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Mt. 富士ヒルクライム・メモ

レースに関するあれこれを忘れないうちにメモ。

- 準備
今年はロードレースメインで闘うつもりだったので、冬場は主にエンデュランス能力を鍛えることに専念。3月くらいから負荷をかけ始めて、4月に入ってから本格的に山登りを意識するようにして、ひとつめのピークをMt.富士HCに持ってくることを意識。

・・・で、今になって考えると、今年のひとつめのピークは4/29に白石峠でベストタイム&FTP値更新した時だったみたい。レストウィークでしっかり休んだあとだったので、明らかに調子がよかった。その後は身体をいじめ続けてしまい、完全に疲労を取ることはできなかったかな、という印象。

5月に入ってからは椿ラインや松姫峠で1時間負荷をかけ続ける練習をこなすと同時に、週1回のソリア練習をかかさずやるようにした。ソリア練はロードレースを意識したものだけど、高い強度への順応力がつくのでヒルクライムでもけっこう効果があると思う。

- 機材
ギアは50/34に12-25。ノーマル(53/39)でも問題なかったけど、クルクル回して足をセーブしたほうがよさそうだったのでコンパクトのまま。15-25あたりでクロースにするのもありかなーと思ったのだけど、あえて慣れてるギアを採用。

ホイールは昨年から使ってるヒルクライム用のFFWD F2R。今のところヒルクラ専用なので、タイヤも超軽量のVittoria Crono Evo-CS。淡々と登ってる時はそこまでありがたさを感じにくいけど、ギュギュッと加速する時にリム&タイヤの軽さの恩恵を感じた。

- 補給
前日午後から意識的に水分摂取につとめて、朝もマグカップの紅茶2杯。
500mlのボトルに水を350mlくらい入れてスタート。途中で乾いた口を潤すためだけに飲んだだけで、半分以上余った。去年くらいの暑さだったら400mlくらい欲しいけど(去年は途中で体にかけた)、今回の気温だと100mlくらいでも問題なかった。

- 睡眠
10時就寝で3:30起きなので6時間寝れてない。たっぷり寝ないとパフォーマンスが出ないと思ってたけど、今回はそのジンクス(?)を打ち破れたみたい。・・・とはいえ、しっかり寝たほうが調子いいのは間違いない。

- 体重
2,3週間前から減量を意識してコンスタントに58kg台に乗ってはいたのだけど、今回はレース前日にほうとうを腹一杯食べたので、恐らく起床体重は59kg越え。今年はロードレースで闘うために筋肉をつけているので、ヒルクライムヒルクライムしたコースではそこまで闘えないなー思った。

- アップ
自分はアップしなくてもすぐにアゲられる人なので、ちゃんとしたアップはせず。15分の自走で会場に向かう途中の坂を使って、何回か心拍数を170bpm+に上げて終了。

- 走り方
2-4合目の緩斜面でペースを落とさないために足の揃ったグループに乗りたかったので、序盤強めに入ってついてきた人or抜かして行く人と一緒に行くことを心がけた。よいペースの人の走りを観察して、イケてそうだったら協調体制を作る意思があることを伝えるor見せて、「みんなで行きましょうね」という雰囲気を醸成。

足の揃ったグループに乗って緩斜面に入ってしまえば、よほどのペースで引かれない限り千切れない自信があったので、多少ペースがゆるくなっても我慢して休憩モード。中切れしたら繋いで、ペースが落ち過ぎたら前出てペースアップして・・・という感じ。マージンを残した状態で走れると、集団を守る動きをする余裕が生まれるので、牧羊犬になったつもりで頑張った。

ちなみに、集団に貢献できないメンバーが多くなりすぎると、中切れリスクが増えたりペースが落ちたりするので、「創造的な破壊」もたまには必要。

- ポジション
80%は上ハンドルでリラックスしたフォームでシッティング。
10%はちょっと負荷があがったり、詰まった集団で走ってる時のブラケットポジション。
5%は休憩用orペースアップ用のダンシング。
残りは緩い斜面や平坦で速度が乗った時のための下ハンポジション。

上ハンでのシッティングがメインだけど、強度が上がったら前乗り、落ちたら後ろ乗り・・・と意識的に使い分けて走ってた。なんといっても距離が長いので、大きな筋肉を使うことと、色んな筋肉を使うことを意識。

- 向き・不向き
純粋なヒルクライムというよりは、絶対的なパワー&持久力のほうが大事なコースだと思う。序盤は斜度がコロコロ変わるのでペーシング能力も大事。3-4%の緩斜面はそこそこ速度も乗るし淡々と踏まなきゃいけないので、完全な個人TTモードよりも足の揃ったメンバーと一緒の方が速く走れる印象。少なくとも自分の場合。

そして、集団で走って行く時に必要なのはFTP付近で淡々と走る能力ではなくて、FTPより少し低い出力でセーブしつつ、必要なところでググッとあげたりして集団に貢献する能力。そして回復力。そういう意味では、Mt. 富士HCは少しだけロードレースっぽいヒルクライムと言うことができるのではないかと思う。

- BearBell
自転車乗り向けSNS「LEGON」で知り合って、一緒に走ってるうちに自然と結成されたチーム。「速くなりたい」気持ちと「自転車で楽しむ」姿勢がメンバー間で共有されているので、サイクリングのつもりでも「千切り愛」になるのが基本。

発足時は「チーム☆峠の熊さん」という仮称で、この名前の由来は面白いのでまたいつか書く予定。今回はチームメンバーが表彰台に登った時は着用を義務づけられている(ウソ)熊よけの鈴を忘れてしまったので、タマキひろしさん&雨蛙さんに借りて表彰台にのってみた。

主に東京西部・神奈川方面で練習しているので、「一緒に走ってみたい!」という奇特な方がいらっしゃいましたら一声ください。

- その後
去年は6月末に旅行に出てしまってMt.富士HCが最初で最後のピークになってしまったけど、今年のシーズンはまだまだ始まったばかり。ヒルクライム大会でもベストを尽くすと同時に、もっとロードレースで経験を積んで、展開を作って勝てるレーサーになるのが目標・・・かな。

やはり自分は一定負荷で淡々と走るのが苦手で、見通しのよい小集団の中でちょこまかやるのが得意なのだと思った。何回も書いてるけど、目指すタイプの選手はベッティーニ。


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コメント (2)

よっしー@走ってコロコロ:

出遅れてしまいましたが、入賞おめでとうございました!
安定していい結果が出ているようで、来年…と思っていましたが、今年も十分いけちゃいそうですね。
これからの活躍を期待しています。

yama-kei:

> よっしーさん
ありがとうございます!
Mt.富士ヒルクライムでの入賞はひとつの目標だったので嬉しい限りです。チャンピオンクラスも一般クラスも毎年レベルが上がってますね。スーパーサイヤ人の中でもTop10に入れるよっしーさんはやっぱり強いです・・・。

精進して上を目指そうと思います。

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2010年06月07日 17:44に投稿されたエントリーのページです。

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