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複雑系 - M.ミッチェル ワールドロップ

サイエンス・テクノロジー


一部の学者が一時期熱心に提唱していた「複雑系」の考え方をキーマンを通して、紹介している本。

まず、冒頭から登場する経済学者がとてもよかった。
数理経済学の嘘臭さをもっと正面から扱って、もっと「科学」的アプローチを行えないものか・・・、「っていうか今の経済学って全然好きになれな~い」と思ってたので、しょっぱなからぐいぐいと引き込まれた。

あと、秩序とカオスとの狭間で「創発」が起こることをコンピューター・シミュレーションを通して明らかにしていく部分がすごい好きだった。

最後の方はちょっとまったり気味かも。