「来年までのお楽しみ」と思っていたパワーメーターなのだけど、ど~せ導入するなら早いほうがよかろうと思い直し、Powertapホイールを調達してみた。
ウジウジと悩んでいたパワーメーター選びの結果、心はCinqoに傾いていたのだけど、製品としていまひとつ枯れてない印象があったので、ひとまずCinqoはパス。ここ数年で重量・機能・価格の面でバランスが取れてきて、刈り入れ時が近づきつつある印象のあったPowerTapで、オールマイティーに使えるアルミホイールを組むことにした。
・・・で、どうやって組もうかと海外系のフォーラムで情報収集していたところ、wheelbuilder.comというお店の評判がよさげだったので、KinlinのXR-300かXR-270、Powertap Pro+、dt swiss 240s(フロントハブ)、Sapim CX-Rayの組み合わせで組んでもらう方向で検討開始。
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wheelbuilder.comは、その名の通りホイールを組むことを専門にしているアメリカのショップ。リクエストに応じてZIPPやEDGE、KinlinやDT Swissなどのリムと、様々なハブ(もちろんPowerTapも選択可能)やスポークを組み合わせたオリジナルホイールを組んでくれる。
オーダーをかける前にリムやスポーク数の選択で迷ったので、自分の体重や用途を伝えてメールで相談してみたところ、XR-270のF20/R24組み+ブラスニップルがおすすめとのことだったので、その通りのセッティングで組んでもらうことにした。強度&耐久性の面で、普段使い用途にはアルミニップルは推奨していないとのこと。
Kinlinは、某大手メーカーにOEMしていることでも知られる台湾のリムメーカー。リムハイト30mmながらも比較的軽量のXR-300(約460g)がよく知られているのだけど、今回はさらなる軽量化を優先してリムハイト27mmのXR-270をチョイス。練習用ホイールとして割り切るのであれば、スポーク数は32本で決まりなのだけど、自分の体重(58kg前後)であれば、普段からF20/R24で乗り回しても問題なかろ~という感じ。
Sapim CX-Rayは、ZIPPのホイールにも採用されている高性能スポーク。引張強度が高く、空力性能にも優れ、しかも軽い・・・と三拍子揃った一品。当然値は張るのだけど、練習用とはいえPowerTap組みで中途半端な性能のものはイヤだったので、ここは奮発しておいた。
PowerTap Pro+にしたのは、単純にこれが一番コストパフォーマンスがよいから。Elite+はアホみたいに重いし、SL+はべらぼうに高い割にそこまで軽くない。試合用の軽量ホイールを組むのであればSL+を選ぶ意義もあるのだろうけど、練習メインで使う分にはPro+で十分。
wheelbuilder.comのウェブサイトには、手組みホイールの重量計算機があって、これの試算によるとF620g、R1048g、トータル1668gになるとのこと・・・。
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事前に「2週間くらいで作れるよ」と教えてもらったとおり、オーダーをかけて約3週間後に到着(発送メールはなし)。届いたホイールは、ダンボール二箱に分かれていて、丁寧に包装されていた。
リムテープ(Vittoria製)がはじめから装着されていて、クイックリリースは付属しない。PowerTapのバッテリー交換をするためには専用の工具が必要になるようなので、近いうちに調達したほうがよいかも。
重量は、リムテープつきの状態でF680g, R1050g、トータル1730g。
タイヤは練習用なので耐パンク性能を優先してVittoria Rubino Pro Techをチョイス。このタイヤはRacing 3でも愛用していたのだけど、5,000km前後走ってパンクゼロなので、なかなか相性がいいっぽい。
Fulcrum Racing 3は早くも友人のM.S君にドナドナしてしまったので、早速新しいPowerTapホイールをExtreme-Power号の常用ホイールとして利用している。ビジュアル的にはRacing 3が大分気に入っていたのだけど、パワーメーターの便利さ&面白さを知ってしまうともう元には戻れないかな・・・という感じ。
パワーメーターを利用したトレーニングに関しては改めて書く予定。
パワーメーターはもちろん素晴らしいものだと思うのだけど、「パワーメーターが全て」という感じに依存してしまうのが怖いので、そうはならないように気をつけたほうがよさそう。