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Attack! 299

サイクルハウスMIKAMIさん主催の自転車イベント、Attack! 299に参加させていただいた。

入間川の豊水橋スタートで主に国道299号線に沿って走り、3つの峠を越えてから最後に麦草峠に登り詰めてゴールするという、ツール・ド・フランスの山岳ステージ並の難度のコース設定。走行距離160kmに対して獲得標高3,200mってのは明らかに登りすぎ!

結果から書くと、4:30出走で12:15頃ゴールして無事完走。
休憩ストップは子鹿野のコンビニと上野村で、その後はほぼ単独&ノーレストで麦草峠まで走り続けた。コースという意味でも走りという意味でも、これまで走ったどのサイクリング/レースよりもタフなライドだったけど、その代償として得られた充実感は実に素晴らしいものがあった。

詳細なレポートは以下。

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3:00から5:00まで30分おきにスタートする組が分かれていて、5:00組はみんなガチっぽい走りをしそうだったので4:30スタートを選択。我らがチームDot3からはstさんが参加予定だったものの、予想された悪天候のために前日に不参加確定(残念)。前日は入間市周辺の祖父母宅に泊めさせてもらい、朝は3:00起きで豊水橋の集合場所へ移動。

ちょうど4:00スタート組が出るところだったのでこれを見送り、受付を済ませて食糧を補給し、4:30スタート組の総勢8名がスタート。走りはじめは市街地なのでのんびりペース。飯能市街を越えた辺りから先頭交代を回し、よいペースで山伏峠の登り口の名郷に到着。ここでO-vestの喜納さんと3UPの小松さんが先行したので合流し、峠で後続を待ってからダウンヒル。名栗村を越えたあたりからはパサパサと雨に降られてしまい、山伏峠の下りはヒヤヒヤ。299号に合流したあたりからは雨も止んでいたので、秩父方面への爽快な下りをこなしていく。

4:30スタート組は8人中6人までが3UPのメンバーなのでうち解けた雰囲気。足も意志もよい具合に揃っているので、秩父から先も先頭交代を回し続けて休憩スポットのコンビニでレスト。・・・と、早くも5:00スタート組に抜かれる。先頭はO-vestの島田さんが単独で逃げていて、後続も約1分差で追いかけている。どうやら山伏峠の登りで差をつけたようだ。今年のAttack! 299では、5:00スタート組はサポートカーから補給を受けられるとのことで、やろうと思えばノンストップのレースモードで走ることも可能らしい。恐ろしや・・・。

4:30組も出発。次の志賀坂峠は途中までダラダラ登りでラスト3,4kmにまとまった登りがある。3UPの小松さんと一緒に峠まで先行して後続勢を待ち、次の補給ストップである上野村ふれあい館まで走行・・・と、このあたりからアップダウンで集団が分裂。先行の4名で休憩スポットに先着し、バナナをいただきつつトイレを済ませて十国峠への登りをスタート。

今年は299号沿いのルートに通行規制があるとのことで、矢弓沢林道を走行したのだけど、これが鬼の激坂。斜度10%+の壁が5,6km続き、299号に復帰してからも厳しいアップダウンが続く。先行していた人たちをここで大量にパスし、峠はそのままスルーして単独でダウンヒルを開始。佐久方面の平地が見渡せるあたりは長いストレートで最高に楽しいサイクリング気分。見上げると、うっすらと青空も顔を出している。

里が近づいてきたあたりで5:00スタート組の山本健一さん@自転車人編集部(元実業団選手)が後ろから来たので、後ろにつかせていただく。自分が先頭に出た際、左折すべき交差点で直進してしまい、後ろからこないな~といぶかしんでいると、道を間違えたのを後ろから見ていた大会のカメラカー(?)に正しい道を教えてもらって事なきを得る。助かった!

しばらく走ってから麦草峠への分岐点を右に折れると、26kmの長い長い長ぁ~い登りがはじまる。序盤の坂がキツくって、途中が比較的穏やかで、最後の5-6kmがまたキツくなる・・・というパターン。ハンガーノックになりかけだったので、積極的に補給を摂りつつ登るものの、心拍数は上がらずパワーも出ず、ゆっくりゆっくり減っていく残り距離だけを心の支えにしながら魂でペダルを踏み続ける。

途中の給水スポットでコーラをいただいてリフレッシュできたのが大きなパワーとなり、拍手に迎えられてどうにかこうにか無事ゴール。笑顔に溢れてる大会ってのは実に素晴らしい。ゴール後は荷物を受け取ってから軽く食糧を補給して休息。ゴール後しばらくしてから麦草の登り口でパスした山本さんが登ってきた。

今日は午後から天気が崩れるとの予報だったので、早々と麦草峠を後にして茅野方面に下る。一緒に走った4:30スタート組のメンバーともお喋りしたかったのだけど、ゴールした後に雨の中をダウンヒルするはあまりにも辛いので諦めた。

八ヶ岳での登山の帰りによく立ち寄る「縄文の湯」でさくっと汗を流し、茅野駅まで走行・・・と、突然の雷雨に襲われたので雨宿り。雨が降り止みそうになかったので、雨足が弱まるのを待ってから茅野駅まで移動して帰途についた。もちろん電車の中は爆睡。

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初参加となったAttack! 299は、途中で雨に降られてしまったもののこの時期にしてはクソ暑いということもなく、気持ちよく走りきることができた。ある程度走っていなければ完走さえも難しいタフなコース設定だけど、山間部を走り抜けて長野まで行ってしまうという、普段のサイクリングではできない貴重な体験ができるという意味でも、熱意のある大会主催者の皆様&参加者が作り出す自転車ラブな雰囲気といい、実にナイスなイベントだと思った。

今回の反省点としては、

- LSDが足りてなかったので集団の中にいる時も十分に休めなかった
- (結果として)麦草峠の登りまで足を残すことができなかった
- Edge 705のスタートボタンを押し忘れてた・・・

ってなところかな。

是非とも来年もお邪魔させていただきたいなぁというのが今の気持ち。もし今年と同じくらいのコンディションであれば、5:00スタートに挑戦してみるのも面白そう。山伏峠で振り落とされなければ上野村までノンストップで行って、あとは根性で走れば今年よりよいタイムで走ることができそうだ。


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コメント (4)

yama-keiさん
4時半組でチネリ号に乗っていた3UPの"たけきよ"です。
集団走行では色々とありがとうございました。
強力な引きで随分助けられましたよ。
しかし、yama-keiさんはお強いですね。
矢弓沢林道ではあっという間に見えなくなっちゃいましたよ。
来年は5時組みですね。
途中で抜かされるのを楽しみにして走りますよ。
ということで、来年もよろしくお願いします。

yama-kei:

たけきよさん、こんにちは。

仲良し4:30スタート組に混ぜていただき、おかげさまで初のAttack! 299を無事完走できました。
ルートや走り方を熟知している方々と一緒に走ることができて助かりました。

実はAttack! 299に興味を持ったのはたけきよさんのブログがきっかけでして、走ってる最中&ゴール後にもう少しお話できればな~なんて思っていたのですが、タイミングを失ってました・・・。
来年のAttack! 299、楽しみにしてます!

カッツ:

初めまして。ブログ、参考に読ませていただいてます。

多分ご本人と思われる方、「自転車人」に掲載されていましたね。
コルナゴよりご本人かと。。。

これからも英語力の充分ではない私に、海外のフォーラム等紹介していただければ幸いです。

yama-kei:

> カッツさん

はい、「自転車人」に載っているのを発見しました。
山本健一さんと一緒に取材チームが同行していたようで、途中で道を間違えたときに教えてくれたのも取材チームの方々だったようです。

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2009年08月02日 17:06に投稿されたエントリーのページです。

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