プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 - マックス・ウェーバー
哲学・思想
世界の動きに強烈な弾みをつけた近代資本主義をプロテスタンティズムの禁欲主義に求めた本。
近代とは何だろう?と考え始めたときにこの本に出会えたのは幸いだと思う。
簡単に言うと、全人類的な教義であったカソリック的教会に反抗する形で発生したプロテスタンティズムがヨーロッパの個人主義を確立し、それに伴って人間の精神や生活様式が変化していった結果として近代的な資本主義、つまり生きる目的は生活することではなくて仕事をする姿勢(神に与えられた"使命"を果たすために)が生まれた、という感じだろうか。
当時最も素晴らしい商人として活躍していたアラビア人やイタリア人ではなく、禁欲的生活を強いられていた西・中央ヨーロッパの国々から結果として怠惰な享楽主義をもたらす資本主義が発達した、という考え方はとても興味深い。