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ヨーロッパの舌はどう変わったか - 南直人

文化・芸術


近代ヨーロッパで起こった食の革命を解説した本。
アカデミックな香りが強めだけど、まぁまぁ読みやすい。

ヨーロッパ人の平均身長の推移からはじまり、農業革命、人口の増減、それに植民時代による変移や保存食革命。
テーブルマナーの話も興味深い。
扱っている内容が多岐に渡るのだけど、なかなかよくまとまっている。

要するに、帝国主義によってヨーロッパの津々浦々まで貴族趣味が浸透して、生活レベル全体の底上げが起こったことの一部として理解可能な物事なのだけれど、それにしても19世紀という近い時代にこんなに大きな革命が起きていたことに改めでびっくりした。

図書館で借りたのだけど、やっぱり手元に置いておきたいなぁ・・・。