« Edge 705 のバイクマウント | メイン | ヘロヘロ・ヤビツ・アタック »

JCRC #2 日本CSC

JCRC第二戦@日本CSCに出場。
先日の第一戦@川越の結果からEクラスに配属されていたので、修善寺の順周りコースを2周。


(写真提供:ダジャラーさん。感謝!)

結果は1位。
狙い通りの走りをして、ほぼ狙い通りの展開に持っていくことができた。

機材はVX-Elite+Ksyrium SL。
土曜日の夜から酷い天気で、日曜日も午前中は怪しいなーと思っていたら、8時頃にはもう青空で路面はドライ。狂ったような西風が吹いていて、緩やかな下りのホームストレートが強烈な逆風だったのには参りました・・・。

服装は冬用インナーに長袖チームジャージ。今年初めて着用の(内側には着てたりしてたけど)ビブショーツ。暖かかったので、それ以外の防寒着はなし。

今回も長津田からダジャラーさんカーに乗せてもらい修善寺へ。受付を済ませてから軽くアップをし、ダジャラーさんのレースを観戦。一周目は先頭集団と一緒に戻ってきたものの、2周目以降で厳しくなって順位を落としてしまう結果。最近乗ってなかったらしいので、調子が悪かったようだ。

しばらくしてから自分の出番。
今日の作戦は、

1. 何よりもまず入賞(6位以上)を優先
2. 1周目は徹底的に動かず、2周目も最後の登りまではセーブして、チャンスがあったら飛び出す

という感じ。
順周りは初めてで時間の都合から試走もできていなかったので、とにかく冷静に落ち着いたレース運びをすることを心がけた。

**

2列目くらいからスタート。
はじめはみんな元気なので、逆風の中をモリモリ踏んでいくのでまったりついていく。下り始めた際に前から突風が来て、前走者がフラついて恐ろしい。1号橋の先の登りは比較的短いし斜度もないので、集団が大きいまま展開。みんなまだ元気に踏んでいくので、これまたまったり30位くらいのポジションをキープ。

登り切って下りはじめると速度が乗る。前方で中切れ気味になっていたので繋ぎたかったのだけど、左右とも詰まっていたのでそのままにしておく。下り切るところで踏む&低いポジションで速度を維持して登りへ移行。25,6番手くらいで登り始めてじわじわポジションを上げる。順周りコースの鍵となる2号橋の先の登りは二段階に分かれているのだけど、一段目の最後にガツンと登る箇所があって、ここはダンシングでクリア。前方50mくらいにokadamanの人が飛び出していて、それを追いかける5人くらいのグループに合流。二段目の登りでも無理はせず2番手で追走。

登り切ったところで周りを見ると追走グループの顔ぶれは変化なし。前走者&隣にいたのが軽量級の選手だったので、ホームストレートに入ってからかわして前に出る。ゴリゴリ踏んで後ろを引き離して、あわよくば先行者に追いついて二人で逃げようという作戦。ホームストレートを終えて下りに入るあたりで少し離すことができたけど、先行者もペースダウンしていてすぐに捉まえられそうな距離。1号橋を渡った先の登りで後ろを見ると、凄い勢いで追ってくるのが見えたので力を抜く。追ってきた人に前を引いてもらってokadamanの人を吸収。牽制気味な展開になって、登りのペースが落ちる。登り切って、下り始めると後ろから何人か追いついたようで集団が14,5人に膨れ上がってる。これはオイシクない展開なのでなんとかせねば、と思う。

3,4番手のポジションをキープして登りを開始。すぐに赤黒ジャージの選手がアタックして抜け出すものの、ちょっと早いかなーと思ったので見逃す。一段目の最後にガツンと登る箇所のあたりでペースダウンして落ちてきたので吸収。自然とまた5,6名の先行グループになっていたので、「とりあえず、この集団でゴールすれば入賞できるな」とセコいことを考えだす。周りのメンバーを観察すると余裕がなさそうなのが分かったので、二段目の登りの山頂手前で思いっきり踏んで飛び出す。反応がなかったのでそのまま下り、ホームストレートを独走して勝利。

**

今回勝てたのは、なんといってもウィンターロードでの経験が大きい。自分よりクライム能力のあるメンバーを相手にした時に「いかに無駄足を使わないか」ということを徹底的に考えさせられて、今回はほとんど無駄足を使うことなく1周目を走り切れた。2周目も登りのはじめからアタックをかけることを考えていたのだけど、1周目を走った感触から最後までもたないことが分かったので、山頂手前で飛び出す作戦に切り替えてうまくいった。

今回レース後に思い出したのは、Tim Krabbeの小説"The Rider"に出てくる"レースとは、自分の皿をはじめる前に相手の皿をきれいになめ尽くすこと"という言葉の正しさ。ある程度脚力が同じメンバーでレースをした場合、勝敗を分けるのは「ちょっとの脚の差」ではなくて「最後まで脚を残したか否か」であることを痛感した。

**

レース後はちょこちょこお喋りしたりしてから表彰式で景品をいただき、会社の山岳部の先輩のI井さん宅@裾野へサイクリング。ほぼ追い風だったので、LSDペースで1時間+ヒルクライム10分で到着。

パソコンの動作がおせーってことでゲットしておいたメモリーを増設してアップグレード完了。ヘルシーパーク裾野で汗を流し、三島の「本町うなよし」で上うな丼。ここは大衆っぽい雰囲気とボリューミーなうな丼が見事にマッチしていて大変ナイス。桜屋よりも味は濃いめで、うなぎももっちりしている感じ。これで「三島うなぎ四傑」のうち三つまでを制覇。残すは「元祖うなよし」のみ!

I井さん夫婦とまったりおしゃべりしてから、三島から新幹線輪行して帰宅した。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.yama-kei.org/mt/mt-tb.cgi/7020

コメント (14)

ニャロメ:

流石ですね・・・

その観察眼があるから勝てるんです。まさにRRの醍醐味ですな~。
これはD昇格もあっという間ですね。

おめでとうございます。
最後はかっこよくぶっちぎりですね!
相手の皿を嘗め尽くしながらも、途中盛り上げたりして、所謂「チョイ刺し」だけではなく、展開しているところ上手いなぁ、と読んでいて感じました。

ken:

おめでとうございます!
長津田にちょっと反応してしまいました(長津田に住んでます)・・・(笑)

jmz:

1位おめでとうございます。
目前でアタックを拝見できました!あの勝利の走りの裏側ではこんな展開があったんですね。

今後ともよろしくお願いします…。

yama-kei:

コメントありがとうございます。>みなさま

> その観察眼があるから勝てるんです。
いやー、見てはいるんですが、誤判断しちゃったり、脚がついてこなかったり・・・と難しいです。でも、勝ってみて初めてロードレースが楽しいと思えるようになりました(ゲンキンな性格ですみません)。

> 相手の皿を嘗め尽くしながらも
一瞬「相手の血を嘗め尽くしながらも」に見えて戦慄が走りました。
生き血をすするレーサーを目指します!

> 長津田
おー、長津田はよく集合場所として利用させていただいてます。
平日朝練、スタート地点に来るまでがほんとに大変ですね・・・。

ジロ:

優勝おめでとうございます!!

これでDクラスですねー
Bクラスくらいまでは軽々という感じでしょうか(笑

勝てるときって本当周りが見えますよね。
次も連勝で!

ba-mos:

おめでとうございます。
すごく冷静に周りの様子を分析しながら
レース運びをしていることがよく伝わってきました。

タマキひろし:

独走勝利かっこいい~。
勝つべくして勝ったレースでしたね。
お見事でした!

KOH:

あらためて、おめでとうございました!
後ろ誰も着いて来てないじゃないですか!
日記を読めば読むほどその凄さが伝わってきますね。
さらなる飛躍を期待してますよ。

pma:

おめでとうございます!
冷静なレース運び、さすがです。勉強させてもらいましたm(--)m
まだまだ天井はみえませんね。

yama-kei:

> ジロさん
ありがとうございます。
Dクラスから一気にレベルが上がる気がするので、そう簡単にはいかないと思っていますが・・・頑張ります!

> ba-mosさん
相手を見るのはテニスやってたからですかねー。
テニスも相手との心理戦・神経戦の面が強くって、そこが面白いところだったりします。

> タマキひろしさん
抜け出せた時は心のなかでガッツポーズでしたが、ホームストレートが強烈な逆風だったので独走を楽しむ余裕はなかったです。

> KOHさん
追いかける気をなくすくらいのアタックで離したつもりだったのですが、リザルト見ると後続と4,5秒差なのでした。飛躍といえば、KOHさんの表彰台も楽しみにしてますよ(と、しつこくプレッシャーをかける)。

> pmaさん
ありがとうございます!
ヒルクライムは限りなくシンプルな力勝負ですが、ロードレースは脚力以上に経験と戦略が物を言う世界だと思います。勝ちを狙うのか、入賞を狙うのか、完走を目指すのか・・・と、色んな走り方があるのが面白いです。

nao:

優勝おめでとうございます!
単独でのゴール、かっこいいですね。
記事を読んでいてもいかに戦略が大事かという事が伝わってきます。
参考になります。
しかし次の日に山へ登りに行っちゃうところがタフですね~。

yama-kei:

> naoさん
ありがとうございます!
最後の最後まで我慢して、追走する気を失わせるようなアタックを心がけました。ここまでクリーンに抜けられるのは稀だとは思いますが、ロードレースでは休めるところで休まないと勝負所で動けないなーと感じました。

今年、ロードレースでご一緒するとしたら秩父宮杯あたりでしょうかね。
楽しみにしてますよ。

Wow this is a great resource.. I’m enjoying it.. good article

コメントを投稿

About

2010年03月21日 23:42に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「Edge 705 のバイクマウント」です。

次の投稿は「ヘロヘロ・ヤビツ・アタック」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36
おすすめ自転車関連本