禅とは何か - 鈴木大拙
宗教・人類学
ディープな禅入門。
宗教一般に対する解釈も沢山与えてくれるとてもよい本。
理論をこねくりまわしているようにしか見えない部分があるように感じてしまうのは、まだまだ禅に親しんでいないからなのかもしれない。
全体的に禅的なコントラディクションが溢れているのだけれど、なんとなくうなずかせてしまうものがあるのはやっぱり著者が卓越した人物であることを感じさせる。
「知は目であり、情は足である」というのはとても共感。
宗教が「自己の発見」のステップである、という認識にも共感。
小乗仏教と大乗仏教のノリの違いも分かったし、とてもよい本に出会えたと思った。