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さよならバードランド - ビル・クロウ

文化・芸術


「ジャズが好きならこれを読め!」って本。

翻訳の村上春樹が、あとがきに書いているように、「ジャズを聴いたことのない人が聴きたくなって、ジャズが好きな人はもっと聴きたくなる」本だと思う。

著者のビル・クロウは40年代後半から50年代にかけてベーシストとしてあちこちのバンドで活躍した人で、有名無名のジャズ・プレイヤーの逸話が事細かに書かれている。

題名からして哀愁漂う「ジャズに対しての別れ」が描かれているような気がするのだけれど、一時代において「人生を生きる=ジャズをやる」ような空気があったことをありありと目の前に展開させてくれる本はそうはない。

もっとジャズが聞きたくなった。