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2010年06月 アーカイブ

2010年06月01日

チェーン交換

Extreme-Powerのチェーンが伸びてたので交換。
Mt.富士のレース前なのでちょうどよいタイミング。

チェーンが伸びてくると高出力で踏んだ時にチェーンリングのあたりから出てくる音が変わってくる(チェーンが伸びた分、チェーンリングに引っかからないリンクがあるのが原因と予想)ように感じていて、ここ何日かそんな感じだったのでチェーンチェッカーで調べたらやっぱり伸びてた。

前に変えたのは3月頭だったので、4,000kmくらいもった計算。
前回も4,000-4,500kmくらいで伸びたので、CN-7900の寿命はそのくらいということらしい。うーーん、10速はコストパフォーマンス悪いな。チェーン換えるたびに「レース用自転車って全然エコじゃないよなー」と思ってしまう。

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ついでだったのでドライブ周りを掃除して、フレームにもワックスをかけてきれいにしておく。さらに、不穏なプロジェクトが水面下で進行中・・・。

2010年06月03日

ラフ・ライド / ポール・キメイジ

アイルランド出身の元プロレーサー、ポール・キメイジの本。

副題に「アベレージレーサーのツール・ド・フランス」とある通り、85年から89年までのプロ生活の中でひとつの勝利も上げることなく引退した彼のキャリアは、あくまで「アベレージレーサー」のもの。

アイルランド代表の自転車選手として活躍していた父をもち、アマチュア選手としてアイルランドチャンピオンに輝いた彼も、プロのロードレース界では輝くことはできず、5年間の選手生活に別れを告げてジャーナリストとしての道を選ぶ。ツールには3回出場して1回完走。

この本には、そんな彼が自転車競技に楽しさを見いだし、アマチュア選手として活躍し、プロ選手として送った日々のことが書かれている。ヨーロッパでプロ選手としてやっていくために平然とドーピングが行われている様子や、「エンターテイメント・ショー」として開催されるクリテリウムでの汚い話などなど、刊行された当時はそのあたりの内容がショッキングに受け止められたらしい(逆に言うと、それまでこの手の内部事情は暗黙の了解として関係者だけしか知らなかった)。

選手や監督の名前を出して直接非難していたり、「一握りのスター達」以外の人間がプロ選手としてやっていくことの辛さ・厳しさが諦めきった口調で綴られていて、引退して1年経たずに出したこの本には、彼が送ったプロレーサーとして生活に対するフラストレーションが詰まっているように感じた。

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自転車選手の栄光に鼓舞され、彼らの勇気に魅了されて、ぼくはその一員になる夢に向かった歩み出した。苦しい闘いだったが、青春を捧げてようやく夢を掴み、栄光と汗に輝く顔になった。不幸だったのは、約束の地は夢見てきたそれにはほど遠く、むしろ逃げ出そうともがいた世界に奇妙なほど似ていたことだ。つらかった。どうしようもないほどつらかった。この世界もまた汚く、腐敗していた。逃げだしたかった。

だが、逃げだすのは入るのと同じくらい難しいことがわかった。高度な自転車技術を獲得するために青春を捧げたが、現実の世界でそんなものが役に立つだろうか。おそらく役には立たないだろう。もう後もどりはできない。だからぼくは、彼らのルールに従って闘った。そして、生き残るためには薬物も摂らざるえなかった。

三度薬物を使ったが、一度も捕まらなかった。もし捕まっていたら、捕まった選手がすべてそうであるように、ぼくも「卑劣漢」の烙印を押されていたことだろう。だが、ぼくを「卑劣漢」とか「ずるい選手」とか呼ぶのはおかしい。ぼくは断じて「卑劣漢」ではなく、「犠牲者」だった。腐敗した制度、選手にドーピングを禁止するどころか、そそのかす制度の犠牲者だった。
(P.310)

彼が使った「薬物」とは、疲れ果てた状態で臨まざるをえなかったクリテリウムレースでチームメイトに打ってもらったアンフェタミンのこと。当時はツールなどのメジャーレースで名前を売った選手の「顔見世興行」のような形でフランス各地でクリテリウムが行われていて、こういったレースはキメイジのようなアベレージレーサーにとっては数少ない「稼ぐチャンス」だった。有名選手を窮地に追い込むような走りをする「かませ犬」役は、レースをエキサイティングなものにしたいレースディレクターの側からすれば重宝する存在で、いくら疲れていても元気な走りを見せる必要があった選手達は薬に頼らざるを得なかった・・・という事情があったようだ。

こういったクリテリウムレースではもちろんのこと、それ以外にもドーピングの検査が行われないことが事前に分かっているレースがあったそうで、そういった「ズル」をすることが織り込み済みのレースで純潔を保つのは難しことだったようだ。どこの世界にも汚い部分はあるとはいえ、自転車レースへの愛着が人一倍強く、アイルランドでそういった世界に触れることなく育ったキメイジには大きなショックだったのだと思う。

今では抜き打ちの検査が行われるようになっているし、捕まった選手に対する制裁も厳格化しているので、自転車レースをめぐるドーピング事情は一時期に比べればマシになってきているのだろう(そうであると願いたい)。そうはいっても、プロの世界の厳しさ、観客を喜ばせるショーとしての側面・・・などといった本質的なところは変わっていないわけで、ドーピングに限らずズルを根絶するには主催者、選手の双方に断固たる決意(by桜木花道)が必要になるのだろうと思った。

2010年06月06日

Mt. 富士ヒルクライム 2010

昨年に引き続き、Mt. 富士ヒルクライムに参加。

結果は1:06:22で、男子30-34カテゴリー8位。
メジャーヒルクライム大会で入賞という目標を達成。

昨年のタイムが1:10だったので、パワーアップしてる分1:08は切れるつもりで挑んだのだけど、1:06出せたのは期待以上。どうやらこのコースとは相性がよいらしい。昨年の入賞ラインが1:08で、今年は1:07くらいかなーと思ったら一気に1:06まで縮んだ・・・。来年は1:05出せないと入賞できないのか・・・なんてセコいことは考えずにゴールドを目指して頑張ろう。

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[レースまで編]

前日の土曜日は、レース会場から自転車で15分くらいのところにあるKOHさんの会社の別荘に泊めてもらえる・・・ということで、いつも一緒に走ってるBearBellのメンバー6名で大挙して押し掛けさせていただいた。

土曜日は昼前にKOHさんに車でピックアップしてもらい、富士吉田へ移動。会場で受付を済ませて、BearBellメンバーと合流。ブースを冷やかしたり、こーぢさん@シクロパビリオンのヒルクライム講座を楽しく聞かせてもらったりしてから今晩の宿に荷物を置き、夕飯&風呂へ。

夕飯は前に試走に来たときも行った小作・河口湖店。みんなが興味津々だった「小豆ほうとう」を7人で2つデザート代わりに頼んだのだけど・・・これは重い。お汁粉にほうとうをぶちこんだもので、お汁粉は普通に美味しいけど甘くてたくさんは食べれないし、ほうとうはスタッフィーなので普通にほうとうを食べた後にお腹に収めるのは辛いものがある・・・。

お風呂は河口湖近くの温泉「天水」へ。ここはそこそこ安くて、施設もきれいで、混んでなくて、悪くない施設。タマキさんが謎のストレッチをしていたので激写。宿に帰って明日の準備をしていたら就寝は10時頃になってしまった。

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日曜日の朝はアップしたい組が3:30くらいからゴソゴソ起き始める。少しでもエクストラで寝たい自分は無視して寝続ける・・・と思ったけど、目が覚めたので3:40に起床。みな黙々と朝ご飯を食べてローラーでアップ。アップまじめにやらない派の自分は紅茶を飲んだりしてまったり。軽く別荘地内のアップダウンを5分くらい走ろう・・・と思ったものの、ケイデンスが拾えない症状が出てたいして走れず。

5:25くらいに宿を出て、5:40くらいに会場着。
荷物を預けて、3000番台メンバーは一緒に並ぶ。
早朝は気温が低くてガスってたので気温がどうなるか分からなかったものの、少しずつ太陽が出てきたので今日は暑いだろうと考えて完全な夏装備。

チャンピオンクラスのレース中継(なぜかカクカク)を観てからスタートに備える・・・。結局、ケイデンスセンサーは混信してしまったのかデータが拾えずそのまま。

[レース編]

足並みが揃ってることが分かってるBearBellメンバーと一緒なので、うまく協調体制を築けるとよいなーと思いつつスタート。

計測開始地点までは、比較的まったり。後ろを確認すると、ほぼみんなついてきている。「開始地点からギュッと上げますよ」と宣言して交差点を曲がり、「ガツッ」と上げて開始地点を超えて、アウターのまま踏み続けて料金所をパス。結構踏んでるけど心拍数は171bpmくらいで余裕あり。後ろのBearBellメンバーはすぐに離れてしまったようだ・・・。

1合目までの区間はクルクル回して落ち着いたペースにして、足のあいそうな人を探す。こーぢさんがリクエストのリクエストをしていたので「第九!!」とリクエストをかけて、しばらく一緒に口ずさんでからお礼をして前へ。しばらく行くと、よいペースで走っている3219番さんに引っ張られる形でダジャさんが上がってきた。pmaさんも一緒なので、後ろについていく。KOHさんのビデオを見た限りだとKOHさんもこのすぐ後ろにいたみたい。

3219番さんのすぐ後ろがあいたのでくっつかせてもらい、そのままよいペースでスイスイいく。斜度のあるところでまったりして平地で上げる走りが徹底できているなーと思っていると、案の定Powertapユーザー。ダジャさん、pmaさんはしばらく行ったら離れてしまったようだ。2合目の手前あたりでピンクジャージの3028番さんも似たようなペースで走っていることに気づいたので、3219番さんに「3028番さんと一緒にいきましょう」的なことを言って前を引き、集団形成のきっかけを作る。

しばらくするとこのあたりのメンバーを核にして5,6人の集団ができたので、集団のケツについて緩斜面をクリアーしていく。序盤はある程度意図的にあげて、中盤の緩斜面は集団についていけばペースダウンしないだろーという作戦。心拍数は166-168bpmまで落ちる。途中、集団14,5人になった時にペースが下がり過ぎていて、「誰かがペースアップして中切れしそうな雰囲気」を感じ取ったのでダンシングで上がって5人目くらいについたら案の定ペースが上がり、次の1kmくらいで中切れが起きて集団が6,7人に縮小。

途中、3028番さんがダンシングで飛び出したのをブリッジしたり、「回しましょー」とか声をかけて集団を守るように動いて、あっという間に20km地点をパス。平坦区間の手前は斜度が上がるので、ここで集団の核となっていたメンバーが抜け出す形でペースがあがる。「ここが我慢のしどころ」と気合いでついていき、平坦区間に入る。ここのペースアップが今日一番キツかった。一杯一杯だったので「回しましょー」と言う気にはなれず、4番手でしばらく休憩。ローテが回り始めたので自分の番を済ませる・・・と、やっぱり引いてるのは4人だけ。

そのまま最後の「ギュギュッ」と登る区間に差し掛かるので、「トンネルを超えるまでは我慢」と飛び出していくメンバー達は無視してクルクル。我慢できなくなったので、トンネルの途中からダンシングに切り替えて、ラストは思いっきりもがいてゴール。結局、2合目の手前から一緒に走ってきた4人組とずぅーっと最後まで一緒だった。

1:16:22/171bpm ・・・パワー/ケイデンスはなし(悲)

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Edge 500の操作を間違えて、LAPボタンを押し忘れていたものと勘違いしていてゴール後もタイムは分からず・・・。1時間8分は切れただろと思って下山パトロール隊の受付を済ませたりしてゴール地点に帰ると、BearBellメンバーから「1:06、8位入賞」と教えてもらう。

軽快な走りをしていたpmaさんが1:07、最後にダジャさんにさされたKOHさんは1:08。ここのところ連続してヒルクライムで入賞に絡んでたタマキさんは不調で1:13。レースは苦手(?)の雨蛙さんも1:13。今年になってからニョキニョキ強くなってる空次郎さんが1:12と雨蛙さんに下克上(?)。・・・ってわけで、BearBellメンバーでトップタイムだったのが個人的には嬉しい成果。

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今大会から導入された下山パトロール隊に応募したら採用されてしまったので、下りは集団に紛れ込んで危ない人がいないかチェック。「30-40kphで走れ」とのことだけど、ここの下りでその速度域に押さえようとするのは逆に危険なのでは・・・と思う。

ゆっくり下りながら周りの人を観察していて思ったのは・・・、

- 二人組でお喋りしながらゆっくり下ってて道を塞いでたりすると、速度差がありすぎてパスしようとして反対車線に出ざるを得なくなる状況あり。これはお喋りしてる人にお願いして道を空けてもらうのが吉。

- ゆっくり下ってて道の右側あたりにいる人も同じ。必要以上にブレーキをかけ続けてゆっくり下るのは苦痛なので、抜きたくなる人の気持ちもよく分かる。我慢できずに反対車線に出るのもよくないけど、こういう場合も道を空けてもらうのが正解。

- たまに速度コントロールができてなくて危なっかしい人がいるけど、不必要にスピードを出してかっとんで行く人は稀。

ヒルクライムの下りで「何か」が起きるのは、根本的に下れない人がいることと、下りの速度差があることが根本的な原因だというのが個人的な印象。「普通に下れる人」と「下りが苦手な人」に分けて下山グループを組織すればよりスムーズかつ安全に下れるのではないかと思った。自己申告性でうまくいくかどうかは分かりませんが・・・。

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下山後は表彰式でメダル&賞品をもらい、宿に戻ってバーベキュー。
いつものパターンでアタックがかかったり・・・ということにはならず、終始まったりペースで肉を楽しむ。締めに焼きそば作って終了。久しぶりに肉を食べたけど・・・運動の後の肉はうまいですな。

片付けしてから解散。
再びKOHさんカーに乗せてもらい、御殿場から東名で帰宅・・・と思ったら事故渋滞に巻き込まれてしまい、遅めの帰宅。KOHさんに家まで送ってもらい、近所で薬膳カレーを食べて遅めの夕食。

長くて、楽しくて、充実した週末だった・・・。

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今回もいつものヒルクライム装備。
Extreme-Power + FFWD F2R 190 ceramic。
だいたい6.3kgくらい。

2010年06月07日

Mt. 富士ヒルクライム・メモ

レースに関するあれこれを忘れないうちにメモ。

- 準備
今年はロードレースメインで闘うつもりだったので、冬場は主にエンデュランス能力を鍛えることに専念。3月くらいから負荷をかけ始めて、4月に入ってから本格的に山登りを意識するようにして、ひとつめのピークをMt.富士HCに持ってくることを意識。

・・・で、今になって考えると、今年のひとつめのピークは4/29に白石峠でベストタイム&FTP値更新した時だったみたい。レストウィークでしっかり休んだあとだったので、明らかに調子がよかった。その後は身体をいじめ続けてしまい、完全に疲労を取ることはできなかったかな、という印象。

5月に入ってからは椿ラインや松姫峠で1時間負荷をかけ続ける練習をこなすと同時に、週1回のソリア練習をかかさずやるようにした。ソリア練はロードレースを意識したものだけど、高い強度への順応力がつくのでヒルクライムでもけっこう効果があると思う。

- 機材
ギアは50/34に12-25。ノーマル(53/39)でも問題なかったけど、クルクル回して足をセーブしたほうがよさそうだったのでコンパクトのまま。15-25あたりでクロースにするのもありかなーと思ったのだけど、あえて慣れてるギアを採用。

ホイールは昨年から使ってるヒルクライム用のFFWD F2R。今のところヒルクラ専用なので、タイヤも超軽量のVittoria Crono Evo-CS。淡々と登ってる時はそこまでありがたさを感じにくいけど、ギュギュッと加速する時にリム&タイヤの軽さの恩恵を感じた。

- 補給
前日午後から意識的に水分摂取につとめて、朝もマグカップの紅茶2杯。
500mlのボトルに水を350mlくらい入れてスタート。途中で乾いた口を潤すためだけに飲んだだけで、半分以上余った。去年くらいの暑さだったら400mlくらい欲しいけど(去年は途中で体にかけた)、今回の気温だと100mlくらいでも問題なかった。

- 睡眠
10時就寝で3:30起きなので6時間寝れてない。たっぷり寝ないとパフォーマンスが出ないと思ってたけど、今回はそのジンクス(?)を打ち破れたみたい。・・・とはいえ、しっかり寝たほうが調子いいのは間違いない。

- 体重
2,3週間前から減量を意識してコンスタントに58kg台に乗ってはいたのだけど、今回はレース前日にほうとうを腹一杯食べたので、恐らく起床体重は59kg越え。今年はロードレースで闘うために筋肉をつけているので、ヒルクライムヒルクライムしたコースではそこまで闘えないなー思った。

- アップ
自分はアップしなくてもすぐにアゲられる人なので、ちゃんとしたアップはせず。15分の自走で会場に向かう途中の坂を使って、何回か心拍数を170bpm+に上げて終了。

- 走り方
2-4合目の緩斜面でペースを落とさないために足の揃ったグループに乗りたかったので、序盤強めに入ってついてきた人or抜かして行く人と一緒に行くことを心がけた。よいペースの人の走りを観察して、イケてそうだったら協調体制を作る意思があることを伝えるor見せて、「みんなで行きましょうね」という雰囲気を醸成。

足の揃ったグループに乗って緩斜面に入ってしまえば、よほどのペースで引かれない限り千切れない自信があったので、多少ペースがゆるくなっても我慢して休憩モード。中切れしたら繋いで、ペースが落ち過ぎたら前出てペースアップして・・・という感じ。マージンを残した状態で走れると、集団を守る動きをする余裕が生まれるので、牧羊犬になったつもりで頑張った。

ちなみに、集団に貢献できないメンバーが多くなりすぎると、中切れリスクが増えたりペースが落ちたりするので、「創造的な破壊」もたまには必要。

- ポジション
80%は上ハンドルでリラックスしたフォームでシッティング。
10%はちょっと負荷があがったり、詰まった集団で走ってる時のブラケットポジション。
5%は休憩用orペースアップ用のダンシング。
残りは緩い斜面や平坦で速度が乗った時のための下ハンポジション。

上ハンでのシッティングがメインだけど、強度が上がったら前乗り、落ちたら後ろ乗り・・・と意識的に使い分けて走ってた。なんといっても距離が長いので、大きな筋肉を使うことと、色んな筋肉を使うことを意識。

- 向き・不向き
純粋なヒルクライムというよりは、絶対的なパワー&持久力のほうが大事なコースだと思う。序盤は斜度がコロコロ変わるのでペーシング能力も大事。3-4%の緩斜面はそこそこ速度も乗るし淡々と踏まなきゃいけないので、完全な個人TTモードよりも足の揃ったメンバーと一緒の方が速く走れる印象。少なくとも自分の場合。

そして、集団で走って行く時に必要なのはFTP付近で淡々と走る能力ではなくて、FTPより少し低い出力でセーブしつつ、必要なところでググッとあげたりして集団に貢献する能力。そして回復力。そういう意味では、Mt. 富士HCは少しだけロードレースっぽいヒルクライムと言うことができるのではないかと思う。

- BearBell
自転車乗り向けSNS「LEGON」で知り合って、一緒に走ってるうちに自然と結成されたチーム。「速くなりたい」気持ちと「自転車で楽しむ」姿勢がメンバー間で共有されているので、サイクリングのつもりでも「千切り愛」になるのが基本。

発足時は「チーム☆峠の熊さん」という仮称で、この名前の由来は面白いのでまたいつか書く予定。今回はチームメンバーが表彰台に登った時は着用を義務づけられている(ウソ)熊よけの鈴を忘れてしまったので、タマキひろしさん&雨蛙さんに借りて表彰台にのってみた。

主に東京西部・神奈川方面で練習しているので、「一緒に走ってみたい!」という奇特な方がいらっしゃいましたら一声ください。

- その後
去年は6月末に旅行に出てしまってMt.富士HCが最初で最後のピークになってしまったけど、今年のシーズンはまだまだ始まったばかり。ヒルクライム大会でもベストを尽くすと同時に、もっとロードレースで経験を積んで、展開を作って勝てるレーサーになるのが目標・・・かな。

やはり自分は一定負荷で淡々と走るのが苦手で、見通しのよい小集団の中でちょこまかやるのが得意なのだと思った。何回も書いてるけど、目指すタイプの選手はベッティーニ。

2010年06月08日

レース終わったので Power Profile Test

レース明けの月曜日はレスト。
ただ、自転車通勤で思ったより普通に走れたのでそこまで疲労は残っていなかったみたい。

「ソリア練の日」と決めている火曜日は、久しぶりにPower Profile Testを実施。練習モードの週が続いてるとなかなかよい数値が出せないので、レースウィークの後で疲労が蓄積してないこのタイミングでベストを更新しておこうという考え。

まずは連光寺で5min TT。
信号にひっかからないタイミングを見計らってガシガシ踏んで・・・と思ったら信号にひっかかりかけたり、交差点で減速したりでちょっと失敗。4:30くらいずっとシッティングで、ラスト30秒だけダンシングして333W。たぶん、クリーンに抜けられてたら340Wは出せてたはず。まぁ昨年末の320Wを更新できたので満足。

南多摩の交差点->連光寺坂上の交差点のタイムは4:45なので、これまでのベストと同じ。でも今回は出力を優先して上ハン&ブラケットポジションだったので、エアロなポジションで速度を乗せれば5-10秒くらいは縮められる・・・はず。

お次は読売V通りで1min TT。
ここは車通りもないし斜度もコンスタントにあるので1min TTには最適な場所。600Wくらいのダンシングを45秒くらい持続させて、シッティングでグリグリ踏んで545W。最後のシッティングでどうしてもパワーダウンするので、このあたりをどうにかできれば550W超えは狙えるはず。

最後に5sec TT・・・というか、いつもの平地スプリントポイントでダッシュ。これはいまひとつの踏みきれずに不発の980W。まぁ、この領域は更新するモチベーションがなかったのでこんなものかな。

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・・・ってわけで、数値がいまひとつだった1min/5minの数値をきっちり更新することに成功。所詮は自己満足だけど、努力してきたものが数値になるのはうれしいもんです。

「ヤビツで**分」みたいな形で自分のパフォーマンスを確認することもできるけど、実際のヒルクライムTTでは様々な外的要因にタイムが左右されてしまうわけで、「絶対的なパフォーマンス」が測定できるパワーメーターは、努力の成果をしっかりフィードバックしてくれる実にありがたい機械だなーと改めて感じた。

・・・と同時に、自分が劣化した時のことを考えると、パワーメーターの正直さにはうんざりさせられることもあるのかな・・・とも思った。

2010年06月10日

トレーニングの負荷を科学する

WKO+にある Performance Management Chart っていまひとつ見方が分かっていなかったのだけど、よい記事を見つけたのでメモ。

Managing Your Training Stress Balance

TSS、TSB、CTL、ATLといった用語に関する解説はTarmacさんとこで一通り紹介されてるのでそちらをどうぞ。

肝心な部分を訳してみると・・・

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WKO+のパフォーマンスマネージメントチャートは、謎に包まれた運動生理学を数値化することで、短期のトレーニング計画を作る上での有力な情報源となります。特に効果的な利用方法として、トレーニングによるストレス・バランスをコントロールすることにより、あなたのピークパフォーマンスを狙ったレースにもってくることができます。ストレス・バランスを管理するためには、以下の項目を満たすように意識しましょう。

1. TSBがレース日に小さな正の値(+5前後)であること。多くの選手はTSBが小さな正の値の時によいパフォーマンスを発揮する。

2. CTLがレース日の2-3週間前に最大値に達していること。CTLはあなたのフィットネスレベルを表すので、レースに向けて最大化するのが望ましいのと同時に、レース日に疲れを残さないように然るべきテーパリングをするための日数も必要になる。

3. ピークに向けたトレーニングをはじめてから、CTLが2週間連続で減少しないように意識すること。CTLの減少はフィットネスレベルの低下を示す。休養のためにCTLが微減することは大きな問題ではないが、2週間連続でCTLが落ちるようであれば、それは休養状態を越えてサボっている状態であると考えられる。

4. CTLが5TSS/week を越えて増加しないこと。5TSS/week を越えるトレーニング量の増加はパフォーマンスの低下、または怪我に繋がることが多い。

5. 10日に1回以上のペースでTSBが-20未満に落ちないこと。-20未満のTSBは、トレーニングでのパフォーマンス低下に繋がる状態を表すので、エンデュランスアスリートは頻繁にその状態に陥ることは避けねばならない。

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・・・ってな感じ。

以上の議論はパワーメーターとTraining Peaks WKO+の利用を前提にしたものだけど、Mac/UNIX向けのWKO+クローンであるところのGolden CheetahでもTSSと同等の値(Bike Score)を利用してほぼ同じことができる。

TSS -> Bike Score
ATL -> STS (Long Term Stress)
CTL -> LTS (Long Term Stress)
TSB -> SB (Stress Balance)

と読みかえればOK。
で、自分のトレーニング履歴を改めてみてみると

- 12月から2010年向けのトレーニングを開始
- 年末年始〜2月いっぱいまではパワーメーターのついてないTIME号でもトレーニングしてたので、Bike Scoreが算出されてないログが多い(のでTSBが正の値にいきがち)
- ゴールデンウィークの1週間前にまとまったレストウィークを取った影響でTSBが大きく正の値に振れた
- それからまたトレーニングし続けて、Mt.富士HCの直前になってから少しレストを入れてTSBを微かに正の値に持ってくることができた(レース日のTSBは8.9)

・・・といったあたりが分かる。

もちろん、数値で表現されること以外にも日常生活のあれこれで体への負担は大きく変動するので、TSBやCTLの変動だけを頼りにトレーニング計画を練るのは危険。それでも、ある程度正しいFTP値が設定されていて、継続的にトレーニングを続けているのであれば、Performance Management Chartはなかなか有益な情報を提供してくれるのではないか・・・、という感触はつかむことができた。

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詳しく勉強したい人はTraining and Racing with a Power Meterを読むとよいです。

2010年06月12日

ステムの長さ変更 100mm->110mm

3月頭に110mm->100mmに短くしたステムを110mmに戻した。

高い負荷をかける練習を増やし始めた5月あたりからポジションが近い印象があったので、戻すタイミングを探っていて、Mt.富士ヒルクライムが終わったので満を持して、という感じ。

個人的にステムの長さは110mmくらいがベストバランス(純粋に見た目的な意味で)だと思っていて、100mmだと微妙に短くて嫌い。それより短いのは全然無理(該当者の方、ごめんなさい)。120mmとか130mmは長過ぎて不格好だと思うことが多いけど、プロっぽいポジションがばちっと出ていると逆に格好よく感じることが多い、かな。

ロードレーサーなんて、格好よければいいんですよ。

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ハンドルの落差ももう少しあってもよいと思っていて、最後の5mmスペーサーを外そうかと思ったのだけど、いっぺんにやると混乱しそうだったのでまずはステムを長くするほうをテスト。恐らく問題ないと思うので、近日中にスペーサーを外すことになりそう。

コルナゴ純正のヘッドパーツはスタックハイトが高いので、最後の5mmを落としても低いヘッドパーツに変えればハンドルの高さはまだ落とせる。でも、コルナゴのフレームってヘッドパーツも純正じゃないといまいちしっくりこないと思っているので、そこは踏み越えない予定。

箱根サイクリング・再びの再び

入梅直前の週末ってことで、再び箱根へ。

海沿いを気持ちよく集中して走れる小田原->湯河原から椿ラインへの繋がりが大いに気に入ったので、今回はその先で御殿場側へは下りずに仙石原から明神林道で足柄峠の神奈川側へと繋げてみた。130kmのルートをノンストップで、最後までよいペースを維持して走る意識で。

例によって湘南新宿ラインで平塚まで輪行。
ほんとは静かな二宮のほうが好みなのだけど、帰りの時間帯に湘南新宿ラインがキャッチできないことに気づいたので、仕方がなく。サクサクと準備して、8時過ぎにスタート。暑くなりそうだったので半袖ジャージ+ショーツ。

1号線を走っていくと、今日はサイクリストが多い。
5月に初めて椿ラインを登った時に出会ったおじさんとまたもや再会。こないだは旧道を登って酷い目にあったので椿ラインに行くとのこと。

早川口を左折して海沿いの道はテンポペース。下ハン固定で220-240Wくらい。1cm伸ばしたステムのおかげでエアロなフォームが作りやすく、高出力も出しやすくなった印象。湯河原到着時点でアベレージ32kphだったので悪くないペース。

例によってセブンイレブンところからラップを切って、椿ラインの登りは240Wキープのつもりで淡々と。今日はバイクが比較的少なくて静か。

17km/56:18/245W/167bpm/86rpm

ステムを長くしてフォームが変わった影響でパワーは簡単に出せるのだけど、使う筋肉が微妙に変わったらしくてハムストリングスやふくらはぎが数カ所ピクピク。

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大観山のピークをそのままパスして芦ノ湖へ下り、湖畔の道を走りながらうさぎのほっぺと薄皮あんぱんでカロリー補給。今日は道が空いていて走りやすい。箱根は混むときは半端なく混むから、トレーニングしやすい時期は限られていると考えた方がよさそう。

ドリンクの残りが心もとなかったので、仙石原のLAWSONで補給。やはり暑い時期にノンストップ練は難しい・・・。仙石原の交差点を左折してしばらく行ったところで右折し、ゲートのところから明神林道に入る。ここは、先日KOHさんがtakaさんに教えてもらったものを又聞きしたルート。かなりマニアックな林道なので、地元の人が抜け道で使うのがメイン。

噂に違わず静かな道で、林道を抜けるまでにすれ違ったのは車3台のみ。3km登って金時隧道を抜けたあとは下り。ところどころ路面が悪く、見通しもよくないのでダウンヒルを楽しむタイプの下りではない。次に来る時は足柄峠に登る途中で左折して箱根に入るルートとして使ってみようかな。

素朴で小さな集落を抜けると足柄峠からの下りに合流するので、速度の乗るダウンヒルを楽しむ。今日は途中で左折して246に乗って、県道77号を使って最後までアップダウンのあるルート設定で足を使い切る。まだ足は残っているけど、下界は暑いのでゲンナリ。道ばたの表示で29度。今日は大観山の山頂でも20度の表示だった。もう気持ちのよいサイクリングシーズンもおしまいか。

220-240Wキープを意識して逆風のフラット区間を頑張って平塚へ。平塚が近くなってくるとゴミゴミして交通量も増えるので、ラスト3,4kmは流し。サクッと着替えて、駅弁を買って湘南新宿ラインで帰宅。乗り換えせずに最寄りの駅まで帰り着けるのは便利ですな。

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椿ラインは長い時間コンスタントに負荷がかけられるのでよいコースだと思う。斜度がきつくないので、強度をある程度自由に設定して走れるのも素敵。あと、山頂近くになってからの展望もベリーナイス。

2010年06月14日

Garmin Edge 500 あれこれ

使い始めてしばらく経ったので、気づいたことをいくつかメモ。


(ヒルクライム、はじまるよー)

- Edge 500でもコース/ワークアウトが(いちおう)使える

もちろん地図表示はないけど、あらかじめTraining Centerから転送しておけばWorkout->Courseからコース機能が利用可能で、設定したコースがラインで表示される。プロフィールマップもある。ワークアウト機能も同じように使えるらしい。

それぞれEdge 500のフラッシュ上ではFITファイルとして保存されているようなので、今のところTraining Centerからしか転送できないのがちとめんどい。ルートラボが直接吐いてくれるTCXはTraining Centerが読んでくれないので、自前で変換する必要あり。

ただし、コース機能はルートの表示中の更新が猛烈に遅く、縮尺も自分では選べず(自動的に切り替わる)、コースのライン表示が見えないことがあったりするので、過度な期待は禁物。コースから外れたら教えてくれるので、最悪それを頼りに行けば迷わずに済むかな、というレベル。恐らくこれはEdge 500のプロセッサがEdge 705のものに比べて格段にショボいのが原因。もう少し短いコースだとマシなのかも(自分が試したのは130km)。最初から最後までクラッシュせずに動作したことはほめてあげてもよいかも。

ワークアウト機能は未テストだけど、プロセッサリソースをそんなに食うとも思えないので、普通に使えるんじゃないかと予想。

- Cadence/Power で異なるアベレージの計算方法が選べる

アベレージ計算にゼロを含めるか否かの設定(Zero Averaging)。Edge 705だとCadence/Powerまとめての設定になっちゃうのに対して、Edge 500はそれぞれ別に設定できる。ケイデンスはゼロを含めず、パワーはゼロを含めるのが一般的なので、それに合わせればトレーニング管理ソフトにぶち込んだ時に全然違う数値が出たりすることが減るはず。

- ボタン入力へのレスポンスはあんまりよくない

全体的に動作がもっさり。
Edge 705もジョイスティックは直感的に操作できるが素晴らしかったけど、Edge 500はボタン数も少ないし配置もアレなので使っていてストレスが溜まる。

あと、Edge 705だと通常画面の上にダイアログ(「サテライト見つかんないよ」とか「ホイールサイズ計算できたよ」とか)が表示されててもボタン入力が効いて通常画面に対する操作ができたのに対して、Edge 500だとまずOKボタンを押してダイアログから抜けないと操作できないので少々ストレスフル。

- ソフトの安定度はそれなり

1ヶ月くらい使ってハングは一回だけ。
インターバルの練習の途中にStart/StopとLapボタンをちょこまか操作していたら突然ボタン入力に反応しなくなってしまい、画面表示が固まってしまった。「ボタン全部押し」のリセット方法をその場で編み出して(?)回避。ログは部分的に消失したけどきちんとダウンロードできた。

- 全体的に見て

よくできてると思う。
これだけ機能がついててあの値段(海外価格)は素晴らしい。

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そういえば、Mt.富士ヒルクライムにGarminのブースがあって日本語版も展示されていたのを見て、それぞれの目標タイム用のバーチャルパートナーを配布したらウケるだろうになーと思った。1:30狙い、1:20狙い、1:10狙い、1:05狙い・・・とかそんな感じでファイルを配って、使い方をレクチャーすれば「おおー、すげー」と思う人は多いはず。

一定スピードだとよいペースメーカーにはなれないので、できれば強い人が一定出力で走ったログか、Oyamaさんの脳内サイクリングみたいなデータが理想的、かな。

2010年06月18日

触覚よさらば

セカンドバイクのTIME VX-EliteをTTバイクにコンバートしてみた。

もともとこのバイクには9速の6500アルテがついていて、10速にアップグレードすることを考えていたのだけど、素直に6700とかにするのもつまらなかったので、最もエコノミカルな方法で10速化。

フレームがほんの少しだけ小さいのが気になっていたので、TTバイクとして使えそうだったらこのセッティングを定着化させる予定。これでExtreme-Power(7900-Dura)、Master X-Light(カンパ10速(Centaur))、と我が家の自転車からハンドル周りの触覚が完全に消えたことになる。目出度い!

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VX-Eliteのコンセプトは「貧乏チャリ」なので、極力お金をかけない作戦。ドライブトレインは基本流用で、カセットとチェーンだけをCS-6600とCN-7900にアップグレード。バーコンは7900のもの。ハンドル周りもできるだけチープに。

ベースバーはProfileのAirwing OS。
エクステンションは手持ちの3TのClip-onキット。
ブレーキレバーは3TのAero Brake Lever。

ってな感じ。

あとは、セットバックなしのシートポストが欲しかったのでRace Face Ride XCなる安物ポストを調達。絶望的に重いけど、重さを気にするTTバイクじゃないので気にしない。

ハンドル周りのケーブルルーティングに慣れていなかったので、セッティングにはけっこう苦労した。3Tのブレーキレバーにはブレーキケーブルのタイコがうまく収まらなかったので、ナルシマでアドバイスをもらってタイコを削って装着。


(シマノ互換のタイコはけっこう大きいので収まらなかった)


(タイコの根元部分を削るとギリギリ入る)

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TTerでもないのにTTバイクを組んでみたのは、やはり埼玉TTでかっこいいTTバイクを見た影響が大きそう。あの時はExtreme-Powerでロード用のセッティングのままクリップオンバーだけをつけて走った結果、ポジションがいまいちで中途半端なパフォーマンスしか出せなかった印象があったので、TTバイクという乗り物になじんで見るのも面白いかなーと考えた。セッティングが出ているロードバイクをTTレースのためにポジションいじるのはイヤ、ということも大きい。

あくまでギャグで組んだものなので、ディスクホイールとかエアロヘルメットとかそういう方向には当面はいかない予定。まずはポジションを追い込んで、ある程度乗りこなせるようになれればよいかな。

軽くシェイクダウンで走ってみたので、その印象&今後の改善点はまた改めて・・・。

2010年06月20日

ツールドジャパン第2戦三宅島stage兼JCRC第4戦

三宅島で開催されたJCRC第4戦に参加。

もともとこの週末は予定が入りそうだったので不参加のつもりだったのだけど、2週間くらい前になって予定があいたので参加を決意。激しいアップダウンのある短い周回コースで、自分のDクラスは10人以上メンバーが揃ってて、登りゴールなので「自称パンチャー」の自分にとって楽しめそうなレースだなーと考えた。

・・・で、結果は4位。
「勝ち」を強く意識して臨んだレースだったのでとても悔しい。ロードレースで闘うための課題を沢山見つけることができたので、得るところの多いレースだった。

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ひとまず、覚えてる限りのレース模様。

コースはアップダウンの2.5km周回x8=20km。
ゴール手前が10%オーバーの激坂。ゴールライン通過後はゆるゆる登って最高地点をパスして急な下り。スピードが乗ったまま海岸線沿いの短い平坦(強い逆風気味の横風)をパスしてゴール手前の激坂へ・・・という感じのコース。

天気は曇りで路面はドライ。
スタート前にフラフラしていると、Dクラスのメンバーから精神的プレッシャーをかけられる。Mt.富士HC入賞者ってことでチェックされているらしい・・・。「仲良く、楽しくいきましょう」と返しつつ「消極的に行きますんで・・・」と最後尾付近からスタート。1周目は平坦に入るまで最後尾固定で様子見。

7,8番手くらいで激坂を超えて2周目へ。斜度がググッとあがるタイトなコーナーからの立ち上がりですぐ前を走ってたshi_no_sukeさんがチェーン落ち。緩い登りになったあたりでのらりくらりと走っていると、閃風脚のI嶋さんから「前出てこーい。勝っても俺が認めねーぞ!」とご指名(笑)。のこのこ前に上がっていく・・・けど、どうも足が重い。昨日調子にのって島2周&コース試走で3周ほど追い込んでしまい、BikeScoreを200くらい稼いでしまったのがよくなかったようだ・・・(アホ)。

3,4周目まではまったりいこうと思っていたのだけど、仕方がないので集団前方で走る。元気なI嶋さんがちょろっと飛び出したりする展開で進行。APEXのM松さんが足がありそう。下りで踏まない人、平坦で引いてくれない人がいて、どうもうまいリズムが作れない。3周目に入った段階で集団は8,9名くらいにまで絞られていた。

4周目(5周目かも?)の緩い登りでI嶋さんが飛び出していたので、少し踏んで合流。うしろと20mくらい離れた状態だったので、「行けたら行きましょう」と声をかけると、「キュッ」と斜度があがるところでI嶋さんが猛烈にペースアップ。ついていくので精一杯で、その先で引くことができず、下りに入るところで吸収・・・。どうも脚質があわなくてうまく協調できない。というか、今日の自分が弱すぎる。

「残り3周くらいで逃げよう」と心に決めていたので、6周目に入った先の緩斜面でペースアップして単独で抜け出す。登りでガンガン踏むと20-30mくらい離せたのでそのまま下り、平坦へ・・・と思ったけど、集団がすぐ後ろまで迫っていたので一旦吸収。まだ集団に7,8人残っていて、実力も近いので逃げるのは無謀だったみたい。

8周目に入ったところの緩斜面でI嶋さんが飛び出していたので、M松さんと一緒に追走すると後ろは一杯一杯のようで追ってこない。I嶋さんが待っててくれたので合流し、そのまま3人で平坦区間をパス。やっぱりこの3人か・・・と思いながら激坂に差し掛かると、二人のペースアップについていけずあっけなく千切られる。「3位かー、悔しいなー」と激坂をタラタラやっていると、思いがけずUGOのH山さんにパスされる。重いギアでぐいぐいいかれてしまってついていけず、そのまま4着でゴール。

35:48 246W 170rpm 92rpm

1: 4:31 245W 153bpm 84rpm
2: 4:36 226W 164bpm 89rpm
3: 4:24 287W 179bpm 99rpm
4: 4:28 235W 173bpm 96rpm
5: 4:43 211W 166bpm 89rpm
6: 4:25 256W 176bpm 100rpm
7: 4:27 249W 173bpm 91rpm
8: 4:20 260W 175bpm 92rpm

(Edge 500のオートラップが効かなかったのでラップタイムは参考値)

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結局勝ったのはスプリント勝負を制したM松さん。あとで聞いたらM松さんは「死んでも逃げるな」とチームメイトから厳命されていたらしく、足のある彼がそういう走りに徹したことによっても「ゴール勝負」のレース展開が作られたと言えそう。

男らしくレースを作る走りをしたI嶋さんが2着。せめて3着には入りたかったけど、最後の最後で自分の詰めが甘さがもろに出てしまったレースでありました・・・。

三宅島ツアーに関しては改めて。

Sクラスは右京さんがスプリントを制して勝利。

2010年06月22日

ツールドジャパン第2戦三宅島stage 参戦記

参戦を決めてエントリーした時点でオフィシャルツアーが定員オーバーだったので、往復の船&宿は自前で予約。

金曜日の夜に竹芝桟橋を出発。
出港が22:20で21:30くらいに行ってればいいだろうと考えて、家を20:30くらいに出発。運悪く雨がザァザァ降りだったので、中目黒から輪行して神谷町からタクシーで桟橋へ。低気圧が列島にかかる気圧配置で、「着岸できない場合はそのまま東京に戻る」という条件付き出港とのこと。

乗船券を受け取って自転車を船の甲板に置く。大量の輪行袋が船の甲板に並んでるのはちょっとした光景。一旦下船して改札をしてから改めて乗船。予約した二等座席は思ってたより居心地がよい。足をのせられる台があって、深いリクライニングが取れて、サイドもそんなに詰まってないので余裕がある。

甲板でレース&アースライド参加者の船上式があったので参加。JCRC、日刊スポーツ、そしてゲストのかたがた、なかなか賑やか&楽しげな雰囲気で、ストイックになりがちないつもの自転車レースとは違ったノリが新鮮で楽しい。大井埠頭のあたりでは、野球場のようなライト照らされた化け物みたいなクレーンが目に付く。海から見る東京もなかなか悪くない。受付を済ませてから座席に戻って眠りにつく。

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5時過ぎに三宅島に到着。
錆が浜港には着岸できなかったため、「危険地域」に指定されている(通過はできるけど滞在はできない)三池港へ。アイマスク+カナル型イヤホンでそこそこよく寝れたけど、最後の1時間くらいは結構揺れていたので気持ち悪くなった。船室はやけにクーラーが効いてて寒く、みんな毛布を借りてた。自分はパタゴニアのキャプリーン3着用で凌ぐことができた。

10kmほどバスに揺られてレース会場近くの宿へ。
「ザ・民宿のおばちゃん」という感じの方にお迎えしていただき、同宿の皆様と一緒に朝食。軍鶏の卵、飛び魚、苦竹の煮物・・・と島の珍味をいただく。朝食後は部屋で仮眠。三宅島ではこのパターンが一般的のようだ。

レース前日となる土曜日は、12時から島一周をするアースライドがあり、16時から前夜祭。7:00前に寝付いて9:00前に起きてしまったので、「暇だなー」と単独で島一周サイクリングへ。途中、出発時にはほとんど上がっていた雨に降られてしまったものの、ちょっとしたヒルクライムっぽい登り、激坂、テクニカルな下り、海岸線沿いのフラット・・・と、変化の続く道は素晴らしく気持ちがよい。

28.7km/57:03/221W/163bpm/101rpm

・・・ってな感じで 、なかなかよいペースでぐるりと時計回り。レース前日だから上げるつもりはなかったけど、気持ちよかったので反省はしない。

噴火前の三宅島では島一周のレースが行われていたらしく、今回も村長さんや町会議員の方が「ぜひやりたい」と言っていたのだけど、これは小さな周回コースよりも格段に楽しい、ひょっとしたらツール・ド・沖縄並に魅力的なイベントが期待できるんじゃないかと思う。

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一旦宿に戻り、濡れてしまったウェアーを乾かしながらゴロゴロ。アースライドに向かいがてら、コースを軽く試走・・・と思ったら、ゴール前の登りがけっこうキツい!登りの距離が短いのでクライマータイプがペースアップして抜け出す・・・というよりも、ある程度気合いを入れてアタックしないと逃げは決まらないなーという印象。結局、3周ほどペースを上げて走ってしまった。

名簿に名前を書き、ゼッケンをもらってアースライドに出走。MTBのプロレーサー二人と右京さんが引っ張る先頭グループで走る。登りは頑張るけど、下りはちんたらというインターバルっぽい走り。今度は反時計周りで、途中のエイドステーションでスタンプや補給をもらいながら走って行く。途中、ガスが出ているエリアで支給されたガスマスクを着用して走るというレアな体験をしたり、一周道路を外れて海沿いのワイルドな道を走ったり、知ってるようで知らなかったtwitter繋がりの知り合いの皆様ともお喋りできたり・・・と、なかなか得難い体験ができた。

P6193072.jpg

でも・・・アースライドそのものはコンセプトとしてよく分からなかった。
ただのサイクリングじゃん!

一周して帰ってきて、参加賞的なものをもらったタイミングで雨が降ってきたので、脱兎のごとく駆け出して宿へ戻る。スコールみたいな雨が降り出すタイミングで宿に着いたので、ギリギリ大濡れはせずに済んだ。前夜祭までしばらく時間があったので、テクテク歩いて会場近くの温泉「ふるさとの湯」へ。アースライドでもらった温泉券(500円->250円)を利用。あー、やっぱり温泉はよいですな。

前夜祭まで時間があったので、近所の観光スポットをブラブラ。火山体験道やら眼鏡岩やら、なかなか見所は多い。もともと観光で生きてきた島だけに、火山と共生する覚悟ができている島の人たちの逞しさを感じることが多い。

ちょっと遅れて前夜祭に突入し、供された天ぷらをいただいて・・・と思ったものの、猛烈に睡魔が襲ってきたので前夜祭は途中で切り上げて宿に戻って2時間ほど睡眠。やはり、船でしっかり眠れていなかった&昼間に活動し過ぎたので疲れていたみたい。同宿の前夜祭組の帰宅と同時に出された夕食を平らげて、ワールドカップの試合がテレビで映らないことに落胆。・・・と思ったら最近変えた携帯でワンセグが普通に見れたので、オランダが点を取るまでサッカー観戦してから眠りについた。

**

レース当日は今にも降りそうな空模様だったけど、全レース終了までギリギリ降られずに済んだ。

レース前には、脱Fクラスを狙うキャス兄さんと作戦トーク。
急斜面を超えてみなが足を休めているゴール地点の緩斜面でペースを上げて抜け出し、そのまま登りきって下りで踏んで、平坦で頑張る・・・というのが自分の想定する逃げパターン。序盤は周りのメンバーをよく観察して強そうな人の足を使わせて・・・みたいなことを話す。

結局、高速ダウンヒラーなキャス兄さんらしく下りで飛び出して平坦で足を使わせて、登りで楽をして・・・というパターンで賢く周回を重ね、自分の逃げパターンを使った高校生を逃してしまいつつも、最後のスプリントで1人をさして2位!

Eクラスのマツモヴィッチさんともレース前に話していて、「とにかく冷静に」とのアドバイスが効いて見事優勝!1周目でしっかりメンバーチェックし、2周目に入ったところで自分のアタックポイントから逃げて、後ろが追ってこなかったので下りで踏んで登りで休む省エネ走で後続との差を広げる独走勝利。いやー、素晴らしい!

うーーん、自分はもう選手じゃなくて監督やったほうがいいんですかね(笑)。

自分のレースはレポートのほうに譲るとして、今回は島一周サイクリングでのデータも欲しいし・・・とPowertapホイールにしてしまったことは大きな反省事項。言い訳ができる余地を残すのはよくありません。機材での妥協はよくないな、と改めて反省。少なくとも狙ってるレースくらいはレースホイールで出よう。まぁ、この問題は遠からぬうちに解決する予定。

**

2.5kmの小さな周回なので、レースの展開がよく分かる&応援が楽しいのは特記事項といえそう。自転車馬鹿度が他のレースより相対的に高いので、異様な盛り上がりを見せるところも素敵。

自分のレース後はS/A/Bクラスのレースを楽しませていただき、表彰式のあとは再び温泉へ。温泉の脇にある食堂がなかなかナイスで、ゴージャスなかんぱちカマ焼きを定食にしてもらって1,000円。

バスで港まで送ってもらい、船を待っている間は同じクラスで勝ったAPEXのM松さん&チームメイトとバスの中で談笑タイム。APEXは「アペックス」と読むらしい。こういう交流は普段のレースではなかなかないので楽しいひととき。

・・・結果、予約した船の乗船券をもらいそこねて、東海汽船の皆様に多大なご迷惑をおかけしつつ乗船。ほんと、ドジですみません・・・。出航してすぐは船の揺れが大きくて気持ち悪くなったので、風にあたって回復に努める。しばらくしてから座席に戻り、例によってアイマスク+イヤホンで軽く眠り、船内のレストランで夕食を摂って・・・とかしていたらいつの間にか東京湾に着いてた。羽田に離着陸を繰り返す飛行機はちょっとした見物で、船の旅も悪くないなーと早くも船酔いになりそうになったことは忘れる。

竹芝桟橋で下船し、ゆりかもめ&山手線で恵比寿まで輪行して帰宅。
長くて楽しい週末が終わった。

2010年06月27日

ツール・ド・美ヶ原

全日本ヒルクライムシリーズ第一戦「ツール・ド・美ヶ原」に参加。
「最強激坂」に登ってきました。


(職場繋がりの方々にいただいたおやき)

乗鞍目当てでエントリーしたシリーズ戦ということで、特に目標にしているレースではないけど「最強激坂」ってどんなもんかしら・・・とナメてかかったら痛い目見ました・・・。

結果は1:14:24という自分としては不満足なタイム。
数の少ない26-30代カテゴリーだったので入賞ラインギリギリの10位入賞。Mt.富士の時もギリギリ入賞だったけど、あの時は自分なりに充実した走りでもぎ取った結果だったのに対して、今回は残念な走りしかできなかったので素直には喜べないかな・・・という感じ。目標は1:10で、遅くても1:12くらいは狙えるだろうと思っていたのだけど、全然駄目でした。

**

会場&スタート地点が松本市内からほど近い松本市野球場なので、今回は100%輪行で。宿はBearBellのタマキさん&KOHさん達とご一緒させてもらう計画。


(シンプル・イズ・ザ・ベストなレース装備)

土曜日は家でゴロゴロしてから恵比寿から輪行。貧乏クライマーの友(?)、あずさ回数券をゲットして新宿から特急あずさで一路松本へ。適当な格好のまま会場に移動して受付を済ませ、BearBellメンバーと合流。その後、職場繋がりのメンバーが野球場の脇で懇親会的なものを開いていると聞いていたのでお邪魔させていただく。チームCBのメンバーとも合流できたので軽くお喋り。

一旦宿に荷物を置いてから激坂を体験しに試走へ。温泉街を抜けて、斜度が最大になるあたりは18%くらい。路面がハーフウェットで、濡れてるところで不用意にダンシングしたらあっさりスリップ。激坂区間を抜けたところで折り返して試走終了。聞きしに勝る難コースだなぁという印象。


(長野平野の田園風景。いいですなー。)

宿に戻ってからpmaさんの車に乗せてもらい、同宿メンバーと一緒にカレーを食べにメーヤウ桐店へ。ここはカレーバイキングが有名なお店。前に山登りしに来た時に辛くてウマいカレーを沢山食べて癖になってたので、かねてより再訪のチャンスを伺ってた。結果・・・食べ過ぎてお腹パンパンになりました・・・。ヒルクライムレースの前日に来るお店じゃなかったです。反省。

宿に戻って風呂に入り、明日の支度をして10時前に就寝。

**

レース日の日曜日は4:30に起床。アップやらない組の自分はまったりワールドカップを見ながら朝食を摂ったりして準備。宿を出るところで当日入りのタマキさんと合流に成功。ほとんど寝ないで車で来たらしい・・・。

自分のコンディションは、というとMt.富士が終わって以来アイス解禁&食餌制限なしの生活が続いていたので体重は高値安定。レースが続いてたのでトレーニングとの両立が難しく、全体的にオーバートレーニング気味で疲れを抜くタイミングを失い続けた状態でここ2,3週間きてしまっていた感じ。パワー値の計算からすると、そこそこの走りでも入賞ラインには引っかかるかなーと思ってたのでコンディショニングも適当で、金曜日も30分くらいそれなりの負荷をかける練習をしてしまってた。

小雨のパラつく中会場まで自走し、荷物を預けてレースに備える。
機材はいつものExtreme-Power+FFWD F2R。上の気温が14度(16度だったかな?)とのアナウンスだったので、ウェアーも半袖ジャージ+ショーツ。

**

一緒の組のスタートのKOHさんはこれまでのレースで実力を発揮することに失敗し続けていたので、今回はアップもしっかりやって気合い十分。

最前列からスタートすると、1人が飛び出していくのでガシガシ踏んで追走。後ろの集団はじわじわ来る。走り出してからシューズのバックルを締め忘れていたことに気づいたので、カチカチ締める。緊張感ないなー。右折して温泉街を抜けて激坂がはじまると、元気な人たちがガンガン行く。自分は・・・というと、斜度が出始めたところで足が重くて踏めずついて行ける気がしない。三宅島の時と同じような感じ。今日は勝負に絡める足じゃないな・・・と早々に諦めモード。

苦しい状態でシッティングを続けていると、後ろにKOHさんがついてる。あとで聞いたら「やまけいさんのペーシングを信じてた」とのことだったらしいのだけど、「今日は全然駄目なんで先行って」と前に行ってもらう。この時点で同じ組の中で7,8番手くらい。一番厳しい激坂区間を抜けて、湖に向かっていく途中でKOHさんが視界から消える。ダンシングも混ぜながらペースを落とさないように頑張って湖の脇の平地へ。489番さんがよいペースだったので後ろについてしばらく休み、「引きますよ」と声をかけて前を引く。ヒヤヒヤしながら90度コーナーをスピードをのせたままをクリアし、登りに差し掛かると平地で追い抜いた483番さんがついてきた。

ここからの登りは、クライマータイプの483番さんのペースにあわせる形で淡々走る。斜度が厳しくなると彼が前に出て、斜度が緩むと自分が前に出て・・・という感じ。激戦区の30代カテゴリーを制したコオロギさんが快調なペースで追い抜いていく。平坦&下りのはじまる最後のチェックポイントの2,3km手前で、同じ組のエキノコックスジャージの人が後方から登場。まだ足が余ってるらしくてガシガシいくので、それについていった483番さんとはお別れ。

チェックポイント周辺で後ろの組のdiosジャージの人がパスしたので、斜度の緩いところで前を引いたりしながら気合いでついていく・・・と思ったけど、斜度が厳しくなったところであっさり千切れる。稜線に出ると霧が出ていたのでサングラスを外し、平坦&下りは根性で踏んでペースアップ。追い抜いていく人がみな足を止めている中、必死でペダルを踏み続ける自分。下りでdiosジャージの人をパスし、緩やかな登りに切り替わるところで483番さんに再合流。エキノコックスジャージの人からは離れてしまったみたい。ゴールに向けて斜度があがるところではdissさんと483番さんがグイグイいくのについていけず、淡々と走りってからラスト300mをダッシュしてゴール。

21.5km/74:24/166bpm/80rpm

**

ゴールすると、会心の笑みを浮かべたKOHさんがいたのでお喋り。同じ組で2着とのことなので、入賞は間違いなさそう。喋っているとpmaさんが凄い勢いでゴールに飛び込んできたものの、タイムは不明。続々と知り合いがゴールして来る中、ションボリ気分で荷物をピックアップして補給を摂る。レース中はほとんど止んでいた雨がまた降り出したので、早々と下山。

下山して豚汁を食べつつ結果を見ると、なんと自分が入賞していることに気づく。なんという悪運・・・。KOHさんは4位。別の組だった3位とは2秒差だったので凄く惜しい。BearBellメンバー内では、1:10の好タイムだったpmaさんが一等賞。激戦区の30代カテゴリーでも7位に入る健闘っぷり。タマキさんとダジャさんも自分と同じくらいのタイムだったものの、層の厚い30代カテゴリーでは入賞に絡めず・・・。ヤマさんは直前になって替えたギアが不調で、目の前でハイサイド落車を目撃したり、と激しいレースだったみたい。

一旦宿に戻って温泉に入り、会場に戻って表彰式。来年からは激戦区カテゴリーなので、今日のような走りではここには立てませんな・・・。そもそも、ヒルクライマーとしての能力に限界を感じつつある今日この頃。ロードレースとの両立は難しそうなので、来年はある程度どっちかに傾けて活動することになりそう。

もう一泊して乗鞍の試走をするBearBellメンバーに別れを告げ、松本駅まで自走して、ちょうどいいタイミングのあずさを捕まえて帰宅した。

2010年06月29日

三歩進んで

Mt.富士HCが終わって以来、不調が続いている状態。

レースとトレーニングを両立するためにトレーニング量は落とさないようにしていて、さらにロードレースに対応するための高強度練をいれているので、完全に疲れを抜くタイミングを失っているのが原因の模様。

三宅島のレース前日(島2周してた日)から違和感の出ていた左太もも(大腿四頭筋)の張りがまだ残っていて、ひょっとすると軽い肉離れの可能性もあるのでちょっと心配。

・・・ってなわけで、足が完治するまで自転車活動はしばらく回復モード。
奥多摩のヒルクライムは仲間の応援で遊びに行くつもり(あくまでレースをしにいく意識は持たない)にして、JCRC@群馬くらいでそこそこ走れるようになっていればよいかな。遅くとも鳥海山あたりから復活して、8月の乗鞍、9月の秩父宮杯に向けてまたコンディションを上げていくイメージ。

"The Bible"曰く、「1年で狙うレースは1つか2つに絞れ」ってことなので、Mt.富士HCのあとにもっと意識的にコンディションを落としてしまってもよかったかも。まぁ、まだ遅くないのでもう1つのピークを持ってこれるように・・・あえて・・・・・・寝るっ!

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