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放浪記 - 林芙美子

小説・詩集


Title: 放浪記 (新潮文庫)
Author: 林 芙美子
Price: ¥ 780
Publisher: 新潮社
Published Date:

これは・・・面白い本!
会社の同僚のブログで紹介されていて、気になったので手に取ってみたのだけどメチャメチャ面白かった。
林芙美子さんは大正時代の作家で、「放浪記」はまだ女性の社会進出がほとんどなされてなかった時代に、貧困と飢えに悩まされながら文章で生きるべく四苦八苦する著者の姿が綴られた日記。

大正時代の東京の雰囲気や、庶民の暮らしぶりが密度の濃い文章を通じて伝わってきて、強い印象を残す。「**なり」という特徴的な語尾が面白い。たった100年くらいまで、日本はこんなにも貧乏な国で、みんな逞しく生きていたのだなぁ、と思う。

大変充実した読書体験だったので、林芙美子さんの他の作品が読みたくなった。