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大地の花 - 公文健太郎

旅行記・写真


Title: 大地の花―ネパール 人々のくらしと祈り 公文健太郎写真集
Author: 公文 健太郎
Price: ¥ 5,250
Publisher: 東方出版
Published Date:

学校の後輩(テニス部で一緒だった)で、主にネパール方面で写真を撮っている公文健太郎の写真集。
何年も何年も、同じ村に通い続けて撮った写真が収められているのだけれど、村人の表情が実に自然で活きていて、なんとも言えない臨場感を感じる。

村人の日常的な生活の一部を切り取った、生活感ありまくりな写真がメインなのだけれど、こういう写真が撮れるということは、それだけ村人達から見て「そこにいること」が自然な存在になっていたのだろうと思う。

以前チベットを旅していたときに知り合ったオランダ人が「日本人は、アジアを旅行していて欧米人ほど外部者として扱われない。だから、あちこちに出かけていった時に、その分だけその土地の人々の自然な姿に接することができる」なんてことを言っていた記憶がある。

ひょっとしたらこれは僕の勘違いかも知れないけれど、日本人である公文がこういった写真を撮れた背景には、こういった「アジア人同士のつき合い」みたいな側面があるのかもしれない、と思った。