拒否できない日本 - アメリカの日本改造が進んでいる - 関岡 英之
ノンフィクション
一言で言うと、全世界で進行中のグローバリズムへの関する警鐘の書であると思う。
建築士の資格の世界標準(ほぼアメリカン・スタンダート)が、中国においても採用されたことから広がっていく著者の「グローバリズム」に対する疑い。著作権でも何でも、今になって考えると日本の方向性というものはほとんどアメリカの意思に沿った形で決定されていることが分かる。
アングロ・サクソン的世界観は確かにあるレベルの普遍性を持っていて、優れた(=強い)国家を作り出すことに成功していることは間違いない。
ただし、仮にある国がそのシステムを取り入れ、外見的には民主的でフェアーな社会を作り上げているように見えたとしても、それは本質的には全く異なったシステムである、ということを忘れてはいけない。そしてそのシステムを「民主主義」にとって都合のよいように強制的に改変することは、その国の文化に空洞を作り出すと同時にその国の原動力をも取り除いてしまう可能性もある。