映画"Withnail and I"の紹介

"止まった時計さえも 1日に2回は正しい時を刻む。
そして1回だけ、僕はウィズネイルを信じかけた。
確かに 僕らは もうダメなのかもしれない。"

"人類の歴史で一番素晴らしかった10年が終わる。
結局我々は、 真っ黒に 塗り潰すのに 失敗したわけだ。"


"Withnail and I"は、1986年に作られたブルース・ロビンソンの初監督作品です。

1960年代のサイケデリックな雰囲気、そしてその終焉を非常に思い出深く描いています。その時代を生身で生きた監督による脚本や、ぴったりマッチした2 人の若い俳優の起用。イギリス人のウィットがそこかしこに溢れ、イギリス色に染められた映画のトーン・・・。 

甘くて切なくて、とにかく笑える話です。

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2004年7月現在、日本での公開実績は吉祥寺のバウスシアターで数年おきに上演されたという数回のみで、 これも今では上映権が切れてしまっているそうです。
今のところ日本でこの作品を見るためには、 アメリカ、もしくはイギリスなどで発売されているDVDまたはビデオを購入するほかないようです。

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日本では全く無名な"Withnail and I"ですが、 本国イギリスでは英国映画協会による「20世紀の映画Best100」中の 29 位 にランクされたり、定期的に映画館で上映されていたり・・・と、 公開から20年近く経つにも関わらず多くの人に愛され続けている作品です。

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「何者か」になろうともがく若者の姿や、それを諦めてしまった人間の姿。
井上靖の「あすなろ物語」を思わせるような青春劇かと思えば村上春樹の「風の歌を聴け」の中の 主人公と鼠のようにひたすらアルコールに浸る登場人物達。

60年代に限らず、どの時代にも存在する精神性のようなものが、 きめ細やかに、美しく、そして物憂げに描かれています。
この映画が長くイギリス人達の心を捉え続けている理由なのではないでしょうか?

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"Witnail and I"は、今のところ私が一番好きな映画です。
この映画の良さが少しでも多くの人に伝わるとよいな、と思ってこのウェブページを作りました。

私が"Withnail and I"の存在を知ったのは こ のページで、 何か強烈なオーラを感じて秋葉原のSALEで購入しま した。
購入したのはアメリカのcriterion 版で、画質、音楽、字幕、そしておまけ、 と文句のないパッケージでした。
価格は5,000円くらい。

脚本はamazon.comあたりから買うしかないかなぁ・・・と思っていたところ、 偶然 amazon.co.jp のマーケットプレイスに出ているのを発 見paperbackshop.co.ukの 出品だったようです。
注文してから約10日で到着。
価格は送料などを含めて1,500円くらい。

2005年度初頭にアメリカに行く機会があったので、BFI MODERN CLASSICSシリーズとして 出ているKevin Jacksonによる解 説本をゲットしてみました。 飛行機の中でペラペラと読んでみたのですが、これはなかなかよいです。 映画やロビンソン監督に関する知らなかった新事実がちょこちょこ書いてあります。 本の薄さに対する値段としてはイマイチ感が漂いますが、 「ウィズネイルと僕」が好きな人であればほぼ買っておいて損はないでしょう。

この本を読んで久しぶりに"Withnail and I"熱が再発したので、 あらすじやら自分なりの解説やらを織り交ぜた、まとまった文書を書こう!! ・・・と思い立ったまではよかったものの、あえなく途中で挫折。

あらすじだけでも興味のある人がいるかもしれないので、 書きかけのものを公開しておきます。 書き上げた暁にはまたアナウンスしますので、 完全版の登場は気長にお待ちください。
    [Journey's End] - 映画「ウィズネイルと僕」に関する私的解説
    latex + dvipdfmx で pdf 形式に変換しています。
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"Withnail and I"の字幕を翻訳してみました。
まだまだ不完全ではありますが、興味のある方はこちらか らどうぞ。

もし誤訳や間違いを発見した場合、こ ちらまでお知らせ下さい。



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Picture from film "Withnail and I" has been taken from criterion collection DVD "Withnail and I".
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