Rapha - Lightweight Softshell Jacket
Raphaの秋~春にかけて使える薄手のジャケット。
「ソフトシェル」ってのは、ここ10年くらいで出てきたアウトドアウェアーのカテゴリー。一般的なハードシェルが完全防水で伸縮性がないのに対し、ソフトシェルは完全な防水性を持たせない代わりに着心地や動きやすさを優先しているのが特徴。
ハードシェルだとガサガサとうるさくて着心地も悪いし、ゴアの生地が岩場で痛んだりするので雨や風が強い時にしか使う気にならないのに対し、着心地がよいソフトシェルは中間着~アウターとして行動中にずっと着ることができる汎用性の高さがウリ。ただし、雨の多い日本での山登りの装備として考えると、ソフトシェルは使いどころが分かってないと無駄な装備になりがちだったりもするのが難しい。
ソフトシェルについての考察はこのあたりを読むと面白いかも。
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(前置き終わり)・・・で、冬用の自転車ウェアーとしてソフトシェルを考えると、なかなか相性がよいみたい。
自転車に乗ってる最中は風を防いでくれるだけで俄然暖かく感じるものだし、バタバタしないので着心地もよく、透湿性もハードシェルより高い(ことが多いはず)のでムレにくい。ま~、「高い防風性」「高い透湿性」「ほどほどの防水性」を備えた自転車の冬用ジャケットは「ソフトシェル」って名前がついてなくても「ソフトシェル」みたいなもんであるっつ~考え方もありますな。
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Raphaには"Lightweight"がつかないSoftshellが定番商品としてラインナップされているようなのだけど、自分がゲットしたのはクリアランスになってた"Lightweight Softshell Jacket"。
防風性が高く、適度に防水性もありつつムレにくいので、夏以外のシーズンに冷たい空気の中を走るのにぴったり。伸縮性がそこまでない代わりにカッティングが絶妙なので、自転車に乗ってる最中は非常に快適。ただし、薄手なので防寒性はあまり期待しないほうがよさそう。
自分がゲットしたのはピッタリサイズのXSだったので、ミドルレイヤーを重ね着しにくいのが難点。とはいえ、SサイズはSサイズで少し余裕があってバタバタしてしまいそうなので、このウェアーの特性を考えるとXSサイズで正解だったんじゃないかと思う。
フロントのジッパーの位置が真ん中じゃないのは、かっこつけてるわけ(だけ)じゃなくて、アゴがジッパーに触れて冷えたり不快感を感じさせないための仕組み。ジッパー自体も防水・防風性にこだわった作りになっていると同時に、クールダウンしたい時はジッパーを下げてやればちょうどよいベンチレーションになるので適応温度はそこそこ広い印象。
あと、コンパクトにまとまるのでちょっと無理をすればジャージの後ろポケットに入らなくもない・・・けど、積極的に携行しようとは思わない。出発時に寒くって、昼間に予想以上に気温が上がってしまって仕方がなく脱いだ時にも対応できるかな、という感じ。そういう意味だと、"Lightweight Softshell Jacket"の存在意義ってちょっと微妙かもな~、と思ってしまったりもする。
デザインはRaphaらしくシンプルで、自分のものはネイビーブルーの単色。ポケット(3つ)も大きめで、音楽プレイヤーのケーブルを通す穴と、ジャケット内を通すためのループの細工が異様なまでに凝っているのも実にRapha的。
冬用のジャケットをすでに持っている人で、秋~春にかけて薄手で使いやすいジャケットを探している人にお勧めのウェアーということができそうです。