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職人学 - 小関 智弘

ノンフィクション


期待通り面白い本。

とても泥臭いけど、人間味溢れる職人達の物語。
モノ作りに対する姿勢に関する一部の文章は、いちエンジニアとして純粋に感銘を受けた。

結局モノ作りに必要なのはハッカーの論理なのだな、と思う。
損得関係なしに、ただ「面白い」から、ただ「できるから」やってみる、という精神。
この精神をなくしたらエンジニアを名乗る資格はなくなってしまうな、と感じた。

それにしても、もう完全に自分の中では死に絶えた、と思っていた「職人」の世界がすぐ目の前に展開されるような感覚はとても熱い。
「治具」って単語が出てきたのがなんだか嬉しかった。

やっぱり「インタレスト・ドリブン」は強いな、と再認識できた。