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サヨナラだけが人生だ - 今村昌平編

文化・芸術


絶版で手に入らなかったので、最後の手段とヤフオクでゲットした。

分量が多い上に内容も非常に濃く、これを越える川島雄三本はよほどのことがないと出てこないのではないか、と思う。
彼に関係した人たちによる本当に沢山の文章とコラム、それに藤本義一氏が監督との交流を書いた「生き急ぎの記」と監督本人による「自作を語る」、さらに幕末太陽傳の脚本が含まれている。

これだけ沢山の人たちが語っても川島監督が実際にどういった人だったのか、ということがどうしても掴めない。沢山の矛盾を抱えながら、楽しみながら、苦しみながら生きた人だったのだろう。
幕末太陽傳の脚本にはそんな彼の才能がぎっしり詰まっていた。