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所有という神話―市場経済の倫理学 - 大庭 健

経済学・社会学


正直に白状すると、途中の議論では何回か全然フォローできなかった・・・。でも、まぁ、一応読破。

「倫理学」という、やたらと対象範囲の広い学問の視点から、現代の人間社会がどんどんサムい空間になっていく現象について色々と考察している。
個人個人の「ヒト」にとって、そもそも近代資本主義や経済学がどういう価値観をもたらし、どういう矛盾を生み出す可能性を持ったものか、というところから始まり、経済システムが成立するための前提のひとつである「所有」ということ、そして「権利」ということについて、より深い意見が述べられている。

さらに、「平等であること」とは本質的などういうことなのか?という厄介な問題に関しても著者の意見が色々と述べられている。