サイクリング解剖学 – シャノン・ソヴンダル

自転車競技(ロードレース)をする上でどのような筋肉が使われるか、そしてそれらをどのように鍛えるべきかを解説した本。

一言で言ってしまうと「自転車乗り向けの筋トレ本」ということになるのだけど、腕から肩首、背中、腹部、脚・・・と身体の各部位の筋肉をひとつひとつ取り上げて、それらが自転車競技でいかに使われるかを詳しく解説しているという意味で、なかなか貴重な本。パラパラとページをめくっていって、「ふーん、ここの筋肉はそういう風に使われてたんだ」と気づかせてくれる。

筋トレのメニューはジムにある機械を使ったものがメインで、自宅で簡単に試せるメニューが少ないのが惜しい。「サイクリング解剖学」という題名だと、もう少し実際の走行サイドに関する内容も期待してしまうけど、よくも悪くも筋肉の使われ方・鍛え方に終始しているのがこの本の美点。