ベラ・チャスラフスカ - 最も美しく - 後藤正治
伝記
チェコ出身の体操選手、ベラ・チャスラフスカの生き様に迫ったノン・フィクション。
ちょっと冗長的なところが多いのだけれど、40年間続いた共産主義国家において、誇り高く「個人」として生きようとしたチャスラフスカの姿が描かれる前半がなかなかよい。
NHKの「共産主義の20世紀」みたいな特集で出てきたドゥプチェクや、地下放送を続けたアナウンサー、それに・・・、とチェコの人たちが生きた20世紀後半を1人の体操選手を通して映し出される。
もっとチャスラフスカ個人の考えなんかに迫って欲しかったのだけど、直接のインタビューも叶わなかったし情報ソースが不足していたのだろう、周りからの視点がメインになってしまっているのはいささか残念なところ。