真夏の富士山一周サイクリング

会社の自転車部のメンバーと一緒に、富士山一周のサイクリングを敢行。

レースを頑張ってた7,8年前は、Mt.富士ヒルクライムの試走で5月頃にスバルラインを1本走ってそのまま反時計回りで練習も兼ねて富士山一周(100km)…というのが定番の行動パターンだったのだけど、日本離れした雄大な風景や、アップダウンに富んだ走りごたえのあるコースは普通にサイクリングしても楽しかろうと思い、未経験の部員にも楽しんでもらいたいなーということで計画を立案。

参加者は自分を含めて5名。富士山駅に9:15集合としたので、自分は車で圏央道&東名&富士五湖道路を繋いで富士吉田へ。三連休の初日だったので渋滞が怖かったけど、概ね問題なく到着。Mt.富士ヒルクライムの会場になる北麓公園に駐車したのだけど、これは失敗。戻ってきたときに3,4kmくらい登り返す羽目になるので、もっと駅に近い駐車場にするのが正解だった。もう1人車で来ているというKさんは中央高速の渋滞で遅れてしまうということだったので、富士山駅で集合した4名で9:40頃にスタート。ツーリング経験豊富なSさん、高校で自転車競技をやっていたという若者のOさん、それにフランス出身のJさん(女性)という顔ぶれ。

 

普段だとはじめから139号を使うのだけど、交通量が多くて走ってて楽しくないので河口湖方面に進んでから139号に合流して、道の駅なるさわを超えた先から富士宮に抜けるショートカットルートを使って南下。交通量が少なく、道の左右まで木が生い茂っているので日陰でもあり、展望台のある駐車場までは登り基調のアップダウンが続くのだけど爽快に走ることができる。展望台からは本栖湖を含む景色に恵まれるものの、富士山は雲に隠れてしまっているようだ。

ここから富士宮へと至る下りは、自分の知る限り日本で一番ゴキゲンな道。アメリカの田舎のような、のんびりとした雄大な風景を楽しめる下り基調のアップダウンが続き、晴れていればすぐそこに富士山がドカンと見えるスポットも豊富にある。メンバーも最高に楽しんでくれたようで、企画者としても嬉しい限り。通るのは4,5回目だけど、未だに訪れたことのなかったミルクランドに立ち寄ってミルク味の濃い美味しいアイスをいただく。後ろから追いかけてきているKさんとはここで落ち合う設定にしてあったので、レストランでそのままランチ。自分は富士宮名物の焼きそばを大盛り。美味。

そろそろ出ますかね、と準備していたところでKさんが追いついてきたので、少し待ってから5人で出発。楽しい下りはあっという間に終わり、ルート中最下降点である白糸の滝の手前の交差点で左に折れて進んでいくと、森の中の登り基調のアップダウンが始まる。ここはこどもの国まで延々と続く登り基調の始まりで、特に広い道(469号)に合流してからは遮るもののない広くて見通しの良い登りなので、5月に走るときでも暑さがキツい区間。淡々と似たような斜度で登るのならばまだしも、中途半端にアップダウン(実質的には登りと平坦)が続くので体力的にも精神的にも厳しい区間。ノンストップで追いついてきて、1年くらい乗っていないというKさんが辛そうだったのでサポートして走り、登りがひと段落するこどもの国まで到着。先着していたメンバーは自主的に休憩したり、ドリンクを調達したりしていたようだ。

ここは遅くとも14:00に出るイメージだったのだけど、15:00を回ってしまっていたのでKさんは御殿場まで進んでからワープorレスキューする作戦に切り替えて、4人で先を進む。この先の下りは斜度がきつくてスピードが出るのだけど、いつも車通りが多くてブラインドの先に信号があったりするので無理は禁物。十里木南で左に終えて大野路で左に折れると左右を自衛隊の演習場に囲まれた区間に出る。ここは左右の見通しが開けて気持ちの良い区間。普段はざっくりとそのまま469号から138号に繋げていたのだけど、慢性的に渋滞してしまう138号は道が狭い上り坂でできるだけ迂回することにして、水土野の交差点から138号に合流。案の定渋滞で車列が繋がっていて、延々と登っていくのでなかなかしんどい。こどもの国を出たあたりから曇り空になっていて、暑くないことだけが唯一の救い。

どうにかこうにか須走まで到着したので、少し休憩してから籠坂峠への登りを開始。富士吉田基点の富士山一周では、ラスボスとして登場するこの峠を楽な気分で超えられた記憶がない。3,4kmで特別に斜度があるわけではないのだけど、こどもの国まで区間と、須走までの区間でのダメージが蓄積した上で登るからキツイのだろうと思う。男子2人は突然バトルモードで先に行ってしまい、自分は空腹を覚えて嫌な予感がしたのでクリフ・バーをもぐもぐ。須走への登りあたりからきつそうにしていたJさんはペースがあげられなさそうだけど、しっかりマイペースで登っていたので峠で先行メンバーに合流。ちょっとするとJさんも来たのでみなで山中湖まで下り、湖畔の道を楽しく走ればあとは富士吉田まで下っておしまい。Kさんは山中湖まで無事にワープできたとのことで一安心して、富士山駅の下り口手前で解散。結局富士山駅への帰着は6時過ぎになってしまった(オリジナルの計画だと4:30のイメージ)。

(主に)無料であるという理由だけで北麓公園に駐車するという愚かな選択を呪いながら駐車場までたどり着いて、来たときと同じルートをたどって無事に帰宅。

このルートは富士宮からこどもの国、さらに御殿場から籠坂峠までが核心で、特に前者は暑いと疲労度が一気に増すのでもう少し涼しい時期に走ったほうがよいと思う。それでも、部活のメンバーと一緒にこのルートを走りきることができて、満足感の高いサイクリングだった。