じの方にお迎えしていただき、同宿の皆様と一緒に朝食。軍鶏の卵、飛び魚、苦竹の煮物・・・と島の珍味をいただく。朝食後は部屋で仮眠。三宅島ではこのパターンが一般的のようだ。

レース前日となる土曜日は、12時から島一周をするアースライドがあり、16時から前夜祭。7:00前に寝付いて9:00前に起きてしまったので、「暇だなー」と単独で島一周サイクリングへ。途中、出発時にはほとんど上がっていた雨に降られてしまったものの、ちょっとしたヒルクライムっぽい登り、激坂、テクニカルな下り、海岸線沿いのフラット・・・と、変化の続く道は素晴らしく気持ちがよい。

28.7km/57:03/221W/163bpm/101rpm

・・・ってな感じで 、なかなかよいペースでぐるりと時計回り。レース前日だから上げるつもりはなかったけど、気持ちよかったので反省はしない。

噴火前の三宅島では島一周のレースが行われていたらしく、今回も村長さんや町会議員の方が「ぜひやりたい」と言っていたのだけど、これは小さな周回コースよりも格段に楽しい、ひょっとしたらツール・ド・沖縄並に魅力的なイベントが期待できるんじゃないかと思う。

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一旦宿に戻り、濡れてしまったウェアーを乾かしながらゴロゴロ。アースライドに向かいがてら、コースを軽く試走・・・と思ったら、ゴール前の登りがけっこうキツい!登りの距離が短いのでクライマータイプがペースアップして抜け出す・・・というよりも、ある程度気合いを入れてアタックしないと逃げは決まらないなーという印象。結局、3周ほどペースを上げて走ってしまった。

名簿に名前を書き、ゼッケンをもらってアースライドに出走。MTBのプロレーサー二人と右京さんが引っ張る先頭グループで走る。登りは頑張るけど、下りはちんたらというインターバルっぽい走り。今度は反時計周りで、途中のエイドステーションでスタンプや補給をもらいながら走って行く。途中、ガスが出ているエリアで支給されたガスマスクを着用して走るというレアな体験をしたり、一周道路を外れて海沿いのワイルドな道を走ったり、知ってるようで知らなかったtwitter繋がりの知り合いの皆様ともお喋りできたり・・・と、なかなか得難い体験ができた。

P6193072.jpg

でも・・・アースライドそのものはコンセプトとしてよく分からなかった。
ただのサイクリングじゃん!

一周して帰ってきて、参加賞的なものをもらったタイミングで雨が降ってきたので、脱兎のごとく駆け出して宿へ戻る。スコールみたいな雨が降り出すタイミングで宿に着いたので、ギリギリ大濡れはせずに済んだ。前夜祭までしばらく時間があったので、テクテク歩いて会場近くの温泉「ふるさとの湯」へ。アースライドでもらった温泉券(500円->250円)を利用。あー、やっぱり温泉はよいですな。

前夜祭まで時間があったので、近所の観光スポットをブラブラ。火山体験道やら眼鏡岩やら、なかなか見所は多い。もともと観光で生きてきた島だけに、火山と共生する覚悟ができている島の人たちの逞しさを感じることが多い。

ちょっと遅れて前夜祭に突入し、供された天ぷらをいただいて・・・と思ったものの、猛烈に睡魔が襲ってきたので前夜祭は途中で切り上げて宿に戻って2時間ほど睡眠。やはり、船でしっかり眠れていなかった&昼間に活動し過ぎたので疲れていたみたい。同宿の前夜祭組の帰宅と同時に出された夕食を平らげて、ワールドカップの試合がテレビで映らないことに落胆。・・・と思ったら最近変えた携帯でワンセグが普通に見れたので、オランダが点を取るまでサッカー観戦してから眠りについた。

**

レース当日は今にも降りそうな空模様だったけど、全レース終了までギリギリ降られずに済んだ。

レース前には、脱Fクラスを狙うキャス兄さんと作戦トーク。
急斜面を超えてみなが足を休めているゴール地点の緩斜面でペースを上げて抜け出し、そのまま登りきって下りで踏んで、平坦で頑張る・・・というのが自分の想定する逃げパターン。序盤は周りのメンバーをよく観察して強そうな人の足を使わせて・・・みたいなことを話す。

結局、高速ダウンヒラーなキャス兄さんらしく下りで飛び出して平坦で足を使わせて、登りで楽をして・・・というパターンで賢く周回を重ね、自分の逃げパターンを使った高校生を逃してしまいつつも、最後のスプリントで1人をさして2位!

Eクラスのマツモヴィッチさんともレース前に話していて、「とにかく冷静に」とのアドバイスが効いて見事優勝!1周目でしっかりメンバーチェックし、2周目に入ったところで自分のアタックポイントから逃げて、後ろが追ってこなかったので下りで踏んで登りで休む省エネ走で後続との差を広げる独走勝利。いやー、素晴らしい!

うーーん、自分はもう選手じゃなくて監督やったほうがいいんですかね(笑)。

自分のレースはレポートのほうに譲るとして、今回は島一周サイクリングでのデータも欲しいし・・・とPowertapホイールにしてしまったことは大きな反省事項。言い訳ができる余地を残すのはよくありません。機材での妥協はよくないな、と改めて反省。少なくとも狙ってるレースくらいはレースホイールで出よう。まぁ、この問題は遠からぬうちに解決する予定。

**

2.5kmの小さな周回なので、レースの展開がよく分かる&応援が楽しいのは特記事項といえそう。自転車馬鹿度が他のレースより相対的に高いので、異様な盛り上がりを見せるところも素敵。

自分のレース後はS/A/Bクラスのレースを楽しませていただき、表彰式のあとは再び温泉へ。温泉の脇にある食堂がなかなかナイスで、ゴージャスなかんぱちカマ焼きを定食にしてもらって1,000円。

バスで港まで送ってもらい、船を待っている間は同じクラスで勝ったAPEXのM松さん&チームメイトとバスの中で談笑タイム。APEXは「アペックス」と読むらしい。こういう交流は普段のレースではなかなかないので楽しいひととき。

・・・結果、予約した船の乗船券をもらいそこねて、東海汽船の皆様に多大なご迷惑をおかけしつつ乗船。ほんと、ドジですみません・・・。出航してすぐは船の揺れが大きくて気持ち悪くなったので、風にあたって回復に努める。しばらくしてから座席に戻り、例によってアイマスク+イヤホンで軽く眠り、船内のレストランで夕食を摂って・・・とかしていたらいつの間にか東京湾に着いてた。羽田に離着陸を繰り返す飛行機はちょっとした見物で、船の旅も悪くないなーと早くも船酔いになりそうになったことは忘れる。

竹芝桟橋で下船し、ゆりかもめ&山手線で恵比寿まで輪行して帰宅。
長くて楽しい週末が終わった。

2010年06月20日

ツールドジャパン第2戦三宅島stage兼JCRC第4戦

三宅島で開催されたJCRC第4戦に参加。

もともとこの週末は予定が入りそうだったので不参加のつもりだったのだけど、2週間くらい前になって予定があいたので参加を決意。激しいアップダウンのある短い周回コースで、自分のDクラスは10人以上メンバーが揃ってて、登りゴールなので「自称パンチャー」の自分にとって楽しめそうなレースだなーと考えた。

・・・で、結果は4位。
「勝ち」を強く意識して臨んだレースだったのでとても悔しい。ロードレースで闘うための課題を沢山見つけることができたので、得るところの多いレースだった。

**

ひとまず、覚えてる限りのレース模様。

コースはアップダウンの2.5km周回x8=20km。
ゴール手前が10%オーバーの激坂。ゴールライン通過後はゆるゆる登って最高地点をパスして急な下り。スピードが乗ったまま海岸線沿いの短い平坦(強い逆風気味の横風)をパスしてゴール手前の激坂へ・・・という感じのコース。

天気は曇りで路面はドライ。
スタート前にフラフラしていると、Dクラスのメンバーから精神的プレッシャーをかけられる。Mt.富士HC入賞者ってことでチェックされているらしい・・・。「仲良く、楽しくいきましょう」と返しつつ「消極的に行きますんで・・・」と最後尾付近からスタート。1周目は平坦に入るまで最後尾固定で様子見。

7,8番手くらいで激坂を超えて2周目へ。斜度がググッとあがるタイトなコーナーからの立ち上がりですぐ前を走ってたshi_no_sukeさんがチェーン落ち。緩い登りになったあたりでのらりくらりと走っていると、閃風脚のI嶋さんから「前出てこーい。勝っても俺が認めねーぞ!」とご指名(笑)。のこのこ前に上がっていく・・・けど、どうも足が重い。昨日調子にのって島2周&コース試走で3周ほど追い込んでしまい、BikeScoreを200くらい稼いでしまったのがよくなかったようだ・・・(アホ)。

3,4周目まではまったりいこうと思っていたのだけど、仕方がないので集団前方で走る。元気なI嶋さんがちょろっと飛び出したりする展開で進行。APEXのM松さんが足がありそう。下りで踏まない人、平坦で引いてくれない人がいて、どうもうまいリズムが作れない。3周目に入った段階で集団は8,9名くらいにまで絞られていた。

4周目(5周目かも?)の緩い登りでI嶋さんが飛び出していたので、少し踏んで合流。うしろと20mくらい離れた状態だったので、「行けたら行きましょう」と声をかけると、「キュッ」と斜度があがるところでI嶋さんが猛烈にペースアップ。ついていくので精一杯で、その先で引くことができず、下りに入るところで吸収・・・。どうも脚質があわなくてうまく協調できない。というか、今日の自分が弱すぎる。

「残り3周くらいで逃げよう」と心に決めていたので、6周目に入った先の緩斜面でペースアップして単独で抜け出す。登りでガンガン踏むと20-30mくらい離せたのでそのまま下り、平坦へ・・・と思ったけど、集団がすぐ後ろまで迫っていたので一旦吸収。まだ集団に7,8人残っていて、実力も近いので逃げるのは無謀だったみたい。

8周目に入ったところの緩斜面でI嶋さんが飛び出していたので、M松さんと一緒に追走すると後ろは一杯一杯のようで追ってこない。I嶋さんが待っててくれたので合流し、そのまま3人で平坦区間をパス。やっぱりこの3人か・・・と思いながら激坂に差し掛かると、二人のペースアップについていけずあっけなく千切られる。「3位かー、悔しいなー」と激坂をタラタラやっていると、思いがけずUGOのH山さんにパスされる。重いギアでぐいぐいいかれてしまってついていけず、そのまま4着でゴール。

35:48 246W 170rpm 92rpm

1: 4:31 245W 153bpm 84rpm
2: 4:36 226W 164bpm 89rpm
3: 4:24 287W 179bpm 99rpm
4: 4:28 235W 173bpm 96rpm
5: 4:43 211W 166bpm 89rpm
6: 4:25 256W 176bpm 100rpm
7: 4:27 249W 173bpm 91rpm
8: 4:20 260W 175bpm 92rpm

(Edge 500のオートラップが効かなかったのでラップタイムは参考値)

**

結局勝ったのはスプリント勝負を制したM松さん。あとで聞いたらM松さんは「死んでも逃げるな」とチームメイトから厳命されていたらしく、足のある彼がそういう走りに徹したことによっても「ゴール勝負」のレース展開が作られたと言えそう。

男らしくレースを作る走りをしたI嶋さんが2着。せめて3着には入りたかったけど、最後の最後で自分の詰めが甘さがもろに出てしまったレースでありました・・・。

三宅島ツアーに関しては改めて。

Sクラスは右京さんがスプリントを制して勝利。

おすすめ自転車関連本
外部リンク
- 無駄脚雨蛙 雨蛙さんとこ
- KOH@ROAD BIKE KOHさんとこ
- hard で loxse な日々 まxさんとこ
- ALPSLAB route ルート作成・管理に便利
- ヒルクライム計算 ヒルクライムのタイムからパワー測定
- Wattage パワーメーターを利用したトレーニングに関する議論
- Weight Weenies(Road) 機材ネタメインのフォーラム

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