Surly Pacer

街乗り用自転車として、Surly Pacerを組んでみた。

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Surlyは痒い所に手が届くキワモノ自転車パーツを出してるアメリカの会社で、Pacerは「現代的な汎用パーツがつけられる乗りやすくて頑丈なクロモリロード」というコンセプトで作られたフレーム。

フレームだけで2kg弱、フォークで1kg弱という重量級。ダボ穴がついているので泥除けやキャリアを装着可能で、32cのタイヤにも対応。フレーム買いで$450前後とリーズナブルなので、神経質になることなくガンガン使える。「日常的に普段着で乗れる頑張らないロードバイク」をこれで組みたいなーと前から考えていた。

んで、しばらく前に利用頻度が低くて微妙なポジションになってしまっていたTTバイク仕様のVX Eliteをバラしてドナドナ。暑い夏の間サボっていた自転車通勤を9月から復帰しようと考えた時に、「Master X-Lightで通勤するのもナンだなぁ」と思い、手持ちの自転車が2台になったこのチャンス(?)にすかさずSurly Pacerを導入することにした。

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フレームサイズは52cm。トップが540mmと長め(COLNAGOは530mm)なので、ステムは100mmがよさそう。ワンサイズ落として51cmでもよかったのだけど、51cm以下のサイズはトップチューブが完全なホリゾンタルではなくなるという、どーでもよいところが気になったので、あえて52cmをチョイス。

せっかくのユル系自転車(?)なので、前々から使ってみたいと思っていたWレバーを採用。コンポは手持ち(VX-Eliteについてた)の6500 Ultegraを流用し、ホイールは練習・レース用途から引退したばかりのKsyrium SL。ちょうどよいものがなかったハンドル・ポストは適当なやつを新調。

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ヘッドパーツの圧入等、フレームの下準備はショップでやってもらうのが一般的だけど、安いフレームだし今回はあえて全部自分でやってみよう・・・ということで、やってみたら問題なくできた。そのあたりの作業内容をメモしておくと・・・

1. ヘッドパーツの圧入
-> ヘッドチューブの上下にヘッドパーツを埋め込む。
-> M10の長ネジx1、M10の6角ナットx2、ワッシャーx2、大きいワッシャーx2、モンキーレンチx2を利用

2. コラムのカット
-> コラムを好きな長さにカット
-> パイプカッターを利用

3. クラウンレース(下玉押し)の圧入
-> ステアリングコラムの根元にクラウンレースを入れる。
-> 塩ビのパイプ(内径30mm、長さ30cmくらい)を利用

4. スターファングルナットの打ち込み
-> スターファングルナットをコラム内に打ち込む
-> M5の長ネジx1(これを直接ナットに差し込んで引っ張る)、M5の6角ナットx1、ワッシャーx1、大きいワッシャーx1、モンキーレンチx1を利用

・・・ってな感じ。あまり自分の手でやる機会のない作業なので、東急ハンズで調達した自作工具で試行錯誤しながら楽しんで進めることができた。工具の調達費用は1,500円くらい。

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クラウンレースの圧入が思ってたより難産で、キャップをかぶせたパイプを上からガンガン叩いてもらちが明かず、パイプを硬いベランダの床(?)に思いっきり叩きつけてようやく入った。それ以外は特に悩むことはなかったかな。

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最終的に組みつけたパーツは・・・

  • Components: 6500 Ultegra
  • W lever: Shimano Dura-Ace 9spd
  • Brake lever: Shimano R600
  • Headset: Cane Creek S8
  • Stem: Cineli Vai 110mm
  • Handle bar: Deda Piega 420mm
  • Seat post: Ritchey Comp V2
  • Saddle: Charge Spoon
  • Bar Tape: Fizik Microtex
  • Wheels: Ksyrium SSC SL
  • Tyres: Continental Sprinter(23C)

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フレーム+コラムカット済みのフォーク+ヘッドセット+ボトルケージでちょうど3kg。一通り組んだ状態で8.85kgと思ってたより軽く仕上がった。同じくクロモリのMaster X-Lightがちょうど8kgくらいだったはず。

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サドルは適度にスポーティで乗り心地の良いCharge SpoonのBrushed Tanカラー。緑色のクラシカルなジオメトリのフレームなので、革製のサドルがあうかなーと思ったのだけど、革サドルは色々敷居が高かったたので、それっぽい色のサドルにしてみた。それにあわせるようにゲットしたFizikのバーテープ(Brown Honeyカラー)は失敗・・・。微妙に色が違ったので、今度機会があったら同じカラーのバーテープを探すことにしよう。

とりあえずスタンダートなロードバイク仕様で組んでみたけど、この状態から泥除けをつけたり、キャリアーつけたり、もっと太いタイヤをはかせたり・・・と色々選択肢があるので、楽しみながら改造をしていければよいかな。頑丈そうなフレームなので、たくさん荷物詰める仕様なんてのも面白いかもしれない。

Surly Pacer」への3件のフィードバック

  1. かっこいいじゃないっすか!言って頂ければヘッドパーツの圧入工具あったのに?。。。

  2. 前からSurlyが気になっていたが、なんだろう、この既視感は。
    シンプルなホリゾンタルにダブルレバーがマッチしてるし。

    そして、改めて、スペックを追わない贅沢について考えさせられた。

  3. > ヤマさん
    圧入工具持ってたんですね。
    いや、でも自分で組むのを楽しめましたんで、結果オーライかと。

    > ba-mosさん
    ステム・ポスト・ハンドル等をメッキカラーで統一するのもありかと思ったのですが、オーソドックスに黒+皮っぽい色のサドル/バーテープにしてみました。ダブルレバーは初めての利用ですが、全然アリですね。ハンドル回りが軽くなりますし、街乗りはこれでいいやと思いました。
    今時のロードバイクは過剰性能な気がするので、このくらいだと頑張らずに乗れてちょうど良いです。

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