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反社会学の不埒な研究報告 - パオロ・マッツァリーノ

経済学・社会学


相変わらずしょ~もないけど、理にかなった楽しい話がつまった本。

権威から武士道、経済学から社会学まで痛烈にからかった挙げ句に、うさんくさいビジネス本作者を主人公にしたフィクションで猛烈に笑わせてくれる。

社会に蔓延する妙ちきりんな幻想や、「専門家」の肩書きで好き放題なことをいう人々、それに社会的システムによって守られた特権階級まで、現代社会に巣くう面白おかしげで一般庶民にとっては迷惑でしかない現象がここまでかとばかりに取り上げていて、ほんとにマッツァリーノさんの視野の広さと知識の深さに驚かされる。