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自転車ニュース アーカイブ

2008年12月10日

Quarq が Cervelo Test Team のスポンサーに

Quarq が Cervelo Test Team のスポンサーになる模様。

第一次生産分が売り切れてしまっていたCinqoも、12月中頃とアナウンスされていた通り、セカンドジェネレーションとしてCinQo Saturnが登場している。第一世代からマイナーチェンジが施されており、FSA Team Issue、SRAM S900に加えてRotor Agilisも選択可能となった。Rotorの楕円チェーンリングというと、今年のツールでサストレが使っていた印象が強いけど、実際のところどうなんだろう。近い将来にコンパクトドライブにも対応するようなので、シマノ・カンパの純正クランクが利用できないという点だけに目をつむれば、自分の中で一番手を出しやすいパワーメータというポジションは変わらず。

ただし、未だに商品の発送は北米のみのようなので、日本から入手するには色々面倒そうな雰囲気。これも時間が解決してくれるものと願いたい。

Cervelo + Zipp + 3Tと聞くと、機材的にはCSC(現Saxobank)チームの焼き直しのような印象を受ける。これにQuarqとRotorが加わるとなると、機材オタクの変態チームとしての立ち位置がガッチリと固まる。ひょっとして、Quarqのド変態サイクルコンピュータであるところのQraniumも採用してくれないかな~なんて期待してしまうところだけど、あんな重そうな機械をプロがつけるのもどうかなぁ、なんて思ったりもする。

映画「OVERCOMING」では、苦笑いしながらSRMのパワートレーニングを拒否ってたサストレも、そろそろいい年だし素直にチームの機材を使うことになるのかな。

2009年06月13日

Jim Meyerさんのインタビュー

期待&注目の新興パワーメーターメーカー、Quarq社を立ち上げたJim Meyerさんのインタビューを発見。

http://nyvelocity.com/content/equipment/2009/tech-talk-quarqs-jim-meyer

1月の記事なのでちょっと古いけど、面白かったのでメモ。

- Cinqoの当初の狙いは「ワイヤレス」で「SRMと同じような性能」で「Powertapのように安い」パワーメーターを出すことだった
- 開発を始めた頃はAnt+は存在しなかったものの、Antを使うことは決めていた
- Qraniumの開発は停滞気味。開発中はAnt+を喋る機械がなかったけど、今はもうEdge 705があるからオタク向けのおもちゃとしてしか出す意味がない
- 二世代目のCinQo Saturnになってからボルト穴の円周にリングが繋がったのは、キャリブレーション精度の向上と製造時の歩留まりを上げるため
- iPhoneとお喋りできるようになったら素敵だけど、現在提供されてるSDKだと自由に外部ハードウェアと通信できないから無理っぽい(それ以外にも、ヘッドユニットとして使うのに問題は多い)
- CinqoはSRMに比べると50gくらい軽い(はず)

Cinqoの設計思想や測定方法、それにキャリブレーションなどに関する細かい話が詰まっているので、興味のある人は必読の内容。

**

パワーメータは、シーズン中に導入してしまうと練習方法を確立するのに手間取りそう&来シーズン以降のお楽しみとしたいので、手を出すとしたら11月以降になりそう。

- 相変わらず高嶺の花のSRM(製造方法を変えないとコストダウンは無理っぽさげ)
- ホイール選択が悩ましいPowerTap(練習用と割り切るならあり)
- 出たばかりで実力が未知数なCinqo(今のところ評判は上々だけど、日本からの入手性&サポート体制に難あり)

・・・という2009年の状況は、来年にも継続しそうな雰囲気。今このタイミングで手を出してしまってもそんなに悔やむことにはならなさそう・・・かな?

一時期は練習用と割り切ってPowertapにしようと心に決めていたのだけど、Cinqoが思ったよりよさそうなので現時点ではCinqoにする可能性が高そう。SRMにせよPowertapにせよ、何かしら問題が起きたときは本家に相談することになるような気がするので、現行世代のCinqoが中~長期の利用にも耐えられるようであれば、もう悩むことはないかなぁという感じ。Cinqoには浸水する問題があったようだけど、最新の出荷製品では改善されているっぽい。

まだもうしばらく時間的余裕があるので、最新のパワーメータ事情をネチネチとウォッチしていくことにしよう。

2009年06月24日

カンパホイールの2010年モデル

カンパのオフィシャルリリースが出てた。
http://www.campagnolo.com/jsp/en/newsdetail/newsid_96_newscatid_3.jsp

Zondaが2-way-fitになったことと、全体的にグラフィックスが派手になっただけで、ニューモデルの投入や革新的な技術の投入はなし。写真で見る限りだと、チープでお下品なグラフィックスになっているような印象を受けるけど、実物を見ればそれなりにまとまってるのだろう(この点に関してカンパは信頼できる)。

カタログ上で10年選手に近かったNeutronはついにディスコンかな?
G3ではないスポーキングと地味なグラフィックスが気に入っているのだけど、オフセットリムといい露出してないニップルといい、さりげなく作るのに手間の掛かるホイールだと思うので、よく今まで続いてたなぁと思えなくもない。

それにしても、これでますます古典的なクロモリフレームにあわせるホイールの選択肢がなくなってしまうなぁ。ロープロファイルでそこそこの性能のホイールというジャンルが消滅しつつあるから、いよいよ手組みに走らないとクラシカルなノリの自転車を組めなくなってしまうような気がする。


(中学校の同級生、N君のCinelli Super Corsa。渋い!)

**

ちなみに、手元のCampagnolo本を読む限りだと、1992年にカンパが出したSHAMALが業界初の「完組ホイール」だったとのこと。

初期モデルのSHAMALは完組であることのメリットを生かすためにNeutronと同様のリム内蔵ニップルを採用していて、40mmオーバーのリムハイトも合わせて、当時のカンパニョーロの「自転車パーツ業界をリードする」意気込みが伝わってくる革新的なホイールだったようだ。

2009年07月30日

COLNAGOの2010年モデル

本家のウェブページが更新されてた。

ロードに関しては、Master X-Lightを除く全モデルでインテグラルヘッド化が徹底され、C-50/Extreme-Powerが廃盤になり、コンフォートモデルのACEが追加されたのが大きな変化。カラーリングに関しては2009年モデルの路線を踏襲している模様。

「レースで勝ってナンボ」のブランドだったCOLNAGOから、ヘッドチューブを長くしたコンフォートモデルが出るってのはちょっとしたサプライズといえそう。レースシーンから離れてしまったCOLNAGOはどこに向かうのでしょうかね・・・。

Master X-Lightのカラースキームが古臭いやつだけになっちゃったのは個人的に×。色々ある中でのチョイスってことならよいけど、「クロモリフレームが過去のものです」と言われてしまっているようでちょっぴり悲しい。上得意の日本では、2008年までのカラースキームが踏襲される可能性はありそう。

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