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Extreme Power号 海外購入顛末記 購入~到着まで

2009年・年始に組み上がったExtreme Power号の、購入から到着までをまとめてみる。
前置きが長いので、肝心の購入記録を読みたい人は前半はスキップでお願いします。

購入元はイギリスのTotal Cycling。2007年モデルのSTITカラーで、サイズは52cmのホリゾンタル。ほぼ同ジオメトリのMaster X-Lightに乗っていたので、サイズ選びに迷うことはなかった。Master X-Lightとの違いはヘッドチューブの長さ。Extreme-Powerのチューブは馬鹿みたいに太いので、ホリゾンタルサイズも52cmからしか選べない。(Master X-Lightは49cmから)

2008/2009モデルのExtreme PowerにはCarbon 75フォークがついてくるのだけど、2007年モデルのExtreme-PowerにはC-40/C-50時代に名声を築いたStar Carbon Forkがついてくる。

STITカラーは2007年にのみ存在していたイタリア国旗をあしらった派手派手カラー。日本ではExtreme-Powerだけの特別カラーとして提供されていて、Extreme-Power Italyとかいう名前で完成車モデルがラインナップされていた記憶がある。フレーム購入だと、アップチャージが必要だったはず。

2008年モデルでは、ST01とST02という二つのカラスキームにSTITカラーのエッセンス(白と黒をベースにイタリア国旗)が二分されているのだけど、普通に考えるとST01/ST02のほうが落ち着いていて「よい色」だと思う。でも、個人的にはSTITのコテコテ感は大好き。ダウンチューブの白いところがあざとい印象を与えてしまうような気がするけど、善かれ悪しかれ「これぞコルナゴ」ということができるカラースキームだと思う。

2007年年始に入手したMaster X-Light号は「100kmを楽に楽しく走りたい」というモチベーションで購入したものなので、とにかく「愛せる」自転車という立ち位置だし、クロスバイクを手放して入手したTIME VX Elite(中古)はあくまで自分の中では街乗り自転車。“ヒルクライムやロードレース、そしてそれに向けて本格的に走り込むための「レース用自転車」は自分の中では初めて”というアクロバティックな理論で購入に到った。

**

前置きおしまい。

オーダーを入れたのは12/1。
ポンドが140円台に落ちていた上に、さらにポンドが下がりそうな気配を感じたので(クレジットカードの海外利用の決済にはタイムラグがあるので「落ち始めた」くらいに発注するのが吉だと思う)、2007年モデルで安くなっていたExtreme Powerを発注。ついでだったので、Extreme Powerで使うためのパーツ類も一緒にオーダー。具体的には、

COLNAGO カーボンシートポスト
COLNAGO ヘッドセット (1 1/8インチ)
3T Ergosum Pro ハンドルバー(40cm(c-c))
3T ARX Team ステム (110mm)
Fulcrum Racing 3 (Shimano 8-10速用)

といったあたり。
発注を入れた2日後に「すまん、Racing 3は準備できない」という返答が来て、その確認メールを書いたついでに「もし3Tのステムが73度じゃなかったらキャンセルで頼む」とお願いしておいた。

その後、ドキドキ・ワクワクしながら待っていると、発注後5日目に「クレジットカードのセキュリティーチェックに引っかかったからカード会社に問い合わせてくれ」とのメール。早速カード会社に連絡すると「海外での高額商品の連続購入にはセキュリティーチェックが働く」との回答で、どうやら数週間前にFFWDのホイールを購入したばかりだったのがマズかった模様。購入する商品と購入先を伝えて、一旦セキュリティーチェックを外してもらうことにしてから購入先に「カード会社に話しておいた」と連絡して待機。

ところが、その3日後になって「またカードの決済でハネられたよ」との連絡が来たので改めてカード会社に連絡。どうやら「セキュリティーチェックを外す」のは1日しかできないらしく、チェックを外してもらってる日の間中に決済を完了してもらわねばならなかったようだ。そんなわけで、改めてセキュリティーチェックを外してもらって先方に「今日中に決済をやってくれ」と連絡。

「今度こそうまくいったかな」と「発送メール」を待っていると、なんと返事が来たのは5日後。それも「これから決済するよ~」という脳天気なメールで大いに心配になる。ウェブでの購入記録を見る限りだと、「何も連絡が来ないまま商品が届いた」みたいな報告もあったので、きっと海の向こうでは何かが起きているに違いない・・・と期待して眠られぬ夜を過ごす。

結局、その後5日間音沙汰がなかったので自分から積極的に行動することを決意(ちょっと遅い)。「オーダーの最新情報を教えてくれ」とメールすると、案の定前回のメールが届いた翌日に決済処理に失敗しているとのこと。これはもう直接話をするしかないなと腹を決めて、日本時間の深夜(イギリス時間の昼過ぎ)に直接電話。「明日こっちでカード会社と話してセキュリティーチェックを外してもらうから、その後すぐに決済やってくれ」ということに落ち着く。

で、翌日カード会社と話してセキュリティーチェックを外してもらい(何回目だろう・・・)、夕方(向こう時間の10時過ぎ)ころに担当者と話して決済処理をやってもらい、その3日後になってParcel Force(イギリスの運送会社)から商品の発送を知らせるメールが届いた。

発送されたのは日本時間の23日で、年内の到着が危ぶまれていたものの、27日にギリギリ到着。結局発注から到着まで1ヶ月近くかかってしまったものの、最終的には満足な買い物ができた。

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イベントを時系列で並べると、以下のような感じ。

12/1 発注 -> 発注確認メールが届く
12/3 ホイール準備できないよ確認メール -> 「問題なし」と返信
12/5 カード決済失敗メール -> 翌日カード会社に連絡
12/8 カード決済失敗(2回目)メール -> 翌日、再度カード会社に連絡
12/13 「これから決済するよ~」との連絡メールが届く
12/18 (しびれを切らして)「注文どうなってる?」確認メールを出す
12/19 カード決済失敗(3回目)メール -> 夜に電話
12/20 カード会社に連絡し、再度電話で話して決済処理をお願いする
12/23 商品発送
12/27 商品到着

このお店に限らず、海外通販ショップは一般的な日本の通販ショップほどマメではないので、気を長ぁ~く持ってつきあっていく必要があると思う。「きっとよろしくやってくれるだろう」なんて思わずに、ヤバそうな雰囲気を感じたら自分から積極的に行動していく姿勢が必要。「お客様は神様です」なんてのは日本人の幻想でしかない。

Total Cyclingに関して言えば、恐らくamazonやその他の通販サイトのようにシステマチックに注文を処理する流れができていないんだろうなぁと思う。電話で話した限りだと、ポンド安で世界中からオーダーが入って現場は大混乱・・・みたいな状況が容易に想像できた。メールくれる人がほぼ毎回違ったし、電話で担当してくれた人と話してた横から違う人がメールをくれたりするし、ほんとカオス。小さい会社に多くを期待するのも酷な話かも知れないけど、せめて最終的に何がいつ発送されるかの連絡とか、メールの返事くらいは迅速にやってもらいたいものだ。やっぱり日本人て真面目な民族なんだなぁ、とか思ってしまう。

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色々あったけど、最終的にはフレームが到着したので結果オーライということにしよう。
関税はナシで、消費税&通関料で7,900円取られた。

パッキングはそれなりに丁寧で、コルナゴのシールが貼られたダンボールにきちんと包装されたフレームとその他のパーツが入っていた。エンド、BB、ヘッド周りが頑丈に養生されていて、それぞれのチューブもプチプチで保護されてた。輸送中によほどのことがなければフレームへのダメージはないと思う。

「在庫がない」と言っていたFulcrum Racing 3は当然なしで、「73度じゃなかったらキャンセルにしてくれ」とお願いしていた3Tのステムも同梱されておらず。その他の注文品が正しいものであることを確認・・・と、ここで痛恨のミスを発見。

Extreme-Powerのシートポスト径は31.6mmなので、これにあうようにとCOLNAGO銘の31.6mmシートポストを発注していたつもりだったのだけど、届いたものは28.0mm。「やりやがったなぁ~!」と怒りがこみ上げたのも束の間、ウェブからオーダーシートを確認したところ、注文の時点で間違えていたようだ。やってしまった・・・。28.0mmのシートポストはC-40/C-50でしか使われてない変態サイズなので、処分に困りそうだなぁ。ヤレヤレ。

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届いたフレームの初期調整から組み上げは、また次回。


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コメント (5)

q53desse:

はじめまして、yama-keiさん。
実はわたしも海外通販でフレームを買おうと思っているのですが、
ひとつ質問させていただいてよろしいでしょうか。

・BBはネジ山が切った状態で出荷されるのでしょうか?
・ヘッドパーツはシールドベアリングを上下にはめ込み、あとはコラムカットとプレッシャプラグを
固定するするだけでフォーク装着可能になるのでしょうか?

すでに3台ほど自分で組んでいるのでこの点がクリアになれば安心して発注できます。
すみませんがよろしくお願い申し上げます。

鈍行・中目黒:

q53desseさん、はじめまして。

最近のカーボンフレームであれば、BBのネジ山は切られているようです。ただし、自分のフレームはBB面に塗装がベッタリだったのでねじ山切り&フェイスカットを近所のショップにやってもらいました。

ヘッドパーツの圧入には専用工具が必要(自作してる人もいるようですが)ですが、コラムカットしてプレッシャプラグを取り付ければヘッド周りの初期作業は完了のはずです。

最新のエントリーで初期調整~組み上げまでをまとめてありますので、参考までにどうぞ。

q53desse:

ご返答ありがとうございました。エントリー拝見させていただきました。
ヒラメのプレッシャプラグをご導入されたそうですが、この固定は六角レンチか何かで
自分で簡単に出来るものなのでしょうか。度々の質問で申し訳ございませんが
よろしくお願い申し上げます。

鈍行・中目黒:

> q53desseさん

ヒラメのプレッシャプラグは六角レンチで簡単に固定できます。
1インチ、1 1/8インチ両方に対応しますし、軽いし、分かりやすい説明書もつくし・・・と、なかなかの優れものだと思います。

q53desse:

コラムカットを自分ですれば組めそうですね。
為替の動きを見ながら発注したいと思います。
色々と情報いただきまして本当にありがとうございました。

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2009年01月04日 23:36に投稿されたエントリーのページです。

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