ザ・サーチ - ジョン・バッテル
グーグルだけでなく、インターネットとウェブの歴史を通じて沢山の人と資本を通じて試みられてきた「デジタル情報の検索」を扱った本。
もちろん、現在において最も有効かつ実用的な検索システムを構築しているグーグルがメインな登場人物なのだけれど、会社の成り立ち(1996創業とは知らなかった。もっと新しいものと思っていた)から、苦悩していた時期、それに検索業界の盟主として君臨し、さらなる挑戦を続ける姿までをしっかり描いている。
アルタ・ビスタ、ヤフー、ライコス、エキサイト・・・、今になって考えればドット・コム・バブルという時代に輝いていたプレイヤー達はとっくに墓の中に収まってしまっている。
グーグルが持ち続けてきたストイックなまでの「技術」と「革新」に対する挑戦こそ、彼らが持つ一番の価値であり財産なのだなぁ、とつづくづく思った。