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Mt. 富士ヒルクライム 2010

昨年に引き続き、Mt. 富士ヒルクライムに参加。

結果は1:06:22で、男子30-34カテゴリー8位。
メジャーヒルクライム大会で入賞という目標を達成。

昨年のタイムが1:10だったので、パワーアップしてる分1:08は切れるつもりで挑んだのだけど、1:06出せたのは期待以上。どうやらこのコースとは相性がよいらしい。昨年の入賞ラインが1:08で、今年は1:07くらいかなーと思ったら一気に1:06まで縮んだ・・・。来年は1:05出せないと入賞できないのか・・・なんてセコいことは考えずにゴールドを目指して頑張ろう。

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[レースまで編]

前日の土曜日は、レース会場から自転車で15分くらいのところにあるKOHさんの会社の別荘に泊めてもらえる・・・ということで、いつも一緒に走ってるBearBellのメンバー6名で大挙して押し掛けさせていただいた。

土曜日は昼前にKOHさんに車でピックアップしてもらい、富士吉田へ移動。会場で受付を済ませて、BearBellメンバーと合流。ブースを冷やかしたり、こーぢさん@シクロパビリオンのヒルクライム講座を楽しく聞かせてもらったりしてから今晩の宿に荷物を置き、夕飯&風呂へ。

夕飯は前に試走に来たときも行った小作・河口湖店。みんなが興味津々だった「小豆ほうとう」を7人で2つデザート代わりに頼んだのだけど・・・これは重い。お汁粉にほうとうをぶちこんだもので、お汁粉は普通に美味しいけど甘くてたくさんは食べれないし、ほうとうはスタッフィーなので普通にほうとうを食べた後にお腹に収めるのは辛いものがある・・・。

お風呂は河口湖近くの温泉「天水」へ。ここはそこそこ安くて、施設もきれいで、混んでなくて、悪くない施設。タマキさんが謎のストレッチをしていたので激写。宿に帰って明日の準備をしていたら就寝は10時頃になってしまった。

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日曜日の朝はアップしたい組が3:30くらいからゴソゴソ起き始める。少しでもエクストラで寝たい自分は無視して寝続ける・・・と思ったけど、目が覚めたので3:40に起床。みな黙々と朝ご飯を食べてローラーでアップ。アップまじめにやらない派の自分は紅茶を飲んだりしてまったり。軽く別荘地内のアップダウンを5分くらい走ろう・・・と思ったものの、ケイデンスが拾えない症状が出てたいして走れず。

5:25くらいに宿を出て、5:40くらいに会場着。
荷物を預けて、3000番台メンバーは一緒に並ぶ。
早朝は気温が低くてガスってたので気温がどうなるか分からなかったものの、少しずつ太陽が出てきたので今日は暑いだろうと考えて完全な夏装備。

チャンピオンクラスのレース中継(なぜかカクカク)を観てからスタートに備える・・・。結局、ケイデンスセンサーは混信してしまったのかデータが拾えずそのまま。

[レース編]

足並みが揃ってることが分かってるBearBellメンバーと一緒なので、うまく協調体制を築けるとよいなーと思いつつスタート。

計測開始地点までは、比較的まったり。後ろを確認すると、ほぼみんなついてきている。「開始地点からギュッと上げますよ」と宣言して交差点を曲がり、「ガツッ」と上げて開始地点を超えて、アウターのまま踏み続けて料金所をパス。結構踏んでるけど心拍数は171bpmくらいで余裕あり。後ろのBearBellメンバーはすぐに離れてしまったようだ・・・。

1合目までの区間はクルクル回して落ち着いたペースにして、足のあいそうな人を探す。こーぢさんがリクエストのリクエストをしていたので「第九!!」とリクエストをかけて、しばらく一緒に口ずさんでからお礼をして前へ。しばらく行くと、よいペースで走っている3219番さんに引っ張られる形でダジャさんが上がってきた。pmaさんも一緒なので、後ろについていく。KOHさんのビデオを見た限りだとKOHさんもこのすぐ後ろにいたみたい。

3219番さんのすぐ後ろがあいたのでくっつかせてもらい、そのままよいペースでスイスイいく。斜度のあるところでまったりして平地で上げる走りが徹底できているなーと思っていると、案の定Powertapユーザー。ダジャさん、pmaさんはしばらく行ったら離れてしまったようだ。2合目の手前あたりでピンクジャージの3028番さんも似たようなペースで走っていることに気づいたので、3219番さんに「3028番さんと一緒にいきましょう」的なことを言って前を引き、集団形成のきっかけを作る。

しばらくするとこのあたりのメンバーを核にして5,6人の集団ができたので、集団のケツについて緩斜面をクリアーしていく。序盤はある程度意図的にあげて、中盤の緩斜面は集団についていけばペースダウンしないだろーという作戦。心拍数は166-168bpmまで落ちる。途中、集団14,5人になった時にペースが下がり過ぎていて、「誰かがペースアップして中切れしそうな雰囲気」を感じ取ったのでダンシングで上がって5人目くらいについたら案の定ペースが上がり、次の1kmくらいで中切れが起きて集団が6,7人に縮小。

途中、3028番さんがダンシングで飛び出したのをブリッジしたり、「回しましょー」とか声をかけて集団を守るように動いて、あっという間に20km地点をパス。平坦区間の手前は斜度が上がるので、ここで集団の核となっていたメンバーが抜け出す形でペースがあがる。「ここが我慢のしどころ」と気合いでついていき、平坦区間に入る。ここのペースアップが今日一番キツかった。一杯一杯だったので「回しましょー」と言う気にはなれず、4番手でしばらく休憩。ローテが回り始めたので自分の番を済ませる・・・と、やっぱり引いてるのは4人だけ。

そのまま最後の「ギュギュッ」と登る区間に差し掛かるので、「トンネルを超えるまでは我慢」と飛び出していくメンバー達は無視してクルクル。我慢できなくなったので、トンネルの途中からダンシングに切り替えて、ラストは思いっきりもがいてゴール。結局、2合目の手前から一緒に走ってきた4人組とずぅーっと最後まで一緒だった。

1:16:22/171bpm ・・・パワー/ケイデンスはなし(悲)

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Edge 500の操作を間違えて、LAPボタンを押し忘れていたものと勘違いしていてゴール後もタイムは分からず・・・。1時間8分は切れただろと思って下山パトロール隊の受付を済ませたりしてゴール地点に帰ると、BearBellメンバーから「1:06、8位入賞」と教えてもらう。

軽快な走りをしていたpmaさんが1:07、最後にダジャさんにさされたKOHさんは1:08。ここのところ連続してヒルクライムで入賞に絡んでたタマキさんは不調で1:13。レースは苦手(?)の雨蛙さんも1:13。今年になってからニョキニョキ強くなってる空次郎さんが1:12と雨蛙さんに下克上(?)。・・・ってわけで、BearBellメンバーでトップタイムだったのが個人的には嬉しい成果。

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今大会から導入された下山パトロール隊に応募したら採用されてしまったので、下りは集団に紛れ込んで危ない人がいないかチェック。「30-40kphで走れ」とのことだけど、ここの下りでその速度域に押さえようとするのは逆に危険なのでは・・・と思う。

ゆっくり下りながら周りの人を観察していて思ったのは・・・、

- 二人組でお喋りしながらゆっくり下ってて道を塞いでたりすると、速度差がありすぎてパスしようとして反対車線に出ざるを得なくなる状況あり。これはお喋りしてる人にお願いして道を空けてもらうのが吉。

- ゆっくり下ってて道の右側あたりにいる人も同じ。必要以上にブレーキをかけ続けてゆっくり下るのは苦痛なので、抜きたくなる人の気持ちもよく分かる。我慢できずに反対車線に出るのもよくないけど、こういう場合も道を空けてもらうのが正解。

- たまに速度コントロールができてなくて危なっかしい人がいるけど、不必要にスピードを出してかっとんで行く人は稀。

ヒルクライムの下りで「何か」が起きるのは、根本的に下れない人がいることと、下りの速度差があることが根本的な原因だというのが個人的な印象。「普通に下れる人」と「下りが苦手な人」に分けて下山グループを組織すればよりスムーズかつ安全に下れるのではないかと思った。自己申告性でうまくいくかどうかは分かりませんが・・・。

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下山後は表彰式でメダル&賞品をもらい、宿に戻ってバーベキュー。
いつものパターンでアタックがかかったり・・・ということにはならず、終始まったりペースで肉を楽しむ。締めに焼きそば作って終了。久しぶりに肉を食べたけど・・・運動の後の肉はうまいですな。

片付けしてから解散。
再びKOHさんカーに乗せてもらい、御殿場から東名で帰宅・・・と思ったら事故渋滞に巻き込まれてしまい、遅めの帰宅。KOHさんに家まで送ってもらい、近所で薬膳カレーを食べて遅めの夕食。

長くて、楽しくて、充実した週末だった・・・。

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今回もいつものヒルクライム装備。
Extreme-Power + FFWD F2R 190 ceramic。
だいたい6.3kgくらい。


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コメント (12)

ヤマ:

お疲れさまでした&おめでとうございます!

下りの件に関しては、昨年あったコーンを取り除いたのでそれは安全面ではむしろベターではないかと思いました。
去年は前走者の影に隠れたコーンに突っ込んでこけた方がおられたようですので。今年もガードレール超えの女性がいたみたいですけど。。

しかしアップも大してせずにいきなりそれだけ上げて行けるのは耐乳酸性が高いのでしょうか?
日ごろの練習の成果か、山登りの低酸素トレーニングが効いているのか。。。すごいですね~。

それにしてもヒルクライムのトップクラスはどんどんレベルが上がってますね。
みんな仕事もあるのにスゴイ。

ken:

お疲れ様でした。 入賞おめでとうございます。

下りで「下れる人」と「ニガテな人」を分けるというのは僕も良いアイディアだと思います。 昨日下って思ったのは、速度の遅い人ほど危険ということです。 ブレーキかけっぱなしだと握力も続かなくなりますし、(慣れの問題でしょうが)ライン取りがめちゃくちゃだったり右に寄って走ってたり。 飛ばせる人はコーナーできちっと減速もできる人が多いはずなので、スピードを出すと危険、というのは正直的外れな感じはしますね。 速度差が危険、これは高速道路とかでも一緒ですね。

いっそ、今中さんとか竹谷さんあたりに5合目で「ダウンヒル講習会」的なものを開いてもらったら良いんじゃないかなーと思います。 下れる人は適当に先に下ってもらって、苦手な人は講習会を受けてから下ってもらう、みたいな。 前日にヒルクライム講習会も有るんですからねぇ。

yama-kei:

> ヤマさん
ありがとうございます!
コーン・・・確かに去年は危険でしたね。

アップいる・いらないは、体質的なものなのだと思います。
練習とかそういうのは関係なしに、普通の時から筋肉がガシガシ燃えるモードになっているタイプなのかなーと思っています。氷河時代に生まれてたら餓死するタイプです。たぶん。

> kenさん
ありがとうございます。
kenさんも、予定通りタイムアップされてたようで、おめでとうございます。
相変わらず冷静に走ってるなーと感心してます。

下りは・・・こーぢさんの「5分速くなる」講座では紹介されてました。何よりもまず「止まる技術」「曲がる技術」の基礎ができてないと怖いんだろうなーと思います。座学よりも実際に一緒に走ってあげられればよいのでしょうけど・・・うーむ。

おめでとうございます×3!
初っ端のサクサクサクサクッーー!は、意表をつかれて!?!???○☆×△◎!&$%"$'☆でした。
すべて作戦のウチかと思いかえせば、五里霧中は自分だけ!?、と安直な姿勢で挑んだことを深く反省しております。
次は負けないぞっ!!と鍛えてお待ちしております。

DHの件はとくに言えた義理ではないので耳が痛いのですが、正直前方にP車が見えているのに団子になってトロトロ+キープライトする人、そのさらに右からわざわざ混んでいる前方へ突っ込む人、後方から見ていてちょっとおっかなかったです。
君子危うきに近寄らず、桑原桑原。ジグザグ斜行でウマイ俺ヘヘン♪、周りが避けてくれていることに気づいてくださいなっ、と。
HCの下りはこんなことが起こりがちですね。傍で見ていてもイイ気分がしません。
得意な人か下手な人の分別は、悩ましいです。私は下手な人の部類に行くのでしょうが、それはそれで怖いなあ・・・(汗
長文失礼しました。

ba-mos:

入賞おめでとうございます。
全ては織り込み済みだったように感じました。
さすが、エース。

来年は
LEGONで一番速い人
になってください。
あの人を抜きつつ、あの人やあの人を抑えて。

タマキひろし:

はええええー!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚

と思ったら、もう見えなくなってましたorz
さすが熊さんのエース!
表富士でやまけいさんに先着できたことを一生自慢します!

KOH:

お疲れ様でしたー!
TKさんのブログを読んで・・・またレース後のやまけいさんのアドバイスを
聞いて高出力を維持せずに集団についていく術みたいなのが見えてきました。
自分に足りないものを重点的にトレーニングして行こうと思います~。
一度くらいやまけいさんの前でゴールしたいな~。

yama-kei:

>雨蛙さん
うーーん、はじめのあれは作戦ってわけじゃないんですよねー。
TTのスタートラインは速度乗せた方が得だろうと考えたのと、心拍数のマージンがある時にガツっと上げるのが自分の走り方なので・・・。

ヒルクライムの下りは主催者側からしても悩ましい問題だと思います。
冷静に考えると、「下れる人」「苦手な人」で分けると「苦手な人」グループにコントロール力のない人が集まってさらに危険になるような気もしますね・・・。

> ba-mosさん
うーん・・・、「あの人」をやっつけるのは難しそうです。
富士HCの場合、徹底的にマークしてくっついていって・・・ということが比較的やりやすいコースだと思うので、来年調子がよい人が分かってたらそういう作戦もありかも。

> タマキさん
今回は不調だったようで、絡めなくて残念です。
あの体重・体脂肪であれだけ登れるタマキさんは自分にとって脅威です。どうぞ今後とも人付き合いを優先して、アルコール摂取に勤しむ方向でひとつ(笑)。

nao:

レースお疲れ様です。
そして入賞おめでとうございます!

メジャーレースでの入賞は流石ですね。
ロードレースだけでなく、ヒルクライムでも差をつけられた感じがしますw

美ヶ原に向けていい刺激を頂きました。
これ以上差をつけられないように頑張りますよ!

yama-kei:

> naoさん
ありがとうございます!
Mt.富士HCで入賞するのはひとつの目標だったので、かなりうれしいです。

少ないトレーニング量できちんと速くなっているnaoさんには見習うところが多いです。埼玉TTでは負けてますし、またレースで絡んだら似たようなポジションで走ることになる予感がしています。

首を洗って楽しみにしています。

遅くなりましたが、おめでとうございます!

いいなぁ、入賞…(^-^)
メジャー大会は格が違いますね。
ずっと、自慢できそうです。
でもきっとこれだけじゃ満足できないだろうから、来年はもっと上を目指して一緒に強くなっていきましょう!

表彰式でいい位置にいたんだから、絹代さんとハグハグすればよかったのに(笑)

yama-kei:

> ダジャさん
メジャー大会って、TOJも十分メジャーではないですか。
それにしてもMt.富士ヒルクライムのレベルの上がり方は異常ですね。
ダジャさんもKOHさんも昨年だったら入賞できてるタイムなのに・・・。
来年もみんなでバトルor協調して(どっちだろ?)、表彰台を目指していきましょう!

ハグハグは・・・優勝してインタビュー受けた時にとっておきます。

> KOHさん
ビデオ見た限りだと、誰かのうしろにがっつりつくのに失敗している印象を受けました。特に周りに人が多い序盤はちょっとでも間があいてると誰かが割り込んできたりするので、狙った獲物にはもっと執拗にくっついてしまってよいと思います。ついていく時は死ぬ気でつく!

あと、1人の強い人についていくだけだと実力差を隠すマージンがありませんが、複数人でいけば周りの人を緩衝材として使えるので、足の揃ってるメンバーはできるだけ大事にしたほうがよいです。

KOHさんが来年に向けてさらにパワーアップして、このあたりのセコいテクニックをマスターする・・・となると勝てるのは今のうちかも。今のうちに偉そうなことを言わせて下さいね(笑)。

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2010年06月06日 23:56に投稿されたエントリーのページです。

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