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消費社会の神話と構造 - ジャン・ボードリヤール

哲学・思想


結局読破するのに1ヶ月近くかかってしまった。

「すべての事象は消費されうる」とする著者の視点に、最後のほうでようやくシンクロできた。

岡本太郎の主張していることと、どこか底のほうで繋がっていることを常に意識させられながら読んだ。

結局のところ、問題は「幸福はそこにはない」ということなんだと思う。
そもそも「幸福」という概念こそが疑うべきものだ。

概念的、形骸的かつお仕着せがましい幸福の「形」は、当然これから人類の前に魅惑的なシニフィアンとして立ちふさがるのだろう。

われわれの仕事はいかにこの概念を取り払うか、ではなく、この概念に変わる「何か」を探すことなのではないか、と感じる。