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2009年01月 アーカイブ

2009年01月03日

Extreme Power シェイクダウン

年始に組み上げたExtreme-Power号が走れる状態になったので、様子見のために軽く走行。

フレームから全部自分で組み上げた自転車なので、走り出しは慎重にブレーキとハンドリングの感触をチェック。根本的に自分を信頼してないので、こういうチェックは大事。

ブレーキング、ハンドリング、ギアシフト共に問題なさそうなので、駒沢通り~六本木通りで皇居まで・・・と思ったら途中で右腰の擦り傷(沖縄で滑ったときのやつ(まだ治ってない))のバンドエイドがはがれて痛くなってきたので、六本木あたりで引き返して帰宅。

恵比寿~六本木通りの間にアップダウンがあるのでそこで色々試して見た限りだと、とにかく「走りが軽い」というのが第一印象。自転車の存在を忘れてしまうかのような感覚なのだけど、ガシガシ踏めばビシビシ加速してくれる。Master X-Lightの加速感が「グイ~ン、グイ~ン」だとすると、Extreme-Powerの加速感は「ブイッ、ブイッ」という感じ(分かりにくい)。

そのほか気づいたこと・感じたことを列挙すると・・・

- Fulcrum Racing 3は気持ちよく回ってくれるので好印象。
- 7900 Duraのクランク&BBの回転は大変スムースでよろしい。
- 7900 Duraのブレーキングは途中から「ググッ」と効く感じがして少し怖い。後輪が簡単にロックできるほどの剛性は変わらず。
- 7900 Duraのシフティングは大変快適。特にフロント側のインスタントな変速はヤバい。

ポジションは、ほぼ同じジオメトリのMaster X-Lightと同じになるようにセッティングしたので違和感もなくてよい感じ。7900 DuraのSTIレバーは、08までのエルゴレバーに比べて1cmくらい握るポジションが前に出る印象なので、このあたりを吸収していく必要はありそう。あと、EASTON EC90 Carbonのオフセットが強いので、サドルを前側にセッティングしないといけないのが惜しい。これは単純に見た目の問題。

あと、ASPIDE FXをほぼ平行にセットしていたのだけど、そのままペダリングしているといつの間にか尻が前方に移動してしまう。よく滑るサドルだし、平行のままだと駄目らしいと諦めて少しだけ前上がりにしたところ、なかなかよい感じになった。

下ハンを握った感触も上々なので、しばらくはこのセッティングのままで微調整を加えていくことになりそう。

発注~(海外通販ゆえの苦労)~到着~組み付けまでの過程は既に日記に書いてあるのだけど、まだまとまってないので記事にはできない状態。
近日中にまとめる予定なので乞うご期待。

2009年01月04日

Extreme Power号 海外購入顛末記 購入~到着まで

2009年・年始に組み上がったExtreme Power号の、購入から到着までをまとめてみる。
前置きが長いので、肝心の購入記録を読みたい人は前半はスキップでお願いします。

購入元はイギリスのTotal Cycling。2007年モデルのSTITカラーで、サイズは52cmのホリゾンタル。ほぼ同ジオメトリのMaster X-Lightに乗っていたので、サイズ選びに迷うことはなかった。Master X-Lightとの違いはヘッドチューブの長さ。Extreme-Powerのチューブは馬鹿みたいに太いので、ホリゾンタルサイズも52cmからしか選べない。(Master X-Lightは49cmから)

2008/2009モデルのExtreme PowerにはCarbon 75フォークがついてくるのだけど、2007年モデルのExtreme-PowerにはC-40/C-50時代に名声を築いたStar Carbon Forkがついてくる。

STITカラーは2007年にのみ存在していたイタリア国旗をあしらった派手派手カラー。日本ではExtreme-Powerだけの特別カラーとして提供されていて、Extreme-Power Italyとかいう名前で完成車モデルがラインナップされていた記憶がある。フレーム購入だと、アップチャージが必要だったはず。

2008年モデルでは、ST01とST02という二つのカラスキームにSTITカラーのエッセンス(白と黒をベースにイタリア国旗)が二分されているのだけど、普通に考えるとST01/ST02のほうが落ち着いていて「よい色」だと思う。でも、個人的にはSTITのコテコテ感は大好き。ダウンチューブの白いところがあざとい印象を与えてしまうような気がするけど、善かれ悪しかれ「これぞコルナゴ」ということができるカラースキームだと思う。

2007年年始に入手したMaster X-Light号は「100kmを楽に楽しく走りたい」というモチベーションで購入したものなので、とにかく「愛せる」自転車という立ち位置だし、クロスバイクを手放して入手したTIME VX Elite(中古)はあくまで自分の中では街乗り自転車。“ヒルクライムやロードレース、そしてそれに向けて本格的に走り込むための「レース用自転車」は自分の中では初めて”というアクロバティックな理論で購入に到った。

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前置きおしまい。

オーダーを入れたのは12/1。
ポンドが140円台に落ちていた上に、さらにポンドが下がりそうな気配を感じたので(クレジットカードの海外利用の決済にはタイムラグがあるので「落ち始めた」くらいに発注するのが吉だと思う)、2007年モデルで安くなっていたExtreme Powerを発注。ついでだったので、Extreme Powerで使うためのパーツ類も一緒にオーダー。具体的には、

COLNAGO カーボンシートポスト
COLNAGO ヘッドセット (1 1/8インチ)
3T Ergosum Pro ハンドルバー(40cm(c-c))
3T ARX Team ステム (110mm)
Fulcrum Racing 3 (Shimano 8-10速用)

といったあたり。
発注を入れた2日後に「すまん、Racing 3は準備できない」という返答が来て、その確認メールを書いたついでに「もし3Tのステムが73度じゃなかったらキャンセルで頼む」とお願いしておいた。

その後、ドキドキ・ワクワクしながら待っていると、発注後5日目に「クレジットカードのセキュリティーチェックに引っかかったからカード会社に問い合わせてくれ」とのメール。早速カード会社に連絡すると「海外での高額商品の連続購入にはセキュリティーチェックが働く」との回答で、どうやら数週間前にFFWDのホイールを購入したばかりだったのがマズかった模様。購入する商品と購入先を伝えて、一旦セキュリティーチェックを外してもらうことにしてから購入先に「カード会社に話しておいた」と連絡して待機。

ところが、その3日後になって「またカードの決済でハネられたよ」との連絡が来たので改めてカード会社に連絡。どうやら「セキュリティーチェックを外す」のは1日しかできないらしく、チェックを外してもらってる日の間中に決済を完了してもらわねばならなかったようだ。そんなわけで、改めてセキュリティーチェックを外してもらって先方に「今日中に決済をやってくれ」と連絡。

「今度こそうまくいったかな」と「発送メール」を待っていると、なんと返事が来たのは5日後。それも「これから決済するよ~」という脳天気なメールで大いに心配になる。ウェブでの購入記録を見る限りだと、「何も連絡が来ないまま商品が届いた」みたいな報告もあったので、きっと海の向こうでは何かが起きているに違いない・・・と期待して眠られぬ夜を過ごす。

結局、その後5日間音沙汰がなかったので自分から積極的に行動することを決意(ちょっと遅い)。「オーダーの最新情報を教えてくれ」とメールすると、案の定前回のメールが届いた翌日に決済処理に失敗しているとのこと。これはもう直接話をするしかないなと腹を決めて、日本時間の深夜(イギリス時間の昼過ぎ)に直接電話。「明日こっちでカード会社と話してセキュリティーチェックを外してもらうから、その後すぐに決済やってくれ」ということに落ち着く。

で、翌日カード会社と話してセキュリティーチェックを外してもらい(何回目だろう・・・)、夕方(向こう時間の10時過ぎ)ころに担当者と話して決済処理をやってもらい、その3日後になってParcel Force(イギリスの運送会社)から商品の発送を知らせるメールが届いた。

発送されたのは日本時間の23日で、年内の到着が危ぶまれていたものの、27日にギリギリ到着。結局発注から到着まで1ヶ月近くかかってしまったものの、最終的には満足な買い物ができた。

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イベントを時系列で並べると、以下のような感じ。

12/1 発注 -> 発注確認メールが届く
12/3 ホイール準備できないよ確認メール -> 「問題なし」と返信
12/5 カード決済失敗メール -> 翌日カード会社に連絡
12/8 カード決済失敗(2回目)メール -> 翌日、再度カード会社に連絡
12/13 「これから決済するよ~」との連絡メールが届く
12/18 (しびれを切らして)「注文どうなってる?」確認メールを出す
12/19 カード決済失敗(3回目)メール -> 夜に電話
12/20 カード会社に連絡し、再度電話で話して決済処理をお願いする
12/23 商品発送
12/27 商品到着

このお店に限らず、海外通販ショップは一般的な日本の通販ショップほどマメではないので、気を長ぁ~く持ってつきあっていく必要があると思う。「きっとよろしくやってくれるだろう」なんて思わずに、ヤバそうな雰囲気を感じたら自分から積極的に行動していく姿勢が必要。「お客様は神様です」なんてのは日本人の幻想でしかない。

Total Cyclingに関して言えば、恐らくamazonやその他の通販サイトのようにシステマチックに注文を処理する流れができていないんだろうなぁと思う。電話で話した限りだと、ポンド安で世界中からオーダーが入って現場は大混乱・・・みたいな状況が容易に想像できた。メールくれる人がほぼ毎回違ったし、電話で担当してくれた人と話してた横から違う人がメールをくれたりするし、ほんとカオス。小さい会社に多くを期待するのも酷な話かも知れないけど、せめて最終的に何がいつ発送されるかの連絡とか、メールの返事くらいは迅速にやってもらいたいものだ。やっぱり日本人て真面目な民族なんだなぁ、とか思ってしまう。

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色々あったけど、最終的にはフレームが到着したので結果オーライということにしよう。
関税はナシで、消費税&通関料で7,900円取られた。

パッキングはそれなりに丁寧で、コルナゴのシールが貼られたダンボールにきちんと包装されたフレームとその他のパーツが入っていた。エンド、BB、ヘッド周りが頑丈に養生されていて、それぞれのチューブもプチプチで保護されてた。輸送中によほどのことがなければフレームへのダメージはないと思う。

「在庫がない」と言っていたFulcrum Racing 3は当然なしで、「73度じゃなかったらキャンセルにしてくれ」とお願いしていた3Tのステムも同梱されておらず。その他の注文品が正しいものであることを確認・・・と、ここで痛恨のミスを発見。

Extreme-Powerのシートポスト径は31.6mmなので、これにあうようにとCOLNAGO銘の31.6mmシートポストを発注していたつもりだったのだけど、届いたものは28.0mm。「やりやがったなぁ~!」と怒りがこみ上げたのも束の間、ウェブからオーダーシートを確認したところ、注文の時点で間違えていたようだ。やってしまった・・・。28.0mmのシートポストはC-40/C-50でしか使われてない変態サイズなので、処分に困りそうだなぁ。ヤレヤレ。

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届いたフレームの初期調整から組み上げは、また次回。

2009年01月08日

Extreme Power号 海外購入顛末記 フレーム初期調整~組み上げまで

前回からの続き。

到着したExtreme Power号のフレームは、ナルシマ原宿店に持ち込んで初期調整をやってもらった。


(届いた状態のフレーム&フォーク)

今どきのカーボンフレームにはBBのねじ山切りが必要ないと思っていたのだけど、Extreme PowerのBBフェースにはべっとり塗装がついていたのでフェースカット(&ねじ山切り)が必須だった。COLNAGO純正ヘッドパーツ(1 1/8用)をフレームと一緒に入手済みだったので、ヘッドパーツの圧入作業とコラムカット、それにエンドの調整もあわせてお願いした。

BB工賃、ヘッド周りの工賃あわせて6000円也。
メカニックの方にお願いし、30分くらい店内で時間を潰しているうちに作業完了。ケーブルガイドのねじ山切りもやってくれたようだ。ありがたい。


(初期調整完了)

フォークのコラムは210mmにカット。
Master X-Lightが約207mmなので、ほんの少しだけ余裕を持たせた。Master X-Lightはヘッド長が99mmと短く、さらにスタックハイトの低いレコードのヘッドセットを使っている関係で約4cmのスペーサーが入っていたのだけど、Extreme-Powerはヘッドが113mmと長いのでスペーサーは2cm前後になる計算。このセッティングだと73度ステムにするメリットはゼロ。でも、せっかくのホリゾンタルのフレームだし、ステムもホリゾンタルが正義ですよね!?

ちなみに、TIME号のコラム長さは197mmでMaster X-Lightより短い。でもトップチューブが1cm以上短いので、同じ110mmステムをつけてもサドルからのトータルリーチはほとんど変わらない計算。

この状態(フレーム+フォーク+ヘッドセット)でのフレーム重量は約1.65kgで期待通り。FFWD F2Rを装着すれば、大体6.5kg前後に収まる計算になる。

**

さて、ここから先は組み上げ作業。
自分で乗るもの(命預けてます)を自分で組むってのはオトコノコ的に燃えるシチュエーション。プラモを組み立てていくような面白さであると同時に、調整作業やなんかはなかなか面倒。これまでのメンテ作業で、チェーンカットやシフター・ブレーキ・BB・レバーの組み付け&調整はある程度経験していたので、ほぼ迷うことなく作業を進めることができた。

最終的なパーツ構成は以下の通り。

ヘッドパーツ COLNAGO 1 1/8
シートピラー EASTON EC90 (31.6mm)
サドル Selle San Marco Aspide FX
ステム 3T ARX Team (110mm, 73°)
ハンドル 3T Ergosum Pro(C-C 400mm)
バーテープ Fizi:k Microtex
ブレーキ・変速レバー Shimano Dura-Ace ST-7900
F/Rディレーラー Shimano Dura-Ace 7900
ブレーキキャリパー Shimano Dura-Ace 7900
クランクセット Shimano Dura-Ace 7900 (53x39)
ペダル Time RXS Carbon
チェーン Shimano Dura-Ace 7900
スプロケット Shimano Dura-Ace 7900 12-25 (10 speed)
ホイール Fulcrum Racing 3 (Black, 2008)
タイヤ Vittoria Rubino Pro Tech II (23C)

実際の作業よりも面倒だったのが必要な工具&スモールパーツの調達。
新たにホローテック2用BBアダプターと、ホローテック2用BB取り付け工具(TL-FC36(32でもOK))をゲット。さらにシフターケーブルのアウターをフレームに固定するケーブルアジャスターがフレームに同梱されていないことを発見したので、御徒町のOD BOXで作業用のパーツを500円(ペア)で譲ってもらった。

必要になった工具は、

- 3-8mmのアーレンキー
- +/-ドライバー
- ホローテック2用BBアダプター
- ホローテック2用BB取り付け工具(TL-FC36(32でもOK))
- スプロケリムーバー
- スプロケロックナット工具
- でっかいモンキーレンチ
- チェーンカッター
- ワイヤーカッター

といったあたり。

全体的な流れをまとめると、

1. コラム内へのアンカーの埋め込み
2. ステム、ハンドル、シート等の組み付け
3. クランク、ブレーキ、シフター、レバー等の組み付け
4. ホイール、ペダルの組み付け

・・・という感じ。

Extreme-Power(2007)についてくるスターフォークはカーボンコラムなので、ヘッドセットに付属するスターファングルナットが利用不能(割れるらしい)。フォークには純正(?)のプレッシャーアンカーが付属するのだけど、これが68gもある重量級。さすがにこれはどうかと思い、HIRAMEのプレッシャーアンカーをゲット。国内だとほとんどこれ一択になるほどの定番商品のようだ。


(フォークについてきたアンカー。激重)


(HIRAMEのアンカー)

**

アンカーを埋め込んでしまえばあとは大体知ってる作業なので、これを粛々とこなせば完成。SHIMANOのコンポーネントには丁寧で分かりやすい説明書がつくので、取り付け時に迷っても説明書を読めば解決できるんじゃないかと思う。
何点か気付いたことについて、箇条書きでまとめてみる。

- Extreme Powerのボトルケージの穴はM4
普通はM5で、ボトルケージについてくるのもそう。ネジがはまらずに苦労して、「これは塗装がべったりついているのがいけないらしい」と判断して再度ナルシマでねじ山切りをお願いしたのだけど、普通にM4を使えば問題なかったようだ・・・。M4のネジは東急ハンズでゲット(ナルシマにはチタン製しかなかった)。

- EASTON EC90 Carbonのオフセット
EC90はオフセットが強いので(約3cm)、サドルレールの目盛りが"0"になるところを真ん中に持ってくるとサドルが後ろに下がりすぎてしまう。オフセットが強いシートピラーに思いっきり前に押し出したサドルがついているのは格好悪いので、これは中長期的にどうにかしたいところ。

- 3T Ergosumは溝がない
新生3Tのハンドルには、ワイヤーを沿わせる溝がついてない模様。今回は特に7900Duraなので、ブレーキケーブルもシフターケーブルもハンドルに沿わせる必要があり、バーテープを巻いた上からハンドルの真ん中を握ると多少の違和感を感じる。・・・けど、これは慣れてきたら気にならなくなったのでこのまま放置かな。

**

そんなわけで、組み上がった状態から何回か試走&ちょこちょこ調整を加えて、今の状態に辿り着いた。ディレイラーの調整がまだ100%ではないとか細かい点はあるけれど、当面はこれをベースに乗り込んでいく予定。

2009年01月09日

ハムストリングス

Livestrong Moderatelyさんとこのクランク長に関する考察を読んで色々考えた。

自分が使ってるのはいわゆる標準サイズ(170mm)で、特に不満は感じていなかった。・・・のだけど、ヒルクライムやなんかで追い込んだときに一番先にくるのが大腿四頭筋なので(その次がふくらはぎ)、踏み踏みペダリングになっている可能性が高いのだなぁ、と勝手に納得。もちっと短いクランクを使えば踏み踏みペダリングを矯正することができるのかな?

Extreme Power号が組みあがってから朝練を再開しているのだけど、やはりこの時期の走り出しは寒くて辛い。「今年一杯はローラー台を導入しないで、実走オンリーでどこまでいけるか試してみよう」・・・なんて考えていたのだけど、せっかくここまで機材を揃えてモチベーションも上がっていることだし、練習方法もベストなものを選択しよう・・・ということで、負荷付き三本ローラーの「ELITE V-ARION」を発注。今回はイギリスのchainreactioncyclesを利用してみたのだけど、ここはウェブもメール連絡もしっかり来るので安心して利用できる雰囲気。

きれいなペダリングができるようになれば、よりハムストリングスが使えるようになるから、ハイパワーが長い時間持続できるようになることが期待できそう。チームメイトの中でも、三本ローラーに乗りまくってるメンバーはクルクルときれいなペダリングができているような気がするんだよね。気のせいかも知れないけど。

ちなみにハムストリングスってのは、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋の三つからなる大腿屈筋群のことで、球技やなんかでダッシュする時に主に使われる。以前膝を痛めたときに買った本「目でみる動きの解剖学」はなかなかナイスなので、骨と筋肉の動きによって身体がどういう風に動作するかをしりたい人には是非おすすめしたい。

ポジション

某有名店長のブログで話題になってた「サドルの高さ(BB中心軸から)」と「サドル先端~ブラケット位置の距離」の比率について。

手元のロード3台のサドルの高さはどれも68.5cmで、サドル先端~ブラケットの窪みまでの距離はそれぞれ

Extreme Power号:67cm(97.8%)
Master X-Light号:66cm(96.3%)
Time号:65.5cm(95.6%)

という感じ。
自分が使ってるサドルはどれもSelle San Marco製で長さが同じ(27.5cm)なので、こういう比較をしたときにブレが出ないのでさりげなくナイス。

Master X-Light号はお店で組んでもらったままほとんどいじっていないので、もっとも一般的なポジションが出ているのだと思う。
Time号は自分のベストサイズよりフレームが1サイズ小さくて、さらに街乗り用なので「まぁこんなもんだろう」という感じ。Extreme Power号は、Master X-Lightと同じセッティングになるパーツを選んだつもりだったのだけど、7900 DuraのSTIだとブラケットが1cmくらい遠くなってしまうらしく、現在のポジションになっている(まだ調整中)。

昨年Master X-Light号で走り込んで、ヤビツ峠のタイムアタックで全開走行してた時はブラケットの位置が近く感じていたので、好調になってくれば今のExtreme Power号のポジションがベストになるのかなぁ、と思っている。

足の長さ、腕の長さ、身体の柔らかさなどなど、色んな要素が絡むから「96%」にとらわれる必要はないと思うのだけど、おおまかな傾向を掴むことはできそうなので、参考程度に計ってみると面白いかも知れない。

2009年01月13日

2009年の目標

というわけで、今年(2009年)の自転車活動の目標を今のうちに立てておく。

まず、ヒルクライムレースには3,4本出たい。
4月のツール・ド・草津、6月のMt.富士ヒルクライム、8月の乗鞍(当選しないかな~)、東京ヒルクライム成木ステージあたりのイメージ。草津へは既にエントリー済みなので、今年第一の目標はこれ。昨年は年代別カテゴリー(20代)で21位だったので、年代別での入賞を目指したい。さりげなく選手層が薄いこのカテゴリーで勝負できるのも今年がラストだし、1年のはじめに目指すレースとしてよい条件が揃っている(温泉とか)。

乗鞍行きを確実にするには、美ヶ原、鳥海と続くヒルクライムシリーズにまとめてエントリーするのが手っ取り早そう。・・・なのだけど、美ヶ原の例年の開催日程(6月最終週)には、義兄の妹の結婚式@イギリスに行っている予定なので、この作戦が取れない可能性が高い。うぅむ、乗鞍は是非とも走ってみたいんだが・・・。

**

ヒルクライムの大会で上位入賞を目指すのであれば、ヤビツで30分切り(コンビニから)が狙えるレベルにならないと厳しいと感じている。今のところのベストは昨年9月の33:36なので、これをじわじわと縮めていければよいかなぁという感じ。

ヒルクライム計算の数値でいくと、去年の自分は

草津: 12km/800m@43:03 = 246W = 4.2W/kg
ヤビツ: 10km/620m@33:36 = 252W = 4.3W/kg

だったので、これを

草津: 12km/800m@38min = 278W = 4.8W/kg
ヤビツ: 10km/620m@30min = 281W = 4.8W/kg

にするのが目標ということになる。
数字を出すのは簡単だけど、結果を出すのは難しそうだ。

それにしても、身長168cmに対して体重59kg(乗り込んで絞った状態)ってのは自転車乗りとしては重い気がする。チャンポンでいろんなスポーツをやっているのが悪いのか、そもそも骨格的に重いのか・・・。59kgでのBMIは20.9。

仮に体重が56kgまで落とせて(BMI 19.8)、Extreme-Power + FFWD F2R 190 ceramic で自転車の重量が7kg以下になった場合、

草津: 12km/800m@38min = 268W = 4.8W/kg
ヤビツ: 10km/620m@30min = 272W = 4.9W/kg

・・・ということになるようだ。
いずれにせよ、5W/kg近く出せないと勝負にならないということはよく分かった。子供の頃から筋肉が多い体質だったし、無理して変えるのも辛いので、ヒルクライムでの目標体重は58kg前後ということにしておこう。

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あと、今年は是非とも沖縄のリベンジがしたい。実は、モチベーションという意味ではヒルクライムよりこっちのほうが上。

もし草津で40分を切れるような走りができるようになっていれば、沖縄の130kmにチャレンジできそうな予感がしている。85kmを走れなかった人間が言うと全く説得力がないけど、85kmは選手層のばらつきが激しいし、せっかく沖縄まで行くのだからより過激で楽しいレースに参加したいなぁ、と思う。

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あとは、個人的な趣味の続きとして、峠越えのサイクリングをバリバリ楽しみたい。ローラー台やストイックな練習も必要だけど、やはり自転車の楽しみは自由に外を走ることに尽きる。

自走で行ける範囲で、まだ行ってない峠はそろそろ数も限られてきた。
楽しいルートをいくつか検討しているので、チームメイトや友人達と一緒に走りに行くことができればよいな、と考えている。

2009年01月15日

V-ARION 到着

先週注文したV-ARIONがイギリスから到着。
あれだけイヤダイヤダと思ってたローラー台も、覚悟が決まれば導入するのも早かった。

ブツはなかなかしっかりした印象。仕組みはシンプルだけど、10kg前後ある重量級。折り畳んでも嵩張るので、まじめに収納場所を考えないといけないなぁ・・・。

早速、両側に壁のある廊下で初乗りにチャレンジ。
マット的なものがなかったので、その辺にあったラグを下に敷いただけの簡易構成。

乗り始めは「こんなん乗れるか」という印象。壁に手をついたまま漕ぎ出すとすぐウネウネしてしまい、「ギャ~!」となって壁によりかかってそのまま減速してしまう。

ここでチームメイトの「はじめからスピードに乗れば大丈夫」とのアドバイスを思い出して、53x19にシフトアップしてグイグイと漕ぎ出す・・・と、あっさり走り出すことに成功。一旦走り出してしまえばジャイロ効果で安定するので、あとはひたすら漕ぎ続けるだけ。

2,3分走って感覚が掴めてきたので、一旦ストップして靴を締め直して心拍計を装着して再スタート。心拍を145-158の間に保つLSDペースで漕ぎ続けると、速度は大体37km/h前後に落ち着く。ケイデンスは約110rpmくらいで推移。

安定させるコツが分かってくると、下ハンや上ハンに握り変えたり、サイクルコンピュータ(Edge 705)をいじったりする余裕が出てくる。同じペースで延々とローラー台を漕いでいると、時間が経つのが遅いのなんの。漕いでいる最中はひたすら「漕ぐこと」に集中できるので、ポジションの微調整をしたりペダリングを少しずつ変えたりして様子を見たり・・・といったことがじっくりできる。恐らく、この「自分のペダリング&走りとまっすぐ向き合うことができる」ことこそが3本ローラーの最大のメリットなのだと思う。

10分くらい漕いでたら汗がしみ出してきて、15分くらいから額から汗が滴り落ち始めたので、20分でストップ。30分以上走りつづけるには熱&汗対策と、何らかの気晴らしが必要になりそう。

全体的に見て、V-ARIONは値段相応の機械かなぁ、という印象。
もう少し使いこんでみてから詳細なレビューをまとめる予定だけど、とりあえず気付いた点としては

- 40km/hを越えた辺りから地鳴り音が盛大になる(ゴゴゴゴゴゴ)
- 重いしそれなりに嵩張るので、設置&収納場所はあらかじめ検討しておくべき(あんまりちゃんと考えてなかった・・・)

現状は負荷設定を"0"にして走っているのだけど、メディオペースで走ろうとすると40km/hオーバーになってしまってうるさいので、次は"1"を試してみようかな。

ローラー台を他のスポーツに置き換えると、テニスにおけるサービス練習や、ゴルフの打ちっぱなしあたりに相当するのかな。「外的要因に左右されず、とことんまで自分の好きなように練習できる」という意味で、どちらも基礎練習として志を高く持ってやり続けることが大事。信号だらけの都心に住む自分にとって、思ったとおりの負荷でひたすら走り続けられるローラー台は間違いなく効果的な練習グッズになりそうだ。

週2回、1時間くらいを目標にして、しばらくローラー台トレーニングに励んでみることにしよう。

2009年01月16日

Extreme-Power Italy

Internet Archive で発見。
http://web.archive.org/web/20070704031904/www.colnago.co.jp/products/road/extreme_power_italy/index.html

やはり、2007年モデルのExteme-PowerのSTITカラー完成車はExtreme-Power Italyであってた。
フルレコードで1,029,000円か・・・。

http://web.archive.org/web/20070704031651/www.colnago.co.jp/products/road/master_x_light/index.html

自分がロードレーサーに転ぶきっかけになったMaster X-Lightの商品ページもアーカイブされてる。このPR03カラーの完成車のシャープな外見に完全に心を奪われてしまったのだよね。
ああ懐かしい、そして憎らしい(笑)。

正直なところ、Extreme-Powerのゴツさには「大好き!」と言いかねるところがある。
最新のコルナゴフレームの中だと、C-50とかExtreme-Cあたりが実は一番の好み。でも、2007年のSTITカラーがツボにはまりすぎて、結果的にExtreme-Powerをチョイスすることになった。まぁ、Extreme-Power号はあくまでレースの道具だし、鑑賞するならMaster X-Lightがあるわけで、ガンガン乗りまくってれば愛着もわくかな。

2009年シーズンのコルナゴは、ミルラム、ラボバンクとの契約が終了して、プロコンチネンタルチームのLPRブレーキのみへの提供となるらしい。フレーム供給のスポンサーシップには莫大な金額が動くというし、無理はできなかったんだろうな。

プロのレースで使われるのがGIANTを代表とするような巨大資本を持った会社の自転車だけになってしまうのはいかにも寂しい。とはいえ、F1の世界でもフェラーリが(ブラフであるにせよ)撤退警告を出すほど混迷を極めているわけで、昔から続いてるスポーツシーンにも変革の波が押し寄せているなぁ、なんて考えてしまう。

まぁ、自転車の世界では結局の所エンジンの性能差が(ほぼ)全てなわけで、行きすぎた性能至上主義やマーケティングありきの商売には必ず揺り戻しが発生するのだと思う。

2009年01月25日

モルモッツ・ハイ

先週の頭から風邪を引いてしまって会社も2日お休み。
先々週あたりから一昨年来の膝痛が復活していたので、ちょうどよい機会だと思って自転車活動は2週間完全休止。自宅での雑用・やりたいことが溜まっていたので、自転車に乗れないストレスを感じるヒマもなかった・・・。

で、今日になってようやく風邪から回復したので、ローラー台(Elite V-Arion)で40分走。新しい練習場所として使ってみた洗面所が思いの外ナイスであることを発見。

- 両サイドに壁がある
- ちょうど自転車&ローラー台がフィットする広さ
- 浴室乾燥機を使った換気が利用可能
- 下がちゃんとしたフロアリングじゃないので細かいことを気にせずに済む

冷却用の扇風機がないので、10分か15分も走ると汗が滴ってくる。しばらく前にゲットしたMINOURAのトレーニングマットを下にひき、トレーニング後は落ちた汗をタオルで拭いてマットを干す、という対策を施しているのだけど、いずれ抜本的な対策が必要になりそう。

ノートPCを持ち込んで、適当な音楽をかけて、黙々と漕ぐ。心拍数が一定になるように10分「負荷0」で走り、次の10分を「負荷1」で走り、残りの20分を「負荷2」で走行。

「負荷2」で走ってる最中に、5分くらい「ボ~ッ」と音楽を聴きながらペダリングに没頭することができた。以前、3本ローラー・ヘビーユーザのチームメイトであるまxさんが「3本ローラーは禅問答ツール」みたいなことを言っていたのだけど、確かに集中して3本ローラーに乗っていると、何とも言えない精神状態になる。ローラー台との我慢比べというか、ランナーズ・ハイならぬモルモッツ・ハイというか、とにかく不思議な状態だ。

心拍数を一定(150bpm)にして、V-ARIONの負荷機能をチェック。

負荷0: 53x18 @ 110rpm = 40km/h前後
負荷1: 53x21 @ 110rpm = 35km/h前後
負荷2: 34x18 @ 110rpm = 30km/h前後

・・・といったあたりに安定するようなので、ほぼリニアに負荷が増えているようだ。

40km/hを越えたあたりから地鳴りが激しくなるので、LSD用途で使う分には負荷2をインナーで回しているのが一番都合がよい。「負荷2」を使えば40km/h制限アリでもメディオペースで走るくらいの負荷はかけられそうだけど、それ以上の負荷をかけようとすると、我が家の設置状況だと少し厳しいかも知れない。冷静になって考えると、負荷0と1の存在意義がほとんどないような気がするのだけど・・・。う~む。

ローラー台の上で同じペース&ケイデンスで走っていると、少しずつ心拍数が上がってくる。どうやらこれはローラー台特有の現象で、熱放出がうまくいかないことによって体内がオーバーヒートになり、筋肉の利用効率が落ちてしまう・・・ということらしい(パワートレーニングをしていると、同じ理由で室内より実走のほうがパワーが出るとのこと)。

6.7kg

wiggleから6600 Ultegraカセット(13-25)が届いたので、Extreme-Power号の練習用ホイール(Fulcrum Racing 3)に装着。

53x12を捨てる代わりに、平地巡行のための53x18を取る、という考え方。ま、12-25でもよかったのだけど、wiggleだと13Tトップのカセットが安かった(12Tトップのものと同価格)ので、試しにこっちにしてみた。トップが13T以上のジュニアスプロケの場合、8-10速用フリーにスペーサーなしで装着できるようだ(逆に、10速専用フリーには装着できないこともあるらしい)。

7900 Duraのカセット(12-25)は、FFWD F2R 190 ceramicに装着。
F2Rを履いた状態でのExtreme-Power号は約6.7kg。あと100-200gくらいどこかで落とせそうだけど、これ以上無理して落とすことはないかな。

2009年01月26日

Rotorの楕円チェーンリング

マニアックな機材を使うことに情熱を燃やしている(?)Cervelo Test Teamでは、なんとチームメンバー全員がRotorの楕円チェーンリングを利用する模様。

http://www.roadcyclinguk.com/news/article.asp?UAN=3766&v=1

サストレは去年のツールでも使っていたし、楕円チェーンリングはひとつの流れになるのでしょうかね。今回の導入ではRotorのR&Dチームの人間が1週間つきっきりでチェインリングのポジショニングを行ったそうなので、素人が理想的なポジショニングを得るのにはそれなりの苦労が伴うのかも。

個人的にCervelo Test Teamに期待したいのは、Quarq社のCinqoへの開発フィードバック。プロがガシガシ使えば問題点も洗い出されるだろうし、知名度も上がればユーザも増えて・・・とQuarqとしても今回のスポンサーシップには大きなメリットがありそう。

2009年01月30日

2009年のロングライド

2009年、開拓予定の面白そうなコースをいくつか。

- 奥武蔵峠ハントサイクリング
奥武蔵グリーンラインに飯能側からエントリーするコース。飯能まで行くルートが悩ましい。

- 箱根サイクリング
江ノ島基点で旧東海道から箱根に登り、オレンジラインを下って湯河原経由で戻ってくるロングルート(自宅からだと220km前後)。平地区間が多いので、仲間を募って走ったほうが楽しそう。旧東海道は地獄だけど、くだりのオレンジラインはfumyもよくトレーニングで走っていたというよさげなコース。

- 銚子サイクリング
これは去年からの宿題。
早朝に出発し、利根川サイクリングコースを利用して銚子まで行って帰ってくる。
利根川サイクリングコースへの繋ぎ方がまだ固まってない。自宅からだと約320km。
日が長くて暑くない時期に、3,4人で集団走行しないとコンプリートするのが辛そう。根性系。

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