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安全学 - 村上陽一郎

経済学・社会学


ヒトにとっての「安全」とは何か?という議論から始まり、「安全」ということが学問の対象として捉えようとして見事に失敗している本。

正直言って、「安全学」という学問が狭義な意味での学問として成立するとは思えないけれど、その過程でなされている議論の方が面白い。「安全」というお題で色々と面白いネタが書かれていて、それを読みながら色々考えることができる、というのがこの本の正しい読み方だと思う。
決してつまらない本ではない。