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生きるということ - エーリッヒ・フロム

哲学・思想


Title: 生きるということ
Author: エーリッヒ・フロム
Price: ¥ 1,427
Publisher: 紀伊國屋書店
Published Date:

「自由からの逃走」の著者による、現代批判的文章。
人間の存在様式に「あること」と「もつこと」があり、現代の人間があまりに「もつこと」に傾倒しすぎているという主張はなかなか興味深い。

ただし、「あること」と「もつこと」というテーマについてしつこく書きすぎている印象を受けるし、最後のほうになって「新しい人間」とか「新しい社会」とか言い出しちゃったりしてるところは理想的啓蒙主義に走りすぎているようにしか思えない。前半から中盤にかけての分析が興味深いだけに、議論を遠くまで持って行き過ぎてる感が強くて惜しい本だと思った。