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映画道楽 - 鈴木敏夫

エッセイ・対談


Title: 映画道楽
Author: 鈴木 敏夫
Price: ¥ 1,575
Publisher: ぴあ
Published Date:

ジブリのプロデューサー、鈴木敏夫さんの映画論。
子供の頃から彼が影響を受けてきた映画(やっぱりすごい人はいい映画を沢山見ている!)をはじめ、ジブリ設立前からハウルに到るまで彼が関わってきた仕事や、彼が映画に関して感じていることをリラックスしたムードで語っていて、大変面白い本だと思う。

自分が知っている映画もたくさんあったし、彼が紹介している中で是非見たいと思った映画も多い。現代人が身体的でなくなっていることがアニメーターに与えている影響などなど、なかなか興味深い意見もあった。

映画がアナログなもので、肉体的なもので、あくまで泥臭いものである、というのは本当にその通りだと思う。映画に限らず、最近の「コンテンツ」は無味無臭になりすぎだと感じる。

ジブリの原点は「太陽の王子ホルス」にあって、宮崎駿夫さんが本当にやりたかったことは「風の谷のナウシカ」でやり終えているんじゃないかと思っているのだけど、やっぱりこの読みはある程度当たっているっぽいなぁ、と実感した。