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Jim Meyerさんのインタビュー

期待&注目の新興パワーメーターメーカー、Quarq社を立ち上げたJim Meyerさんのインタビューを発見。

http://nyvelocity.com/content/equipment/2009/tech-talk-quarqs-jim-meyer

1月の記事なのでちょっと古いけど、面白かったのでメモ。

- Cinqoの当初の狙いは「ワイヤレス」で「SRMと同じような性能」で「Powertapのように安い」パワーメーターを出すことだった
- 開発を始めた頃はAnt+は存在しなかったものの、Antを使うことは決めていた
- Qraniumの開発は停滞気味。開発中はAnt+を喋る機械がなかったけど、今はもうEdge 705があるからオタク向けのおもちゃとしてしか出す意味がない
- 二世代目のCinQo Saturnになってからボルト穴の円周にリングが繋がったのは、キャリブレーション精度の向上と製造時の歩留まりを上げるため
- iPhoneとお喋りできるようになったら素敵だけど、現在提供されてるSDKだと自由に外部ハードウェアと通信できないから無理っぽい(それ以外にも、ヘッドユニットとして使うのに問題は多い)
- CinqoはSRMに比べると50gくらい軽い(はず)

Cinqoの設計思想や測定方法、それにキャリブレーションなどに関する細かい話が詰まっているので、興味のある人は必読の内容。

**

パワーメータは、シーズン中に導入してしまうと練習方法を確立するのに手間取りそう&来シーズン以降のお楽しみとしたいので、手を出すとしたら11月以降になりそう。

- 相変わらず高嶺の花のSRM(製造方法を変えないとコストダウンは無理っぽさげ)
- ホイール選択が悩ましいPowerTap(練習用と割り切るならあり)
- 出たばかりで実力が未知数なCinqo(今のところ評判は上々だけど、日本からの入手性&サポート体制に難あり)

・・・という2009年の状況は、来年にも継続しそうな雰囲気。今このタイミングで手を出してしまってもそんなに悔やむことにはならなさそう・・・かな?

一時期は練習用と割り切ってPowertapにしようと心に決めていたのだけど、Cinqoが思ったよりよさそうなので現時点ではCinqoにする可能性が高そう。SRMにせよPowertapにせよ、何かしら問題が起きたときは本家に相談することになるような気がするので、現行世代のCinqoが中~長期の利用にも耐えられるようであれば、もう悩むことはないかなぁという感じ。Cinqoには浸水する問題があったようだけど、最新の出荷製品では改善されているっぽい。

まだもうしばらく時間的余裕があるので、最新のパワーメータ事情をネチネチとウォッチしていくことにしよう。


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2009年06月13日 23:22に投稿されたエントリーのページです。

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