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Extreme Power号 海外購入顛末記 フレーム初期調整~組み上げまで

前回からの続き。

到着したExtreme Power号のフレームは、ナルシマ原宿店に持ち込んで初期調整をやってもらった。


(届いた状態のフレーム&フォーク)

今どきのカーボンフレームにはBBのねじ山切りが必要ないと思っていたのだけど、Extreme PowerのBBフェースにはべっとり塗装がついていたのでフェースカット(&ねじ山切り)が必須だった。COLNAGO純正ヘッドパーツ(1 1/8用)をフレームと一緒に入手済みだったので、ヘッドパーツの圧入作業とコラムカット、それにエンドの調整もあわせてお願いした。

BB工賃、ヘッド周りの工賃あわせて6000円也。
メカニックの方にお願いし、30分くらい店内で時間を潰しているうちに作業完了。ケーブルガイドのねじ山切りもやってくれたようだ。ありがたい。


(初期調整完了)

フォークのコラムは210mmにカット。
Master X-Lightが約207mmなので、ほんの少しだけ余裕を持たせた。Master X-Lightはヘッド長が99mmと短く、さらにスタックハイトの低いレコードのヘッドセットを使っている関係で約4cmのスペーサーが入っていたのだけど、Extreme-Powerはヘッドが113mmと長いのでスペーサーは2cm前後になる計算。このセッティングだと73度ステムにするメリットはゼロ。でも、せっかくのホリゾンタルのフレームだし、ステムもホリゾンタルが正義ですよね!?

ちなみに、TIME号のコラム長さは197mmでMaster X-Lightより短い。でもトップチューブが1cm以上短いので、同じ110mmステムをつけてもサドルからのトータルリーチはほとんど変わらない計算。

この状態(フレーム+フォーク+ヘッドセット)でのフレーム重量は約1.65kgで期待通り。FFWD F2Rを装着すれば、大体6.5kg前後に収まる計算になる。

**

さて、ここから先は組み上げ作業。
自分で乗るもの(命預けてます)を自分で組むってのはオトコノコ的に燃えるシチュエーション。プラモを組み立てていくような面白さであると同時に、調整作業やなんかはなかなか面倒。これまでのメンテ作業で、チェーンカットやシフター・ブレーキ・BB・レバーの組み付け&調整はある程度経験していたので、ほぼ迷うことなく作業を進めることができた。

最終的なパーツ構成は以下の通り。

ヘッドパーツ COLNAGO 1 1/8
シートピラー EASTON EC90 (31.6mm)
サドル Selle San Marco Aspide FX
ステム 3T ARX Team (110mm, 73°)
ハンドル 3T Ergosum Pro(C-C 400mm)
バーテープ Fizi:k Microtex
ブレーキ・変速レバー Shimano Dura-Ace ST-7900
F/Rディレーラー Shimano Dura-Ace 7900
ブレーキキャリパー Shimano Dura-Ace 7900
クランクセット Shimano Dura-Ace 7900 (53x39)
ペダル Time RXS Carbon
チェーン Shimano Dura-Ace 7900
スプロケット Shimano Dura-Ace 7900 12-25 (10 speed)
ホイール Fulcrum Racing 3 (Black, 2008)
タイヤ Vittoria Rubino Pro Tech II (23C)

実際の作業よりも面倒だったのが必要な工具&スモールパーツの調達。
新たにホローテック2用BBアダプターと、ホローテック2用BB取り付け工具(TL-FC36(32でもOK))をゲット。さらにシフターケーブルのアウターをフレームに固定するケーブルアジャスターがフレームに同梱されていないことを発見したので、御徒町のOD BOXで作業用のパーツを500円(ペア)で譲ってもらった。

必要になった工具は、

- 3-8mmのアーレンキー
- +/-ドライバー
- ホローテック2用BBアダプター
- ホローテック2用BB取り付け工具(TL-FC36(32でもOK))
- スプロケリムーバー
- スプロケロックナット工具
- でっかいモンキーレンチ
- チェーンカッター
- ワイヤーカッター

といったあたり。

全体的な流れをまとめると、

1. コラム内へのアンカーの埋め込み
2. ステム、ハンドル、シート等の組み付け
3. クランク、ブレーキ、シフター、レバー等の組み付け
4. ホイール、ペダルの組み付け

・・・という感じ。

Extreme-Power(2007)についてくるスターフォークはカーボンコラムなので、ヘッドセットに付属するスターファングルナットが利用不能(割れるらしい)。フォークには純正(?)のプレッシャーアンカーが付属するのだけど、これが68gもある重量級。さすがにこれはどうかと思い、HIRAMEのプレッシャーアンカーをゲット。国内だとほとんどこれ一択になるほどの定番商品のようだ。


(フォークについてきたアンカー。激重)


(HIRAMEのアンカー)

**

アンカーを埋め込んでしまえばあとは大体知ってる作業なので、これを粛々とこなせば完成。SHIMANOのコンポーネントには丁寧で分かりやすい説明書がつくので、取り付け時に迷っても説明書を読めば解決できるんじゃないかと思う。
何点か気付いたことについて、箇条書きでまとめてみる。

- Extreme Powerのボトルケージの穴はM4
普通はM5で、ボトルケージについてくるのもそう。ネジがはまらずに苦労して、「これは塗装がべったりついているのがいけないらしい」と判断して再度ナルシマでねじ山切りをお願いしたのだけど、普通にM4を使えば問題なかったようだ・・・。M4のネジは東急ハンズでゲット(ナルシマにはチタン製しかなかった)。

- EASTON EC90 Carbonのオフセット
EC90はオフセットが強いので(約3cm)、サドルレールの目盛りが"0"になるところを真ん中に持ってくるとサドルが後ろに下がりすぎてしまう。オフセットが強いシートピラーに思いっきり前に押し出したサドルがついているのは格好悪いので、これは中長期的にどうにかしたいところ。

- 3T Ergosumは溝がない
新生3Tのハンドルには、ワイヤーを沿わせる溝がついてない模様。今回は特に7900Duraなので、ブレーキケーブルもシフターケーブルもハンドルに沿わせる必要があり、バーテープを巻いた上からハンドルの真ん中を握ると多少の違和感を感じる。・・・けど、これは慣れてきたら気にならなくなったのでこのまま放置かな。

**

そんなわけで、組み上がった状態から何回か試走&ちょこちょこ調整を加えて、今の状態に辿り着いた。ディレイラーの調整がまだ100%ではないとか細かい点はあるけれど、当面はこれをベースに乗り込んでいく予定。


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コメント (2)

カンパニョロレ:

こんばんは。
やっぱりExtremePowerかっこいいですね。RACING3とのデザインのマッチングもバッチリだと思います。
私のCLXのホイールは予算の都合でVENTOなんですが、早いうちにZONDAかRACING3に替える予定ですのでインプレのほうよろしくお願いします。
組み上げ楽しかったですか?って楽しいに決まってますよね。実は私も自分で組みたかったんですけど、フレームやカーボンパーツを割ったら洒落にならないんでショップにお願いしました。
シートピラーの発注ミスは残念でしたね。これはもうヤフオクで売るっきゃないでしょう。28.0mmのピラーは確かに変態サイズですが、CLXのピラーは上から下までエアロ形状(当然シートチューブもエアロ形状)なんでもっと変態サイズですよ。
ハンドルのケーブル処理についてですが、カンパで組む場合は通常ハンドルの溝に合わせて前後にケーブルを沿わせますが、なるしまさんでは溝を無視して2本ともハンドルの前側に沿わせるそうです。そのほうが見た目がすっきりするし、握り心地がいいからだそうです。ですのでyama-keiさんも同様にされてみてはいかがでしょうか?

鈍行・中目黒:

カンパニョロレさん、こんにちは。
有益な情報ありがとうございます。
ケーブルを2本とも前側に通してしまうテク、今度試してみようと思います。

組み上げ作業は楽しいものですよ。
CLXはミドルグレードですが実用的レースマシンとして評判よいですね。
ホイールのアップグレードはもっとも効果が得られやすいところなので、
納得のいく買い物ができることを祈っております。

RACING3, 7900 Duraのインプレッションは近日中にまとめる予定です。

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2009年01月08日 09:39に投稿されたエントリーのページです。

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