英語圏の自転車レース中継のアナウンサーとして有名なPhil Liggettさん。
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昔のレースを見るためにWorld Cycling Productionsで買ったDVDの実況がほとんどこの人なので、自分にの中で英語圏の自転車レースのアナウンサー=Phil Liggetさんというくらいにまで定着している。
Phil Liggetさんはイギリス出身の元ロードレーサーで、プロ契約をオファーされたこともあるらしいのだけど、あえて自転車レースのジャーナリズムの世界に行くこと(彼はその時点で既に自転車レースの記事を書いていた)を選んだのだそう。イギリス英語なので、アメリカ英語に慣れてる人からすると「なんじゃこの英語」ってことになるかも。イギリス人らしく、クールでウィットに富んだ喋りに定評があって、さらに随所に彼独自のLigget節が炸裂するのが特徴。
彼が多用する独特の英語表現は英語圏でも有名らしく、ファンのページには彼の名言集がある。実況を聞いていていつも驚くのは、この人の圧倒的なボキャブラリーの量と、それが滞りなく出てくるところ。
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彼が実況中によく使う英語表現をセレクトして紹介してみると、こんな感じ。
- main field, main bunch, peloton
- -> メイン集団。主戦場
- break away
- -> 逃げ集団
- damage
- -> (アタックやペースアップによって)集団に与えたダメージ
- dancing on the pedals
- -> ダンシングする
- put the hammer down
- -> 最高速度に乗せる、ガツンとペースを上げる
- destroy the field, blow peloton to pieces
- -> (アタックやペースアップによって)集団を分裂させた
- throwing(putting) cat among the pegions
- -> (何らかの出来事によって)集団に動揺が広がる
- ** is suffering
- -> (長い逃げの後や登り坂で)タレる・タレてる
- turned the table round
- -> (何らかの出来事によって)優劣関係が逆転した
ほんとはもっと紹介したいのだけど、そうなるとレースの詳しいシチュエーションまで書かないと面白さが分からなくなってしまうので自粛・・・。
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Roullerのissue 11に、レース中継の解説としてよく組んでるPaul Sherwenさんと一緒のインタビューが載っていてなかなか面白い。
題名は”When the going gets tough”。
94のジロとかもってないですか?
> mitsugiさん
持ってないっす。
シモーニのアシストのはずだったクネゴが勝った年・・・なのですかね。
面白そうなので、次にまとめ買いする時に調達しようと思います。
それは2004年です。クネゴも好きですが
1994年のジロです。
総合争いがベリティン、インデュライン、パンターニの3名。
当時ツール3連覇中で無敵のインデュラインがTTや山岳で
若手にボコボコにされるといった内容です。
結局一ヵ月後の1994年のツールも勝って4連勝してしまうんですけどね。
おー。
空見してました。失礼しました。
無敵のインデュラインも苦戦したジロがあったんですね。
頼りにしている(?)World Cycling Productionsのラインアップにはないようですが、アーカイブスという形で今後出てくる可能性はありそうです。
とりあえず、インデュラインのツール5連覇のDVDは近日中に届くので、興味があったら貸し出しますんで言って下さい。