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はじめての地学・天文学史 - 矢島道子、和田純夫

地学・環境学


一般的にはあまりメジャーではない、地学・天文学の歴史の本。
一般向けで、中身がそんなに濃い本ではないけれど、分かりやすくてよろしい。

大陸移動説からプレートテクトニクスへ・・・というあたりはやっぱり面白いし、「種の起源」の時代の学問の世界の雰囲気を嗅ぎ取れたのはとてもよかった。

天文学では、Background Radiation, Dark Matter,・・・・、と最新のトピックについても言及している。
2002年の論文についても触れているので、本の執筆時期は相当新しいらしい。

少しアカデミックな匂いが強く、文章が単調で興味がないと読み続けにくいかも知れないけれど、物理学やその他の科学の発展に大いに貢献した学問の歴史がうまくまとまっているので、興味がある人ならサクッと読んでしまえると思う。