WKO+にある Performance Management Chart っていまひとつ見方が分かっていなかったのだけど、よい記事を見つけたのでメモ。
Managing Your Training Stress Balance
TSS、TSB、CTL、ATLといった用語に関する解説はTarmacさんとこで一通り紹介されてるのでそちらをどうぞ。
肝心な部分を訳してみると・・・
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WKO+のパフォーマンスマネージメントチャートは、謎に包まれた運動生理学を数値化することで、短期のトレーニング計画を作る上での有力な情報源となります。特に効果的な利用方法として、トレーニングによるストレス・バランスをコントロールすることにより、あなたのピークパフォーマンスを狙ったレースにもってくることができます。ストレス・バランスを管理するためには、以下の項目を満たすように意識しましょう。1. TSBがレース日に小さな正の値(+5前後)であること。多くの選手はTSBが小さな正の値の時によいパフォーマンスを発揮する。
2. CTLがレース日の2-3週間前に最大値に達していること。CTLはあなたのフィットネスレベルを表すので、レースに向けて最大化するのが望ましいのと同時に、レース日に疲れを残さないように然るべきテーパリングをするための日数も必要になる。
3. ピークに向けたトレーニングをはじめてから、CTLが2週間連続で減少しないように意識すること。CTLの減少はフィットネスレベルの低下を示す。休養のためにCTLが微減することは大きな問題ではないが、2週間連続でCTLが落ちるようであれば、それは休養状態を越えてサボっている状態であると考えられる。
4. CTLが5TSS/week を越えて増加しないこと。5TSS/week を越えるトレーニング量の増加はパフォーマンスの低下、または怪我に繋がることが多い。
5. 10日に1回以上のペースでTSBが-20未満に落ちないこと。-20未満のTSBは、トレーニングでのパフォーマンス低下に繋がる状態を表すので、エンデュランスアスリートは頻繁にその状態に陥ることは避けねばならない。
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・・・ってな感じ。
以上の議論はパワーメーターとTraining Peaks WKO+の利用を前提にしたものだけど、Mac/UNIX向けのWKO+クローンであるところのGolden CheetahでもTSSと同等の値(Bike Score)を利用してほぼ同じことができる。
TSS -> Bike Score
ATL -> STS (Long Term Stress)
CTL -> LTS (Long Term Stress)
TSB -> SB (Stress Balance)
と読みかえればOK。
で、自分のトレーニング履歴を改めてみてみると
- 12月から2010年向けのトレーニングを開始
- 年末年始〜2月いっぱいまではパワーメーターのついてないTIME号でもトレーニングしてたので、Bike Scoreが算出されてないログが多い(のでTSBが正の値にいきがち)
- ゴールデンウィークの1週間前にまとまったレストウィークを取った影響でTSBが大きく正の値に振れた
- それからまたトレーニングし続けて、Mt.富士HCの直前になってから少しレストを入れてTSBを微かに正の値に持ってくることができた(レース日のTSBは8.9)
・・・といったあたりが分かる。
もちろん、数値で表現されること以外にも日常生活のあれこれで体への負担は大きく変動するので、TSBやCTLの変動だけを頼りにトレーニング計画を練るのは危険。それでも、ある程度正しいFTP値が設定されていて、継続的にトレーニングを続けているのであれば、Performance Management Chartはなかなか有益な情報を提供してくれるのではないか・・・、という感触はつかむことができた。
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詳しく勉強したい人はTraining and Racing with a Power Meterを読むとよいです。
コメント (2)
とても有益な情報ありがとうございます。
最近WKO+導入しましたが、なかなか使いこなせていません。
特にこのTSB,ATL,CTLのあたりが。
Allen&Cogganの本はだいたい目を通したのですが、ここまで詳しい解説はなかったような?
投稿者: MIK | 2010年06月10日 12:35
日時: 2010年06月10日 12:35
> MIKさん
WKO+はとっつきにくいところもありますが、細かいところの作りこみがしっかりしていて、使えば使うほどよさが分かるソフトだと思います。
Coggan本にもTSB/CTL等の解説はありますが、上の記事ほど具体的ではなかったはず。最新版だともう少し踏み込んでいるのでしょうかねぇ。
投稿者: yama-kei | 2010年06月10日 19:07
日時: 2010年06月10日 19:07