南極第一次越冬隊とカラフト犬 - 北村泰一
旅行記・写真
南極第一次越冬隊の最年少隊員として活躍した北村さんが南極探検と第一次の越冬体験について綴った本。
物理を学ぶ大学院生で、山が好きであった彼は南極に行くチャンスを掴むために北海道での犬ぞり訓練に参加し、運良く第一次越冬隊の一員となって南極での1年を過ごす・・・。
情報量が多くてよくまとまっている部分と、彼の手記のようになっているエモーショナルな部分とがあって面白い。
犬たちとのやりとりや、一癖も二癖もある隊員達、そして何よりも驚異的な南極の自然の描写が素晴らしい。
外敵に慣れていないペンギンやアザラシ、それにどう猛でヤンチャながら頼りになる犬たち。
分量的に2,3日かかるかと思っていたら、深夜までかかって一挙に読み終えてしまった。