貝と羊の中国人 - 加藤徹
その他
Title: 貝と羊の中国人 (新潮新書)
Author: 加藤 徹
Price: ¥ 756
Publisher: 新潮社
Published Date:
京劇の研究者による「中国人」論。
読者が興味を持ちやすいように分かりやすいネタを提供しつつ、幅広い視点から中国人や中国文明を俯瞰している。さすがは民衆の間に根付いていた京劇の研究者だけあって、中国の人たちの生の考え方や感情をうまくすくい上げて、全く異なる感受性を持っている日本人にも理解しやすい形で説明しているなぁ、と感心した。
この本を読んで改めて思うことは、中国って「スゲェナァ」ってこと。
近代国家としての中国は歴史が浅いし、どうも好きになれないところも多いのだけれど、人とか、食べ物だとか、長い時間をかけて紡ぎ上げたり壊してきた文化といった意味では、これだけパワフルで面白い人たちは世界中を探してもそうはいないなぁ、と感じる。
なんというか、やらかすことの規模が大きいというか、時代が変わってるのに変わらないことが多すぎたり、民衆が色んな意味でスレてて逞しいなぁ、とか。
日本に住んでいて、日本人(たまに外人)に囲まれて生活していても感じられない、大陸の人たちの面白さに久しぶりに接することができた読書体験だった。