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ディジタル著作権 - 名和小太郎

法律・政治


よい本。

現行の著作権がいかに時代にそぐわないものかをとってもうまく説明している。
著作権のみならず、法律がどういった存在意義を持っていて、どのように機能してきたか、ということに関しても触れられているので「著作権がよくわからない」と思い続けていた自分にはとてもよい本だった。

ベルヌ条約からアメリカのDMCA、そして近未来に起こることが予想される著作権に関する混乱をうまく描いている。

現在のDRMは現存する著作権保持者の既得権利をどうにかして守ろうとする見苦しい存在でしかないので、これをどうにかして新しい発想で組み上げていくことで「こんなこともできるんだ」という例を世の中に示せたら面白いな、と思う。