映画"Withnail and I"の名シーンの紹介


Oh, you went to Eton...

モンティーの自宅へ、 別荘を借りるお願いに行った2人。
交渉をはじめさせてくれないおじさんがマーウッドに出身校を訊ねる

モンティー: 学校はどこかね?
ウィズネイル(横から割り込んで): 僕とは違う場所に 行ってたんだ
モンティー: ああ、イートンかね!

後から「何故僕がイートン出身になってるんだ?」 と問いつめるマーウッドに、ウィズネイルが答える

ウィズネイル: 彼の理解できる形にしないとね
マーウッド: どういう意味だ?
ウィズネイル: つまり、持つ者には与えられ、さもなくば与えられないんだ
(ポケットから別荘の鍵を取り出す)


(*勝手な推測ですが、この「持つ者には与えられ・・・」
のフレーズは聖書にも出てくるフレーズなので、
そこから引用しているのかもしれません)


To tutor it the ways of righteousness

おじさんの別荘を目指して車を飛ばすマーウッドに、
ウィズネイルが話しかける

ウィズネイル: どこか途中で 子供を捕まえようぜ
マーウッド: 子供なんて捕まえて どうする?
ウィズネイル: そいつに正義のあり方を教えるのさ。そして清潔な小便をいただく。

ウィズネイル(ダニーにもらったデバイスを取り出しながら):
この装置は酔っぱらった運転者が安全に運転できるようにするものである。
こいつ(ボトル)に小便を入れておいて、パイプをズボンに引き入れる。
そしてこのバルブを股間にセロテープでとめておく。

ひどく酔っぱらったときに やつら(警察)が近寄れないものとして・・・

この説明書によると・・・ 小便テスト以外は全て断る。
バルブを開いて・・・子供のきれいな小便をやつらにくれてやるってわけさ

そしたらやつらは鍵を返さずにはいられない。
ダニーは天才だ。たくさん小便をいただいてやるぜ。


I have of late.....

物語の最後、マーウッドと別れたウィズネイルが
雨のリージェント・パークで 柵の中の狼を相手にハムレットの演技を披露する。
この映画の最後のシーンであり、最も美しく、最も素晴らしいシーン。
60年代との別れ・・・

"私は最近 何故だか知らないが・・
陽気では なくなってしまった

全くもって気がむしゃくしゃして・・・
この素晴らしい地球さえも荒れた岩肌にしか 見えないのだ

この立派な青空だって・・・
見給え!この黄金色の火をちりばめた大天井だって・・・何故だろう
・・・情けなや汚れた 病毒の塊にしか思われない

人はなんて素晴らしい傑作だろう
高貴な理性と無限の能力
ふるまいはまるで天使のようだ
まるで神のようだ!

世界を彩る美
万物の長
私にとっては塵の塊にしか 思われない

人が嫌いになった
ああ女性だって・・・
女性でさえも・・・"


(*これはハムレットの劇中、人生に絶望しかけているハムレットが
ローゼンクランツとギルデンスタンに 今の気持ちを話しかけるシーン。
原文とは多少異なる模様)


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Picture from film "Withnail and I" has been taken from criterion collection DVD "Withnail and I".
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