Edge 705を使い始めて1年近く経ったので、溜まってきたノウハウをまとめてみる。
日常的な利用の流れ(野外トレーニング)は、
1. バイクにセットし、外に出てから電源をいれる(GPSはしばらくすると勝手に補足する)
2. 適当なタイミングでStart/Stopボタンを押してログ採取開始
3. 必要に応じてWorkoutsやRouteを選んでトレーニングを実行
4. 必要に応じてLapボタンを押してラップを切る
5. 走り終わったらStart/Stopボタンを押してログ採取終了
6. そのままPCにログをダウンロードする場合は、USBを繋げることで自動的にログ変換が行われるので、Training Center等でダウンロード&しばらく繋ぎっぱにして充電しておく
7. ダウンロードしない場合は、Lapボタンを長押しして(Reset)、採取したログを単一の走行記録として保存しておく
ってな感じ。
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自作のトレーニングメニューは、Training->Workouts->Advancedから"Create New"すれば作成可能。
ひとつのステップでターゲットゾーンをひとつしか設定できない(例えば「150-180Wとケイデンス100-110rpmを30分キープ」みたいなことはできない)のが惜しいけど、うまくメニューを作ればなかなか使える。
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GPSを活用したオートラップ機能を利用するには、Training->Auto Pause/LapでAuto Lap Triggerを"By Position"にし、Lap Atを"Lap Press Only"に設定すればOK。この状態で走っていると、走行記録がResetされるまでLapボタンを押した場所を覚えていてくれて、そこを次に横切ったときに自動的にLapしてくれる。周回コースでは重宝する。
オートラップの反応範囲はそこそこ広いので、例えば陸橋の上で押すと、後でその下を通ったりしたときに勝手にラップされて驚くことになったりする。
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デフォルトの記録方式のSmart Recording(=変化があった時のみ記録)だと、ログ解析ソフトやパワーメータ等との相性問題が出ることがあるので、Setting->Data RecordingのRecord Data Pointsは"Every Second"にしておいたほうが無難。Auto Pause機能を使っている場合は特に問題が出やすいみたい。ただし、"Every Second"設定だと、ログのサイズが大きくなるので注意は必要。
パワーメーター利用者は、Setting->Data RecordingのZero Averaginを"On"にしておくとより正確な平均パワーを計算してくれる(平均値計算にゼロを含めるようになる)。ただし、これまた平均ケイデンスが落ちてしまうという副作用あり(一般的なサイコンはケイデンスの平均値計算にゼロを含めない)。
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新規ルート開拓時に便利なalps labのルートを取り込むには、
1. ルートのページからGPXファイルをダウンロード
2a. GPXファイルを /Garmin/GPX/ 以下に置く(ナビ用ルート)
2b. GPXファイルをTCXファイルに変換し、/Garmin/Courses 以下に置く(トレーニング用ルート)
で、それぞれWhere to->Saved RidesやTraining->Coursesメニューから、ルート情報を参照/利用することができる。ただし、ルートをなぞらせながら長距離を走っていると、EDGE 705のハング率が上がるので要注意(これまでに発生したハングの80%はこれだ)。
ナビだとあっち行けこっち行けと言われてウザいので、TCXファイルを使うほうが個人的には好み。
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GPX<->TCXファイルの変換は、
- GPSiesのサイト
- TCX Converter
あたりが使える。
GPSのログを詳細に眺めるには、カシミール3D(Windows用の地図ソフト)が便利・・・だけど、普通は使うことないかな。
GPXファイルであれば走行ログをインポートできる。
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GPSのログを利用したサービスとしては、猛レースがなかなか面白い。ヒルクライムTT等のログを猛レースに登録することで、知らない人や過去の自分と対戦することができる。自分が開催しているヤビツ峠TT(コンビニスタート)を見れば、雰囲気は分かるはず。
最近はTCXファイルも解釈してくれるようになったようなので、TCXファイルをテキストエディターで開いてコピペしてやれば参戦できる。
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そのほか、細かいあれこれ。
- powerボタン短押しでバックライト
- modeボタン長押しでBike Profileをクイックチェンジ
- menuボタン長押しはキーロック(これはあまり出番がないかも)
- Edge用のバイクマウントは、台座の方向を変えることでハンドル用・ステム用のどちらでも利用可能
- /Garmin/History/以下に保存された*.tcxファイルが溜まりすぎると、Training Centerとのシンクが遅くなる。定期的にHDDにバックアップすることで高速化可能。コースの*.tcxファイルについても然り。
- Garminの心拍計&スピード・ケイデンスセンサーのバッテリーは持ちがいまいち。CR2032なので大抵のコンビニで入手可能だけど、いざという時のためにサドルバッグ等に忍ばせておくと吉。
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尚、手元で使ってる英語版@2.80をベースに書いた記事なので、将来的なバージョンアップで細かいところが変わってしまう可能性は大いにアリ。
Garmin Edge 705自体に関しては、前に書いた「Garmin Edge 705 のすゝめ」や「Garmin Edge 705を山で使う」が参考になるかも。