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トリノ聖骸布の謎 - リン・ピクネット

宗教・人類学


Title: トリノ聖骸布の謎
Author: リン ピクネット, クライブ プリンス
Price: ¥ 2,625
Publisher: 白水社
Published Date:

これは面白い。

立花隆の書評で推薦されてたので読んだけど、これはよい本。
はじめからオカルトチックな世界に進みこんでしまって、著者も主観的にグイグイと筆を進めてしまっているような所も見受けられるのだけど、研究の内容がとても斬新なのでスイスイと読み進められる。

聖骸布とはキリストが十字架上での受難のあと、墓地の中に横たえられた際に体を包んだもの、とされる布で、類似品は有名なトリノのもの意外にもいくつかあるらしい。

で、このトリノ聖骸布が何故ここまで取り沙汰されるか、というと仮に偽造であったとしてもその作成方法が未だ謎に包まれていたかららしい。
他にやることを抱えながらもアマチュア精神でこの研究に取り組んだ著者達の努力はこの本に書かれた素晴らしい研究結果によって報われたのだろう、と思う。

この本で取り上げられている説に対する反証もいくつか出ているようなので、そちらもちらほらと読んでみたくなった。