イギリスの自転車雑誌に頻繁に登場していたWatt Bikeが面白そうだったので、メモ。
ひとことで言ってしまうと「パワーメーターを内蔵したエアロバイク」なのだけど、スポーツ自転車愛好者を強く意識した製品で、ハンドル・サドル回りの微調整や、サドル・ペダルの交換にも対応しているのが特徴。ハートレートモニターもAnt+対応で、USB経由でリアルタイムにPCに情報を送る機能があったり・・・と、機能も豊富。
http://www.wattbike.com/default.aspx?nodeid=653&p=1#efficiency
さらに、高いサンプリングレート(1秒に100回)でパワー測定が行われているのもウリで、1周分のペダルの回転で、どのように力がかかっているか(ムラがあるか)を診断してくれる機能も持っているらしい。
British Cycling(英国自転車協会?)がライダーの競技力をテストする機械として採用していて、オリンピックのトラック競技で勝ちまくったSir Chris Hoyも使っているとのこと。
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雑誌の記事では、マックスパワー、200mスプリント、500mスプリントの各種目で雑誌(Cycling Plus, Cycling Pro)のエディター達が対決する・・・という内容だったのだけど、それぞれトップの成績が14.01W/kg(1299W)、11.23sec, 30.81secという成績だったらしい。
参考までに、Sir Chris HoyのWatt Bikeでのマックスパワーは2200W。Wikipediaによると体重が92kgとのことなので、23.9W/kg・・・。やはり、オリンピック勝つような人は化け物ですな。自分の場合、PowerTap計測での最大出力が1056W(18.2W/kg)なので、雑誌のエディターレベルではトップになれそう。
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さらに、Watt Bikeでレースをするイベントが開催されていた(いる?)らしい。
その名も"Friday Night WATT Bike League"。
詳しいレース方法は不明だけど、Watt BikeのデータをノートPCで直接読み込んでプロジェクターに出して、リアルタイムで観戦しながら盛り上がるのだとかなんとか。
こういう身も蓋もないところがイギリス人らしいなぁ、と笑ってしまった。
エアロバイクでレースして、それを大勢で観戦して・・・という絵を想像していら、映画「ベルヴィル・ランデブー」を思い出した。
60年代頃のフランスと、フレンチマフィアが暗躍している美しい町(belle-ville)が舞台のフランス製アニメーション作品で、音楽も雰囲気もサイコーに楽しい大好きな映画。60年代のツールの雰囲気が描かれていたりするので、自転車好きは必見。