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2009年05月 アーカイブ

2009年05月01日

4月の走行距離

走行距離: 820km
獲得標高: 6000m

ツール・ド・草津の前の調整で距離を乗らなかったことと、終わってからサボってるのが数値に表れてしまった模様。まぁ、自転車以外の活動もあるわけだし、週2,3回ある程度真面目に走っていれば、大きく力を落とすようなことにはならないものと願いたい。

自分と同じレベルの人のブログを覗いてみると、自分よりも走行距離が少ない人の方が多いようだ。500km-800km/月くらいでローラー台がメインの人が多い印象。やはり、レースのためのトレーニングという観点から見ると、ローラー台メインで走ってるほうが効率的に強くなれる&力を維持できるってことなんだろうな。一日かけて好き放題にあちこち走り回ったりするのは、時間に余裕があるからこそできる、ある種贅沢な自転車活動と言えそう。

気温が上がってきてローラー台に乗る頻度が下がっていたのだけど、改めてローラー台トレーニングの重要性を再認識。GWが終わったらMt. 富士ヒルクライムに向けて走り込んでいくことにしよう。

水曜日は奥多摩でハイキング。新緑が一番きれいな時期で、マイナールートを活用した静かな山歩きを楽しむことができた。

2009年05月02日

山王峠・小沢峠・エアロポジション

明日から山登りにでかけてしまうので、それなりに追い込んだトレーニングをするために秩父方面へ。

ここ最近秩父方面に行くときに愛用している青柳~立川~芋窪街道~青梅街道のルートから、八高線の脇を走って飯能の手前で左折し、山王峠~小沢峠と巡って同じルートで帰ってくる・・・と考えていたのだけど、山王峠を登り切った時点で大分足にきていたので無理はせずUターン。

山王峠はアップダウンをちょこちょこクリアしていくと、いつの間にか到着する感じ。この界隈のルートは車通りも少ない上に山っぽい雰囲気が○。よいトレーニングができそうなのでまた来よう。でも、ここに来るまでが遠くて走りにくいんだよなぁ・・・。

で、そのまま平穏無事に帰ってくるはずだったのだけど、GPSのルートを読み間違って、小沢峠からの帰路にのっかってそのまま小沢峠へ・・・。「なんかおかしいなぁ」と気付いたときにはもう小沢峠のすぐ手前まで来てしまってました・・・。自分の馬鹿さ加減に呆れながら回れ右して帰宅。

今日はある程度意識して登りでもペースを落とさないように走ったのだけど、やはり登りで頑張るとあっという間に足が削られてしまう。ヒルクライムのTT的な走りって、できるだけ身体へのダメージを少なくして長距離を走るロードレース的な走りとは真逆のところにあるなぁ、なんて思ってしまう。

距離: 150.4km
獲得標高: 914m

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先週から、サドルを3mm上げてポジションを調整中。
一昨年膝を痛めて以来、サドルは少し低めにセッティングしていたのだけど、もう大丈夫だろ~&シッティングでもっとトルクをかけたいなぁ、というのがそのココロ。特に大きく変わった印象はないので、このままキープかな。

あと、上半身のフォームも改造中。プロや速い人のフォームを見ていると、胴体が限りなく水平になっているわけだけど、できるだけあれに近づけようという試み。

平地はもちろんだけど、ヒルクライムでも速度のでる区間ではできるだけエアロなポジションで走りたいので、空気抵抗を減らせる走り方を研究しておきたい。こないだのツール・ド・草津は90%くらい上ハンドルを握ってリラックスしたフォームで登っていたのだけど、このあたりのページを見ると時速18km/hでも3〜7wattくらいの違いが出るようなので、けっこうなパワーをロスしていたんだなぁ、と反省。

まぁ、ヒルクライムの場合、窮屈な姿勢にすることによるロスのほうが効いてきそうだから、単純にエアロな姿勢にすればいいってものでもないのだろうけれど・・・。

で、胴体を水平に保つ話。
ハンドルを5mmくらい下げるってのもありだけど、サドル->ハンドルの落差以上に重要なのが肘の曲がり具合ということに気付きつつある。自分の場合、ブラケットポジションで胴体を水平にするには前腕部分が水平になるくらいに肘を曲げる必要があるのだけど、このポジションで走っていると確かに速度を維持しやすい印象。

はじめのうちは肘を曲げたままのポジションに違和感があったのだけど、走っているうちに慣れてきて、下ハンやダンシングの時でもこれまで以上に肘を曲げ気味にして走ることができるようになった。

肘の曲げ方のポイントとしては、肘が外側に逃げるのではなくて、肘を内側に残したまま曲げる感じかな。

色々と試行錯誤しながら、ポジション&フォームを煮詰めていくことにしよう。

第三回しらびそ高原ヒルクライムのコース

2週間後に迫ってきたしらびそ高原ヒルクライムのコースを軽くリサーチ。
第一回、第二回大会では土砂崩れによるコース変更があったらしく、第三回大会にして初めてオリジナルの22kmのコースが採用されるのだそうだ。

距離: 21.7km
標高差: 1350m
平均斜度: 6.2%

・・・と書くと、「Mt.富士ヒルクライムより少し短くて斜度があるな~」くらいにしか思わないのだけど、プロフィールマップを見ると印象がガラリと変わる。

コースを試走した人のブログを読む限りだと、やはり前半から中盤にかけて現れる長い激坂区間が相当辛いようだ。自分のレベルだと、連続する10%の坂では確実に脚を使ってしまうので、いかにそこで無理をせず平坦区間で速度を乗せることができるかでタイムが大きく変わってきそうな予感。さらに、中盤以降は時折現れる激坂を除けばほぼフラットのようなので、集団についていくことの重要性を肝に銘じておいたほうがよさそう。

4/22 しらびそフルコース試走

道が細くて舗装状態も悪いようなので、落車やトラブルに巻き込まれることを避ける意味でも集団前方に残るメリットは大きい。となると、できるだけ前方からスタートしたいところだけど、Mt. 富士ヒルクライムのようにタイムを申告しているわけでもないから、ある程度スタート前のポジション取りを意識したほうがよいのかも。

ラスト200mが斜度10%強の登りらしいので、この最後の坂が戦略上重要なポイントになりそう。でもまぁ、今の自分の実力で最後まで残れるとは思わないので、ここはあんまり重要じゃないかな。

**

昨年の男子Aの優勝タイムが51.22@15.1km/1,010mで、自分の体重+装備に換算すると平均256W出せてる計算。この出力で今年のコースを走ると大体70分前後のタイムになるから、70分前後のタイムが入賞圏内と考えればよいのかな。

先日の草津と同じレベルの出力を70分維持できる仮定がおければ70分切りのタイムが出せる計算になるけど、運動時間が2倍になることでどのくらい出力ダウンになるかを見極める必要がありそう。

う~む、それにしてもマズいなぁ。
ノーマルドライブでこの坂を登る自信がなくなってきたので急遽コンパクトドライブを導入したくなってきた・・・。FC-7950にするか、はたまた・・・。う~む。

2009年05月08日

CFDによるホイールの空力性能検証

tarmacさんとこで紹介されてた記事が素敵。

http://www.biketechreview.com/images/wheel_simulation_wing-light_090430.pdf

ドイツのJurgenさんがCFD(Computational Fluid Dynamics)を利用してホイールの空力性能を検証したもので、ざっと目を通した限りだと

- CFDを用いたホイールの空力性能検証は「使える」ツールになり得る
- 比較対照となったホイールのうち、空力性能が最低だったBORAと最高だったZipp 1080+Discの組み合わせでは、40kmのITTで80秒程度の差が出る

ってな感じ(間違ってたらご指摘プリーズ)。

一般的なホイールで空気抵抗が最大化するのは斜め前方から風が吹いているときで、ディスクホイールだけは斜めから風が吹いている時のほうが空気抵抗が減少(いわゆる「セール効果」)する。

空気抵抗はおおまかに見てリム高に依存するところが多いようだけど、50mmのBORAがショボショボで53mmのLightweightが健闘しているあたりを見ると、リム形状やスポーク形状の影響もあるようだ。

Quarq Cinqo のレビュー記事(その2)

PezCyclingにCinqoの詳細なレビューが乗ってた。

PEZ Reviews: Quarq Cinqo Power Meter

SRM/Powertapの二台巨頭の他にも「使える」パワーメータが登場したからEdge705ユーザなみんなは行くっきゃないぜベイベー的な記事。
む~ん。
行くっきゃないのか?

2009年05月11日

逆川林道

晴天に恵まれた土曜日は、某コミュニティーサイトでの企画に参加させていただく形で逆川林道から秩父に行って帰ってくるツーリングへ。
同行者はイーターさんとkenさん。

武蔵五日市に集合し、梅ヶ谷峠~軍畑~小沢峠~名栗湖~逆川林道~秩父さくら湖~299号~山伏峠~小沢峠~新奥多摩街道と乗り継いで帰宅。このコースはもともとナルシマのウェブページで紹介されていたもので、昨年9月にチームメイトと走っていたので今回は余裕をもって走ることができた。


名栗湖の少し手前にある「さわらびの湯」の売店周辺から名栗の集落を眺める。


逆川林道は岩ゴロゴロの水ジャージャー。
昨年の9月に来たときよりも確実に路面の状況が悪かった。


有間峠から名栗湖を見下ろす。新緑がきれい。
右上、遙か彼方に西武ドームが見える。


秩父さくら湖方面への下り。
道が川になってました・・・。

逆川林道は10%の斜度が5,6kmに渡って続くタフな登りだけど、秩父らしい山深さを楽しむという意味ではナイスなコースだと思う。ただし、路面の状況が悪いのでパンク対策&注意深い走行が必要。

**

これまた夏日だった日曜日は、テニスの春の実業団第三戦。
チームの勝利が確定している状態でシングルス1の自分の出番。
ところどころ怪しい流れになりながらも、6-3 6-3での勝利。やっぱりモチベーションを維持していく上で「勝つ」ってのは大事ですね。今回は応援が複数名来てくれたので賑やかでよかった。

来週のしらびそ対策として、FC-7950(50/34 170mm)を導入。
ケイデンスマグネットのついた左クランクはそのまま流用。
重量を量ろうと思ってたけど、忘れてしもうた・・・。

2009年05月13日

Jens Voigt

昨日のジロの第4ステージでは、ラスト2.5kmまで逃げてたイェンス・フォイクトの年齢(37)を感じさせない走りが印象的だった。

この人は平地の独走力が半端ないし、カンチェラーラと違って登りもそれなりにこなせるし、逃げに加わることも多くて、この人なしにCSC(現SAXOBANK)のステージレースでの活躍はないのではないかと思えるほど。完成の域に達したベテランライダーだ。

フォイクトが活躍するたびに思い出すのが映画「OVERCOMING」のおまけディスクに収められているワンシーン。2004年のツール・ド・フランス第15ステージでウルリッヒ全力の逃げを潰したことで、自国ドイツのプレスに「ランスに協力した裏切り者」と叩かれて、「俺は俺の仕事をしてるだけだ。それなのにこんなこと言われるなんて悲しくなるよ。」とカメラに向かってしみじみと語るシーンだ。

そのシーン以外での彼は、チームメイト達に愛されるおとぼけキャラで、昨日の逃げの最中にもサコッシュから取り出したチョコレートを両手にカメラにニンマリするシーンが収められていた。いや~、やっぱり好きだなぁ、この人。

今年のSAXOBANKは、シュレック兄弟のどちらかでツールの総合優勝を狙ってくるはずだから、きっとその時にも彼の馬車馬のような走りを見ることができるのではないかと思う。
楽しみだ。

2009年05月14日

Edge 705で走行ログがダウンロードできなくなる問題を解決

Edge 705から走行データがダウンロードできなくなる問題が発生していて、解決したのでメモ。

PCから読み出し可能なEdge 705の走行ログは、/Garmin/Historyディレクトリ以下に*.tcxファイルとして保存されるのだけど、これがある時を境に保存されなくなっていた・・・というのが今回の現象。本体で走行ログ(History)を見ると問題なく記録されているようなので、走行ログ自体が生きていることは分かっていた。

Edge 705の生の走行ログは/Garmin/History/Lapsディレクトリ以下に保存されていて、PCに接続した直後に表示される「Saving History」のプログレスバーが出ているタイミングでtcxファイルに変換されるっぽい。tcxファイルが生成されない問題が出ている状態だと、このプログレスバーが100%に辿り着かないまま処理が完了していたので、tcxファイルへの変換に失敗しているのが原因らしい。

Google先生に聞いてみたところ「ハードリセットする」という荒療治で解決するらしいことも分かっていたのだけど、いろいろと設定し直すのが面倒&直近の走行ログをサルベージしたかったので、/Garmin/History/Laps以下のファイルをPCに吸い出してバックアップ・・・と、「ファイルが読めません」エラーが発生。どうやら、生の走行ログファイルがファイルシステム的におかしなことになってしまっていて、それが原因で変換に失敗していたようだ。

読み出しに失敗していたファイルを消して、再度PCに繋ぎ直したところ、問題なくtcxファイルへの変換処理が完了して走行ログのダウンロードに成功。

う~む、やはりEdge 705は色々と罠が多いな(でも楽しい&使えるから許せる)。

2009年05月15日

しらびそレース前

今週末はしらびそ高原ヒルクライム。
一部下りもあるコースなので天気が心配だけど、まぁなんとかなるかな。

新しく導入したコンパクトドライブは、小野路の坂(尾根幹線脇にある10%超が200m続く区間)でテスト済み。10%超の坂は、短い距離であればノーマルドライブ+ダンシングでこなせる自信があるのだけど、1キロ2キロと続いてしまうとさすがにダンシングを続けるのが辛い。レースペースでも12km/h程度まで速度が落ちるものとして、シッティング@70rpmくらいで回すためにはどうしてもコンパクトが欲しくなる。

レース前々日の今日は、適度に負荷をかけるために皇居4周。

9:07 202bpm 100rpm (心拍センサー異常)
9:09 167bpm 95rpm
9:16 163bpm 92rpm
8:52 165bpm 82rpm

3周目の途中からニッポコルナゴの選手(名前聞くの忘れた)に追いついたので、一緒に走らせてもらう。平地がグイグイ引いてくれるので助かる~とついていくと、首都高入口の坂でダンシングでガンガンいくのについていったら心拍数がレッドゾーン。まだまだ心拍トレーニングが足りてないなぁ・・・。

ニッポコルナゴといえば、2009年シーズンでは数少ない(唯一?)コルナゴに乗ってるチームで、来年はEPSに乗るらしい。2009年のコルナゴは、ジロで大活躍中のLPRにフレーム提供する・・・と聞いていたのだけど、LPRは相変わらずDE ROSAに乗ってる模様。あの話はどこにいったのだろう・・・。

**

今週に入ってから節制生活を意識していたので今朝の体重は57.5kg。間食の誘惑に耐えつつ日曜日までこの体重をキープできればよいかな。

あちこちで指摘されているようだけど、7900のクイックリンクが製造中止になっているらしい。伸びやすいという実感はあったし、同じ話をあちこちから聞いていたのだけど、クイックリンクだけ買えばいいじゃんと思ってた自分としてはちょっと困る。

早いとこ改良して出して欲しいところ。

90mm

FFWDからF9Rなんてのが夏に出るらしい。
リムハイト90mmの超ディープリムカーボンホイールで、ZIPPの808(81mm)と被るポジションに位置するTT用決戦兵器。FFWDのホイールは、サブ1kgのF2Rを除くとそこまで軽量ってわけではないので、それなりの重さにはなりそう。

FFWD曰く、F9RにはDarcテクノロジーなるリム形状が採用されていて、くびれたリム断面によってより高い整流効果を生むのだそうな。

今のところTTやトライアスロンには興味がないけれど(平地を淡々と走るのは苦手)、ド平坦な路を延々と走り続けるのであればこういったホイールに手を出してみるのも面白いかもしれない。

やはり、ロープロファイルリムは見た目のハッタリ感が演出できないのが寂しい。
ロードレース用&単純な物欲的に40-50mmくらいのリムハイトのホイールが欲しいところだけど、各社の09モデルがそろそろ出回りそうなのでしばらくはホールド。

Fulcrum Racing Speedか、Reynolds DV46UL、FFWD F5R、あるいはShimanoの新しいC50あたりが候補かな。

2009年05月18日

しらびそ高原ヒルクライムレース

先週末は、長野県飯田市の東「南アルプスの展望台」として知られるしらびそ峠に登りつめる「しらびそ高原ヒルクライムレース」に参加してきた。

結果はというと

1:21:08
男子Aクラス48人中8位
162bpm/71rpm

入賞までもう一歩に見えるけど、そこには3分以上のタイム差がある。
ま、今の自分の実力通りの結果と言うことができそう。このレベルの大会で入賞を狙うには、トレーニングの強度&効率をもう一段上げる必要がある。言うは易し、行うは・・・。

コースは噂どおりの激坂+最後の5kmが平坦で、雨が降る中のレースはとにかく「過酷」の一言。コンクリの16%箇所は、コンパクトドライブじゃないと脚をついてしまったかも。沖縄の二の舞(=雨の下りでスリップ)だけはご免だったので、下り&平坦部分は安全第一のゆったり走行。

16km過ぎから平坦になったところで、途中からずっと一緒だったfitteの選手を逃した(列車に乗って行ってしまった・・・)のが大きな反省点。自分のペースで走り続けるTT的な走りは得意だけど、人にあわせて走る練習をもっとやらないといけないなと思った。

今回の装備は

Extreme-Power + FFWD F2R + Dura-Ace 7900 (50-34x12-25)
上がチームジャージ+アームウォーマーで、下が2XUのコンプレッションタイツ+ビブショーツという服装。

・・・で、高度が上がってきてからは寒さに震えながら走ってた。
平坦区間では35km/h以上出るし、強い風が吹いてきたときは思わず「さみぃ~!」と叫んでしまった。ゴールして荷物を受け取って、上半身は乾いた服に着替えられたものの、下半身は濡れたままなので身体の震えが止まらない。気温の低い高所で雨に濡れているこの状況は、山登り的観点から見れば立派な「遭難」。

けんちん汁をいただいてじゃむさんと合流し、リザルトを確認してから逃げるようにして峠を後にする。下山装備はTシャツ+パタゴニアの山用インナー+ウィンドブレーカーで、下は登りのときのまま。頭に被ったスカルキャップが地味に効果アリ。フリースの手袋も持ってきていて正解。自分たちの組が下山をスタートするまで外で待つのが辛かった・・・。下り始めてからは、先導車がゆっくりペースで下ってくれたので、そこまで寒さを感じることなく下ることができた。FFWD F2R+Swissstop Yellowの組み合わせでの雨の下りは初めてだったけど、概ね問題なし。逆に、乾いてるときよりもアルミリムとの差が小さくなる印象を受けた(ようするにあんまり効かない)。

まぁ、何はともあれ無事にレースを終えて帰ってこれたことが一番の成果と言えそう。実際、下山の際には事故が発生してしまったようで、レスキュー隊が登場する騒ぎもあったようだ。

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そのほか、今回のレースのメモ&反省点

- 濡れたグレーチングは本当にイヤ
- ボトル忘れた -> なくてもなんとかなった(給水所もあったし)
- Edge 705の斜度表示がおかしくなってた(ずっと2-3%表示)
- 心拍数が上がらなかった(平均162bpm)。アップ不足?
- 朝は6:35くらいに着いたけど、案内された駐車場は2.8km先だった(近場の駐車場は確保したい場合は前日に受付を済ませたほうがよさげ)
- レース後の撤収中、Edge 705を外そうとしていたらマウントの爪が折れた(でも、ちょうどつい先日wiggleからスペアのバイクマウントが届いたばかりなのでギリギリセーフ(ゴーストの囁き?))。

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以下、レースと関係ない雑記。

今回の飯田行きには飯田近辺に用事のあった友人が同行。2週間前の南アルプス登山でも使った新宿発の高速バスで伊那まで行き、バス停近くのレンタカーで車を借りて用事を済ませ、飯田近くの温泉宿「久米川温泉」に宿泊。この界隈では1,2を争う「いいお湯」だそうで、食事もゴージャスでのんびりした旅気分も味わうことができた。日曜日のレース中、同行人は天竜峡&飯田近辺で観光していたので、レース後は飯田駅で合流して同じ方法で東京に戻った。

高速バスを利用した輪行は、原則「やらないほうがよさげ」。
バス会社からは「袋に入っていれば原則問題ないけど、荷物がいっぱいだと入らないかも」という回答をもらっていて、今回利用した「南アルプス号」は、夏山シーズンに登山客を南アルプスの北沢峠まで運ぶのがメインで、この時期の週末であれば混まない&荷物も少ないということが分かっていたので、大丈夫だろうと踏んで実際に問題なかった。それでも、2人、3人と輪行ユーザーが増えるとトランクが溢れる可能性大なので、乗れなくなるリスクも十分にある。

今回は、普通の輪行袋にフレームを入れて、ホイールバッグに入れたホイールを別で持つという変則パターンを採用。それでも、疲れた身体でえっちらおっちら歩くのは嫌なので、次からはもっと身軽に動ける方法を考えたいところ。

車の運転は、昨年4月に免許を取って以来2回目。高校生の頃にアメリカで運転していたので(国際免許->日本の免許への書き換えを忘れたのでした・・・)そこまで心配はしていなかったのだけど、運転の感覚を思い出してからは運転が楽しくなってきて、雨の中楽しいリハビリ・ドライブができた。

今回借りた車はスズキのパレットという背の高い軽ワゴン。山道では悲しくなるほどの走行能力ではあったものの、スペーシーな車内で雨にぬれることなく自転車の組み立てや整備ができたのは大変ありがたかった。都心に住んでる限り車の必要性は微塵も感じないけど、やはり車は楽&便利ですね・・・。早いとこ高速道路を安心して走れるようになっておかねば。

2009年05月20日

健康診断

4月にあった職場の健康診断の結果が出てきた。

自転車乗りとして気になるヘマトクリット値は40.5。
ドーピング基準にかすりもしないほどの低数値で、もう一歩で貧血になるギリギリのライン。一昨年の43.3、昨年の43.2 ときてこの数値なのだけど、そういえば最近立ちくらみが頻発していておかしいなと思っていたのだよね。意識的に鉄分を摂る必要がありそう。

それ以外の項目は昨年と変わらずオールA判定で、体重がレース前後なので58kg(着衣)まで絞れてて、ロードに乗るようになった2007年から肝機能が目覚しい回復を遂げているのが目に付く。ロードに乗る前は毎日のようにお酒飲んでたし、間食もやりたい放題だったから、ここ2年間で身体のフィットネスレベルは間違いなく向上したようだ。

レースを意識して摂生生活を続けているこの状態は、健康と言えば健康と言えるのだろうけど、やはり一人の弱いニンゲンとしてはある程度欲望に流されながら生きていたほうが精神的な健康は保ちやすいようにも思う。

まぁ、レースで結果が出せるまで、もうしばらく頑張ってみましょうかね・・・。

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鉄分の摂取について調べると、

- 摂取効率が悪い
- ビタミンCと一緒に食べるとよい
- 実はプルーンに含まれる鉄分は少ない
- ほうれん草やひじき、レバーに多く含まれる
- 紅茶やコーヒーと一緒に摂ると摂取が阻害される

ってな感じらしい。
そういえば、最近はほうれん草やレバーが含まれる食事を食べていなかったような気もする。何かっていうと紅茶やらコーヒーを飲む習慣も控えた方がよさそうだ。

2009年05月21日

コンプレッションタイツ

「疲労回復にいい」とか「パフォーマンスアップが期待できる」とかいう評判で、前から気になってたコンプレッションタイツを導入したので軽くレビュー。

キツめのトレーニングのあとで、身体の疲れが抜けるのに時間がかかってしまうのを改善したい、というのが今回の導入の目的。

入手したのは2XUのElite Compression TightsのSサイズ。
ウェスト29の自分にほぼぴったりで、はくときに少しキツいかなという印象だけど、どうやらこのくらいがコンプレッション効果を得る上で丁度いいサイズの模様。

到着して以来、仕事中・睡眠中を問わず日常生活の中で装着し続けて、自転車での走行にも何回か利用してみた感想をまとめると

- 装着感は○。適度に締め付けられて安定感が増す感じ
- 疲労回復に効果があるか・・・はよく分からず
- 防寒性は期待できない。その分暑くない
- 走行時にはいていると脚の動きを阻害される気がする

ってなところ。
3,4年前からこの手のコンプレッションウェアーを山登りの最中に目にすることが多かったのだけど、それに対して常に懐疑的な視線を向けていた自分としては「意外とありじゃん」というのが正直な感想。自転車だと脚の動きが速いので邪魔な気がするけど、山登りやトレイルランでは足の動きを安定させるサポート効果があってよいのかもしれない。

ただまぁ、全体的な評価としては、西谷さん@O-Vestの「アイディア商品」というのに同感かな。女の子がはいてるレギンスをハイテク化して、藁にもすがりたい気分のアスリート志向の人たちに売り出したらウケちゃった、というのが実際のところなんじゃないかと思う。

どれだけ回復効果やパフォーマンスアップを期待できるのかは未知数ではあるにせよ、ピチっとした装着感は確かによいし、手に入れるとついついはいてしまうものであるということはよく分かった。

2009年05月24日

すばるライン試走

土曜日は2週間後に迫ったMt.富士ヒルクライムのコースをトレースするべく富士山へ。

今回はの同行者はmeromeliteさん。
新宿まで自走してから輪行で中央特快&中央本線&富士急行で富士吉田に移動。自転車を組んで、Edge705の導くままに田舎道を走ってすばるライン方面へ。富士北麗公園でトイレ&水分補給を済ませてから料金所で200円を払っていざスタート。

料金所->5合目までを心拍数165-170、ケイデンス90+/-10に収める準TTモードで走って

1:14
167bpm
91rpm
18.9km/h

・・・という感じ。

距離: 23.33km
平均斜度: 5.3%
最大斜度: 8.1%

本番のレースでは料金所手前の500m地点から計測開始らしいので、Edge705のメータ読みで24km。ラスト3kmを除けばほぼコンスタントに4%から7%の斜度があって、ラストは2.5kmの平坦区間があって、そこからラスト500mが6-7%前後の坂。

自分なりの攻略方法をまとめておくと

- 料金所の手前に8-9%の登りがあるが、短いのでガッと行く
- 前半3.5kmは平均より少しキツ目に登ってるのでここはある程度心拍数をあげてOK
- 前半戦の途中でたまに出てくる3%台の箇所ではきちんと速度を上げる
- 中盤以降は景色がよいので、それに気をとられて手を抜かない
- 平坦区間はできるだけ集団に残って速度を上げられるように努力
- ラスト500mはトンネル手前からかけるとタレるので、ペースを上げるならトンネルを越えてから

路面も広くてきれいなので、思う存分レースに集中できそうなコースだと思った。前にパワー計算をしたときと同じく、1:10切りという目標は変わらず。しらびその時は悪いコンディションでメンタルの弱さがもろに出てしまったので、今回はある程度強気でいこう。

土曜日は昼過ぎまで絶好調の天気。登ってる最中は暑かったものの、途中からは展望も効いて南アルプスがスカッと見えて実に爽快だった。天候次第では過酷な下りになるので、防寒装備はしっかりしたほうがよさそうだ。

すばるラインの試走後の富士山一周サイクリングは、別に記録としてまとめる予定・・・。

富士山一周サイクリング

すばるライン試走の続き。

すばるラインの試走を終えて下ってきた後は、河口湖方面に向かう途中にあるイタリアンでランチ。2時近くになっていたので「ひとまず白糸の滝まで行ってみましょう」と国道139号&県道71号で反時計回りで富士宮市方面へ。

県道71号は富士山麓の原始林を突っ切るコースで、予想以上に交通量が多い&ところどころ路面が悪くてアップダウンが続くので苦労させられるものの、青木ヶ原の展望台を過ぎてからは下り基調で見通しのよい草原が続いてテンションが上がってくる。アメリカの片田舎みたいな雰囲気が素敵。やはり、広い景色の中を走るのはよいですネ。

「白糸の滝」はちょっとした観光地になっているのだけど、これが侮れない面白スポット。この滝の上には川が存在しないそうで、溶岩から水が染み出して珍しい景観を作り出している。アイスを食べて、ツーリング気分を満喫。

この時点で大分遅くなっていたのだけど、今来た道を引き返すor139号で富士吉田に帰るのはもったいないという気分になってきたので、オリジナルの計画通りそのまま富士山一周コースへゴー。

国道469号で越前岳と富士山との間を繋ぐ稜線を越えるのがなかなか辛い。道自体は広いしきれいで走りやすいのだけど、中途半端に斜度が変化するのが足に来る。469号に乗ったまま裾野&御殿場界隈を突っ切り、国道138号をじわじわ登って籠坂峠を越えて山中湖へ。

籠坂峠周辺で日没を迎えて暗くなってきて、なかなかスリリングかつ危険な香りのするサイクリングになってしまったものの、フラット&追い風の山中湖畔をかっ飛ばすのはなかなか爽快な体験だった。

結局、富士吉田駅に戻ったのは8時ちょい前。駅の地下にあったスーパーでゲットした食い物を富士急行の車内で平らげて、大月からあずさに乗って自宅へと帰りついた。

**

今回使った富士山一周のコースはなかなかタフで、本来の目的だったすばるライン試走の記憶があっさり後ろに吹き飛んでしまうほど印象的なサイクリングが楽しめた。やはり、知らない場所で偶然面白いものに出会えたり、予期せぬ事態を切り抜けていくプロセスはサイコーに楽しい。

そして、この手のサイクリングを楽しむ上でEdge 705があることは、道迷いのストレスから開放されるという意味で実に素晴らしいナァと再認識。道迷いがなくなることによって偶然の出会いがなくなってしまうのではないかという声もありそうだけど、逆に「安全に迷うことができる」という見方もできるんじゃないかと思う。

サイクリング部出身のmeromeliteさんと一緒に走っていると、色々と学ぶことが多くてとても勉強になる。山登りと同じように、サイクリングにも安全にグループ行動をするためのノウハウがたくさんあるのだなぁ、と感じた。
同行していただき、ありがとうございました&お疲れ様でした!

鉄分補給

自転車に限らず、スポーツトレーニングで鉄分が失われることによって引き起こされる貧血症状を「スポーツ性貧血」というのだそうな。

健康診断でヘマトクリット値が低く、たまに立ちくらみが起きていたので調べてみたのだけど、どうやら「スポーツ性貧血」になりかけていたようだ。典型的な症状として、鉄欠乏性貧血(=血液中のヘモグロビン量が正常値を下回ってしまうこと)があるらしいのだけど、健康診断の結果でも13.6g/dlと基準値(13.1-18.0g/dl)の下限ギリギリで、基準値の取り方によってはアウトの数値が出ていた(それ以前は14.5g/dl前後で安定)。

そんなわけで、雨で沢登り&テニスの予定が潰れて暇になった日曜日は、鉄分摂取を意識したメニューの料理を作ってのんびり休養。最も分かりやすいレバニラ炒めにはじまり、小松菜のピリ辛和え、それに煮干しをポリポリ。

2009年05月29日

7900のクイックリンク

先日、偶然なるしま原宿店の近くを通りかかったので、ブラリと立ち寄ってみた。

7900チェーンのクイックリンクがあるか聞いてみたところ、噂どおり製造中止で既に在庫もしていないとのこと。従来のコネクティングピンを利用するよう、シマノからの通達が来ているようだ(オフィシャルアナウンスはまだ)。

クイックリンク部分が弱くて「伸びてしまう」というよりは、「ねじれてしまう」というのが正しいらしい。7900Duraは2008年シーズンにプロがガンガン実戦利用していたはずだけど、プロの場合はクイックリンクの寿命が来る前に交換してしまうので問題が出なかったのですかね(あるいは、プロはそもそもクイックリンクなぞというものは使わず、コネクティングピンを使ってたから気づかなかった)。

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ヒルクライムレース用としてのExtreme-Power号が一通り完成したので、物欲の波は一段落中。
次に手を出すとしたらパワーメータ(これから1年以内ならPowerTap+手組みが最有力候補)か、ディープリムカーボンホイールあたりかな。強くなるためなら間違いなくパワーメータだけど、ミーハー人間としてはディープリムにも心惹かれるものがある。

最近のwiggleさんはご親切にもEdge 705+PowerTap付きの手組ホイール(Mavic Open Pro)をセット販売している模様。「これだけで完結する」パワーメータのシステムとしては破格の値段で、性能・耐久性・耐水性・バッテリー交換性の面でも定評のある組み合わせなので、ストイックにトレーニングしたい人には大アリな選択肢だと思う。

妄想ベースでいくと、フルリジッドのMTBでゆるいトレイル遊びをしたいなぁとか、TTバイクでひたすら平地を走り回りたいなぁ、とかいろいろあるけど、やはり家を出てそのまま山まで走りに行って帰ってくることができるロードバイクの汎用性は素敵だなぁ、なんて思ったりする今日この頃だ。

2009年05月30日

カスタムインソールを作ってみた

今日は朝から雨が降っていたので、久しぶりにのんびり8時過ぎまで睡眠。

雨が上がった9時頃からは、皇居と外苑をグルグル回って40キロ。7時を過ぎしまうと皇居は車が多くて駄目。神宮球場に長蛇の列ができてると思ったら、今日は早慶戦だった模様。

天気が回復した午後は、ロードシューズ用のインソールを作りに神田のフットレスキューへ。

長い距離を走ったり、追い込んで走ったときに足の裏が痺れる症状が出ていたのだけど、年始からSIDIに切り替えてから症状が酷くなっていたのできちんとしたインソールというものを試してみたかった。で、シダスのBike+あたりを買うと1万円くらいするので、どうせならちゃんとしたプロの手にかかって納得のいくものを作ってもらおう・・・というのが今回の狙い。

このお店では、足の裏のどこに体重が乗っているかをモニターする機械を用いたり、自転車を持ち込んで固定ローラーで漕いでいるところを撮影してもらったりして、様々なアドバイスを受けることができる(要予約)。

自分の場合、

- 下半身が右側にねじれている -> 右足で踏みすぎてる
- 足指に体重が乗せれてない
- ペダリング時にかかとが内側に寄ってしまっている
- ペダリング時に膝が内側に寄ってしまっている
- 鼠径部がしっかり締めれてないのでケツ筋がうまく使えず太股&ふくらはぎに頼ったペダリングになってる

・・・というアドバイスをもらえた。
撮影したビデオを見ながら説明してもらえるので、とても分かりやすいのが素敵。人間左右対称にはできてないのは仕方がないものとして、左と右とで随分違う動作をしているのだなぁということに驚いた。

今回のアドバイスを聞いて、「骨盤を立てる」ということを完全に誤解していたことに初めて気付く。ロードレーサーに乗り始めて以来、腰のちょい上あたりからググッと身体を曲げることで前傾姿勢を作っていたのだけど、曲げはじめるポイントはもっと下のほうだったようだ・・・。

ここのインソールは六本木急行こと高岡さんも使ってるらしく、「足指に乗れてない」「屈伸した時に膝が真っ直ぐ曲がるのが理想」といった説明は彼の日記に書かれている通り。

カスタムメイドのインソールの作成は10-15分くらいで完了。フィット感は上々で、思っていた以上にペダリング時の膝の軌道が変化し、今回指摘された点が矯正される印象を受けた。たかがインソール、されどインソールという感じ。


(今回作ったインソール。軽くはない)


(SIDIのペラペラ・インソール)

SIDIのペラペラインソール(27g)に比べると、今回作ったインソールは無視できないレベルの重さ(107g)。それでも、いびつになってたペダリングや、痺れ&疲れてしまう足裏に効果があれば全然アリかな。


(右足で踏みすぎているのを矯正するために右足指部分にパーツが入っている)

神田からの帰宅時は、新しいポジションを試行錯誤したり、インソールによる変化を感じながら走行。ペダリングの感触が大分変わってしまうので、富士山のレースはSIDIのインソールに戻して臨む予定。

2009年05月31日

大井埠頭練

今日は午後から雨の予報だったので、遠出はせずに大井埠頭で練習。

7時過ぎから走りはじめて、9時前に撤収。

1周目: 16:44/150bpm/92rpm
2周目: 16:04/157bpm/103rpm
3周目: 15:20/161bpm/103rpm
4周目: 15:46/162bpm/104rpm
5周目: 15:49/163bpm/105rpm

練習のターゲットが来週の富士山なので、70分程度の時間をいかに集中を切らさずに走れるか、というのがテーマ。前半は淡々と同じペースで走って、最後の2周は登り区間で一人アタックを敢行。メディオペースでの単独走だと、1周の平均速度は34-35km/h前後に落ち着くようだ。

長いストレートでは、ハンドルのセンター付近に腕を置いたエセTTポジションで明らかにスピードが上がる。大井埠頭で延々と走るのは退屈なので、クリップオンバーでも導入してみようかな。

昨日入手したばかりのインソールはなかなかよさげ。ペダリングの軌跡が変わって、踏めてなかった左足側でより踏めるようになった印象。使ってなかった筋肉が刺激されて、両足のハムストリングスに筋肉痛が出た。

あと、昨日アドバイスされた「骨盤を立てる」ポジションも前傾姿勢が楽に作れるようになったので好印象。ただし、前傾になった分股間に負担が来るので前上がりにセッティングしていたサドルの角度をフラットに修正。下ハンを持つのが楽になって、より長い時間維持することができそう。富士山が終わったらハンドルを下げたりしてポジションをいじくってみることにしよう。

**

先日立ち読みした雑誌に強い二人(高岡さんと藤田さん)の対談が乗ってて、「100km以上乗ることはほとんどないんです」という藤田さんの言葉が印象的だった。

やはり、パワー体重比が「ほぼ全て」になりがちなヒルクライム競技は自分の好みとは言い難いものがある。

自分が山登りが好きな理由を考えてみると、計画立案からアプローチからトラブルまで、何から何まで詰まってる「全部入り」だからであって、仕事帰りにひょいと立ち寄れるクライミングジムのような「オイシイとこだけ」を抜き出したスポーツカルチャーは、どうしても好きになれない。

そういう意味でいくと、やはり自分はサイクリング志向の人間なのかなぁ、なんて考えてしまう。

ひょっとすると、実はみんなそういう傾向を持ってはいるものの、ロングライドができないからその代わりに限られた時間でインテンシブにトレーニングをやって結果を求める・・・ということになっているのかもしれない。

最近、自転車とのつきあい方について考えることが増えている。

サイクルブックス その5

一回目二回目三回目四回目に引き続き、自転車関係の本をまとめて紹介。

フルバージョンの書評はこのへんをどぞ。

**


Title: 快感自転車塾―速くはなくともカッコよく疲れず楽しく走る法。
Author: 長尾 藤三
Price: ¥ 1,575
Publisher: 五月書房
Published Date:

ちょっとアレなタイトルだけど、ゆるく楽しく自転車とつき合っていくノウハウが詰まったよい本。
レースのための道具であるがゆえに「速いこと=正義」になりがちなロードレーサーではあるけれど、「ゆっくり」「楽しく」「カッコヨク」自転車遊びしている著者の姿勢には共感できることが多い。


Title: マルコ・パンターニ―海賊(ピラータ)の生と死
Author: ベッペ コンティ
Price: ¥ 2,625
Publisher: 未知谷
Published Date:

稀代の名クライマー、マルコ・パンターニの生き様を綴った本。
不必要に原語(イタリア語)を使いすぎている翻訳に不自然な印象を受けたものの、パンターニに関する資料としては一級品の価値を持った本。


Title: 関東周辺スポーツサイクリングコースガイド
Author: 山と溪谷社
Price: ¥ 1,995
Publisher: 山と渓谷社
Published Date:

これはなかなかよい本。
ロードバイクに慣れてきて、100km走ることが一大事ではなくなってきたくらいの人が、関東近辺で走りやすいルートを検討するのに使えそう。自分の場合、2年前にこの本に出会っていたら・・・という感じ。


Title: 乳酸を活かしたスポーツトレーニング
Author: 八田 秀雄
Price: ¥ 1,890
Publisher: 講談社
Published Date:

主に持久系スポーツで「疲労物質」として目の敵にされている乳酸がいかに生成されて、それがいかにして再利用されるか・・・ということを説いた本。
同じ著者による「エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング」のほうがよくまとまっている印象を受けたので、どっちかを一冊読むということであればあちらのほうがよさそう。


Title: ツール100話―ツール・ド・フランス100年の歴史
Author: 安家 達也
Price: ¥ 2,625
Publisher: 未知谷
Published Date:

ツール・ド・フランスにまつわる100の話がまとまった本。
2002年までの100年間のうち、実際にレースが開催されたのは90回。毎回の優勝者を中心に、レースを巡るドラマがよくまとまっていて、コラムも充実している。


Title: ロングライドに出かけよう
Author: 米津 一成
Price: ¥ 1,365
Publisher: 河出書房新社
Published Date:

同じ著者による「自転車で遠くへ行きたい。」の続編的内容。
自転車で遠くまで走ることに人生を重ね合わしてしまう著者の自転車&ロングライドへの愛が詰まった一冊。

グレッグ・レモン
Author: サミュエル・アプト
Price: ¥ 2,625
Publisher: 未知谷
Published Date:

アメリカ人初のツール・ド・フランス優勝者であり、銃の暴発事故から奇跡的なカムバックを果たしたグレッグ・レモンのドキュメンタリー。
ハングリー精神でのし上がってきたランスとは対照的に、比較的裕福な家庭に育ってアメリカ的ノンビリズムを身につけたレモンがヨーロッパらしさが凝縮されたロードレースの世界で成功していく姿がなかなか印象的だった。

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