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中国てなもんや商社 - 谷崎光

エッセイ・対談


母親に「あんた、これ読むと中国がよく分かるわよ」と言われて家に置いていかれたので読んでみた。

「中国が分かる」はあまりにおおげさだけど、確かに興味深い。
中国でビジネスをすることについてはいい話にも悪い話も世間には転がっているけれど、生身で最前線で闘った人が書く文章にはたしかに説得力がある。
おもしろおかしい文章ではあるのだけれど、ところどころに「うんうん」と唸らせるエッセンスが隠されている上に憎ましくも愛すべき中国人や、華僑として逞しく生きる先輩やのほほんとした日本人達・・・、と登場人物もいきいきと描かれている。

中国でビジネスを・・・なんて考えてる人は、現地へ行く前にこの本を読んでついていけるかどうかをまず考えてみてもよいのでは、と思う。
実は前から思っていたけど、自分は結構中国人タイプなので全然やっていける気がした・・・。